アーセナルの来季のFW陣に関する考察
昨日、少々意外だったのだが、アーセナルユースのストライカー、フォラリン・バロガン(バログン?)がアーセナルとの契約延長に合意見込みだという報道が飛び込んできた。
一番最初に報じたのはメール紙だったが、その後オーンスティン氏も報じていたので、恐らく精度は非常に高いといっていだろう。
もともとバロガンの代理人はサカらと同じで、ギリギリの駆け引きに長けているという評判なので、もしかしたらもともとギリギリまで引っ張ることで好条件を引き出すことに成功したのかもしれないし、あるいは何か、状況が変わるような出来事が裏側で起こったのかもしれない。
報道によると、レバークーゼンからのオファーを断った上での残留決定だという。これまでの流れだと、選手側の希望としてはアーセナルに残りたい気持ちはあるが、出場機会が最優先、という印象だったので、何らかのめどが立ったのだろうか。
バロガンは将来有望な若手ストライカーとはいえ、マルティネッリと同年齢ながらトップチームでどれくらい出来るかは未知数、という事で過度な期待は禁物だとは思うが、現在アーセナルのFW陣が来季どうなるのか、というのは不透明になってきているところではあるので、いくつかのパターンを考えてみよう。
現状維持: オーバメヤン+ラカゼット+マルティネッリ
正直個人的には、最近の出場機会の減少っぷりを見るにエンケティアの移籍は避けられないのではないか、と思っているので第3ストライカーはマルティネッリということになるのだろうが、今季の体制のまま来季も臨むとなるとこんなところだろうか。
こうなると、バロガンを第4ストライカーとして置いておいても仕方がない気がするので、もう少しトップレベルの経験を積むためにドイツ・プレミア・あるいはチャンピオンシップなどどこになるかはわからないが、一年ローンで武者修行、というのが現実的だろうか。
タイプ的には異なる3人のストライカーでバランスは良いと思うが、問題はラカゼットの契約が残り1年となっている点だ。
ラカゼットが来季アーセナルに残留するためには契約延長を行う、あるいは来夏のフリー移籍を許容する、のどちらかが必要になるのでそのあたりの判断が難しい所。
ベンゲルを彷彿とさせるスタイル: オーバメヤン+若手2人
仮に、ラカゼットが売却となった場合、オーバメヤン以外のFWをどうするか、という問題だが、マルティネッリは既にそれなりにプレミアリーグでのプレイ経験もあるし、第二ストライカーを任せるに足る、あるいはバロガンにいきなりファーストチームでのポジション争いをするだけの素質が既にあるという判断をした場合は、あり得るのはオーバメヤンの控えを若手に任せる、というこのパターンだろうか。
ただし、オーバメヤン以外のFWが全員U-21というのは流石にリスクが高い気がする。ただ、個人的にはペペのワントップ起用なども面白そうだと思う。どうしてもその他の獲得を優先せざるをえなかったり、あるいは腹をくくってチーム再建路線に舵を切るなら、といった感じだろうか。
ただ、若手にポジション争いをさせるのであれば、一時期エンケティアのアルテタの中での序列がラカゼットより高かった時期すらあることを考えると、彼の立ち位置が現在アルテタの中でどうなっているのかは気になるところだ。
ジルー+控えにサノゴでなんとかなる!と判断したかつてのアーセン・ベンゲルならこれくらいやりそうだが、アルテタはそこまで冒険家という印象はないので、そこまで可能性は高くはなさそうだ。
オーバメヤン+マルティネッリ+???
普通に考えれば、ラカゼットが移籍するのであればもう一人シニアFWを獲得することになると思うので、そうするとその選手を第二ストライカーにおいてマルティネッリとポジション争いをさせる、ということになるだろうか。
ちらほらと噂が出ていたのはオドソンヌ・エドゥアールくらいだが、意外とここまでのアーセナルの獲得方針を見るに南米から20代中盤くらいのストライカーを獲ってくる、みたいなパターンもあるかもしれない。
本音を言うといきなりイングランドで適応できるか不透明な選手よりもやはりプレミア経験のあるストライカーが控えにもう一人欲しいような気はするが、そんな都合よく獲得可能な選手がいるか、そして仮にいたとしてもアーセナルに獲得出来るだけの資金があるのかは微妙なので、やはりある程度のリスクというかギャンブル要素は受け入れるしかないかもしれない。
問題となってくるのはどこを優先するかだろう。CL出場権を獲得できるか、そして放出がどれだけ順調に行くかなどにもよるとは思うが、アーセナルの財政を見るに、恐らくこの夏30-40m£といった移籍金を費やして実績のある選手を獲得できるのは1人、あるいは2人だろう。
獲得ポイントは右サイドバック、左サイドバックの控え、中盤、そしてラカゼットが移籍するのであればストライカー、マヴロパノスとサリバのアルテタの評価次第でCB、といった感じだが、どこで現有戦力を活かし、どのポジションに移籍金を投資し、そしてどのエリアではある程度のリスクを受け入れるのか、アルテタとエドゥ二はなかなか難しい決断が待っていそうだ。
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