選手採点 アーセナル vs レスター・シティ(A)【プレミアリーグ 2020-2021 第26節】
ウィリアンの逆襲が、始まる。
GK
レノ: 6
失点場面は致し方なかったし、その場面を除けばアーセナルが比較的よくレスターを抑えたこともあってそこまで仕事がなかった。
DF
セドリック: 7
ジャカに次ぐチーム第二の多さのボールタッチを記録。アーセナルのポゼッションの中心となり、特に一見袋小路に陥ったかに見えた状況でするするっと相手を2,3人かわしていく場面は見ていて楽しかった。
単独で見た時にベジェリンとそこまで差があるとも思わないが、ペペとの相性という意味では明らかにペペ-セドリックの方が良さそうである。
ルイス: 8
何度か持ち上がりから良いプレイを見せただけではなく、フリーキックから非常に重要な得点まで挙げて見せた。
マリ: 6
失点場面では、ティールマンスではなくヴァーディを見ていたからだとおもうが、ひたすら後ろに下がってとんでもない自由を相手に与えてしまい、決められてしまった。
ただし、それ以外のプレイは非常に良かった。特にヴァーディに裏に抜けられかけた時の対応は素晴らしかった。
ティアニー: 6
右からの攻撃の方がどちらかというと目立つ、というアーセナルにしては珍しい試合で、そこまで攻撃面で見せ場は多くはなかったが、ソリッドなパフォーマンスを見せた。どちらかというとウィリアンを手助けする役に徹した。
MF
ジャカ: 7
チーム最多のタックル数を記録。常に冷静にレスターの脅威に対処し続けた。
エルネニー: 6
失点場面の対応は微妙だったが、それ以外は可もなく不可もなく、といった感じでいかにもエルネニーらしい一日を過ごした。
それはそれで悪くはないが、今季一瞬見せた前にパスを通すのに積極的な姿もまた見てみたいものである。
パーティとセバージョスがいる以上今後そこまで出番は多くないかもしれない。
スミス=ロウ: 6
いつも通りの悪くないプレイを見せていたが、前半途中に怪我で退いた。今季のアーセナルを救ったといって過言ではないロウだが、能力面に疑いの余地はないがフィットネス面だけが懸念なので、深刻なものでないことを祈るばかりである。
FW
ウィリアン: 8
恐らくアーセナル移籍後で最高のパフォーマンスを見せたといっていいのではないだろうか。
試合序盤から別人かと思われるほどキレのあるプレイを見せ、気のせいかもしれないが、何なら足までいつもより速くなっているように感じた。
公式記録上では1アシストしかつかなかったが、素晴らしいフリーキックだったし、アーセナルのその他の2得点でも中心的な役割を果たした。
世界中のアーセナルファンの熱い掌返しが始まっていたが、今後もこれを継続してほしい。
ペペ: 8
ウィリアンと並んでマンオブザマッチ級の活躍を見せた。今日のプレイを見るに、やはり何故最近メンバーを外れることが多かったのか若干不可解ではある。
結城康平さんがツイッターで『ペペはイキのいい大型の魚のようなもの』と評していたが、まさにその勢いを止められず、レスター守備陣を恐怖に陥れると相手のサイドバックがハーフタイムに交代せざるを得ない、という状況を作り出した。
得点を挙げたのはもちろん、一度目のファウルはVARでFKになったものの、二度目の正直でPKを獲得するなど、守備もさぼらず、全体的に素晴らしかった。
ラカゼット: 7
オーバメヤンとの"優劣"というと難しいが、明らかに違うタイプのプレイを見せ、非常に低い位置まで下りてきて有効に見方を活用した。今日ウィリアンとペペの両翼が好調だったのはトップがラカゼットだったというのは大きい要素だろう。
PKも冷静に沈めて見せた。
交代選手
ウーデゴール: 7
怪我のスミス=ロウに代わって前半のうちに登場。一本アクロバティックなロングパスをカットされピンチを招いた以外は非常に良いプレイを見せた。
やはり前を向いて準備が整った状態でのパスは絶品で、これは今のアーセナルの選手の誰も持ち合わせていないものだと思う。一本エジルを彷彿とさせる完ぺきなウェイトのパスがあった。
至極個人的な話だが、大好きな選手なのでなんとかジダン続投からのアーセナルへの完全移籍、みたいな展開を期待したい。
上述のパスに加えてもう一本短いロブパスのようなパス、そして試合終了間際のタッチも痺れた。
ローンなのにユニフォーム買ってしまいました。
パーティ: 6
3-1に出来たのに加え、レスターが怪我人続発とスケジュールの影響もあってか精彩を欠いたおかげでこの試合でパーティの暖機運転まで出来るという贅沢な展開だった。そこまで目立ちはしなかったが、やはりボールを前に進める能力の高さを見せた。
(オーバメヤンは出場時間が短いため採点なし)