マルティン・ウーデゴール: アルテタにとって完璧な選手?
先日のノースロンドンダービーでは、マルティン・ウーデゴールがチームにとって非常に重要な役割を果たした。もちろんゴールがその最たるものだが、アーセナルが長時間試合のコントロールを握るのにあたって、彼の貢献が不可欠だった。
ウーデゴールが既にミケル・アルテタから非常に高い評価を受けているのは明らかで、試合後には監督も勝算を口にしていた。
彼はとても才能に恵まれた選手だが、彼のスタミナと献身性は信じられないよ。それだけではなくて、彼は頭の良さも備えている。走るタイミング、プレスのタイミング、その時の体勢。非常に感銘を受けているし、今日はとんでもないパf-マンスだった。彼はチームに他にはないものをもたらしてくれるし、我々をより優れたチームにしてくれている。
今回の得点で今週既にオリンピアコス戦のスーパーゴールに続いて2点目で、これが一度残念なミスをした後に決めたものだという事に非常に好感が持てる。
彼はそこで諦めたりはせず、ミスの埋め合わせをするという強い決意を見せた。
技術面では彼のボール保持時のクオリティは明らかだ。オリンピアコス戦ではパス成功率91%で4のキーパスを記録し、スパーズ戦では97%の成功率でキーパスは2本だった。
だが、さらにそれらに合わせて、オリンピアコス戦ではタックルに2回挑戦して2回成功させ、2度のインターセプトを記録、日曜日にはタックル成功数2(企図数は3)、クリア1度のインターセプト1度、そして敵陣でのプレス数ではチームトップの28を記録した。
これらを見れば、なぜウーデゴールをアルテタが好むのかは分かり易い。素晴らしい技術とハードワークをこなすテクニシャン。そして、恐らく彼はアルテタの指示を忠実に遂行する選手のはずだ。
トップ下での起用である程度の自由は与えられていたが、ウーデゴールは右に流れて生きながら、レギロンが効果的にプレイすることを阻む役割も担っており、そしてそれは上手く機能した。
非常に素早くウーデゴールはチームにとって必要不可欠な存在となっており、今話題となっているのは、アーセナルが彼を完全移籍で獲得することが可能なのか、という点だ。
まだほんの何週間かしかアーセナルに在籍していないのはわかっているが、もしアーセナルが彼を完全移籍で獲得できなければ、我々は落胆することだろう。
とはいえ、これの実現にはいろいろと複雑な要素が絡んでいる。
アーセナルの金銭面の状況: 来季ヨーロッパのコンペティションに出場できるかによって夏の予算は変わってくるだろう。
ウーデゴール本人の希望とレアルマドリードの希望はいうまでもない。
当然ながら、ウーデゴールがアーセナルで活躍すればするほど、彼の移籍金は上がっていく。あるいはレアルは自分たちの手元に留めた方が得策だと考えるようになるだろう。
恐らくアーセナル側の一つのアドバンテージは、ウーデゴールが現在進行形でチームに在籍していることだ。彼は素早くチームに溶け込み、どうやらロンドンでの時間を楽しんでいるようだ。
もしアーセナルが獲得を望むのであれば、ウーデゴールに将来のプランを語り、彼がその重要な一部だと話すことはできるだろう。
監督がこのようなタイプの選手の獲得を望んでいたのは明らかで、アワール獲得を狙っていたのがその証拠だが、ウーデゴールもまさにそのような役割に完ぺきな選手だ。
彼は既にアーセナルの選手のように感じられるし、彼がスタジアムでファンの愛を感じる機会がないのは残念でならない。
最近のアーセナルの選手獲得は批判も集めたが、成功したものに関してはきちんと称賛されるべきだろう。江道とアルテタがウーデゴールを1月にローンで獲得することを決めたのはとてもスマートな取引だった。
このようなクオリティの高い選手がシーズン途中で獲得可能になることは非常にまれで、これを実現させたのは素晴らしかった。
夏にウーデゴールを獲得するためにはさらにスマートに立ち回る必要があるかもしれず、もしウーデゴールとレアル双方の都合がアーセナル移籍を可能にしたとしても、恐らくこれを実現させるためには上層部からの金銭的な支援が必要だろう。
もしアーセナルのオーナーが本当に野心的であり、チームをトップに戻そうというつもりでいるのであれば、ウーデゴールこそまさにアーセナルが必要としている選手であり、なんとかしてこの移籍を実現させなくてはならない。
また、彼の獲得が発表された当初はエミール・スミスロウはどうなるのだ、という声も上がっていたが、実際には何の問題もなかった。
怪我から復帰直後のノースロンドンダービーで即座にスタメン起用されるというのはアルテタがスミスロウを深く信頼していることを示している。
彼はより経験豊富なオプションを起用することも出来たが、スミスロウを出場させることに決め、そして選手も左サイドでの素晴らしいパフォーマンスでそれにこたえて見せた。
彼は既に本当に賢い選手で、誰にとっても一緒にプレイするのが夢のような選手だ。彼がまだトップレベルでの経験が少ない選手であることを考えるとスミスロウの将来が非常に楽しみだ。
スミスロウを見ると、アーセン・ベンゲルが良くプレイメイカーをサイドで起用していたことが思い起こされる。現在のスミスロウも同じような状況かもしれないが、彼のポテンシャルはサイドでも中央でもフルに引き出せるはずだ。
(訳注: スミスロウはユース時代は基本的にウイングとしてプレイしていた)
ウーデゴールを完全移籍で獲得できるかどうかは不透明だが、その点ではエミール・スミスロウにその心配はいらない。
彼ら二人は異なるタイプの選手だが、もし万一ウーデゴールが来季去るとしても、スミスロウが居ればその穴を埋められないことはないはずだ。
もちろん、理想は彼ら二人が同時にチームに居てくれることだが。ストライカーの後ろにスミスロウ、ウーデゴール、サカの3人が並ぶ布陣は蠱惑的だ。
彼らは将来的には現在を遥かに超えるようなものを生み出せるはずで、アルテタもチーム作りにおいてこれを実現させたいと思っているに違いない。今後どうなるか見てみよう。
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