アーセナル vs シェフィールド スタッツプレビュー
シェフィールド・ユナイテッドはここまで勝ちがなく、リーグ19位に沈んでいる。だが、得点期待値(xG)的には、彼らは中位レベルのチームだ。
昨季の彼らを見るに、今の順位が彼らの強さを表しているとは思えず、今回の試合はアーセナルにとってそこまで簡単ではないだろう。
ここまでのシェフィールド・ユナイテッド
では、シェフィールドの今季ここまでの戦いぶりを見ていこう。
ウルブズ戦では序盤に失点してしまい、これは彼らのゲームプランにとって完璧だった。その後チャンスを少しは作ったが、上手く抑えられた。
アストン・ヴィラ戦ではPK(失敗した)のおかげでxGはそれなりのものになっているが、シュート数が非常に少ないのがわかる。
xG的にはリーズ戦がシェフィールド・ユナイテッドのベストパフォーマンスで、彼らは少なくとも引き分けには値したと考えたはずだ。
この3試合では、シェフィールドがまずシュートのチャンスを作ることに苦戦しており、そして、かろうじて作れたチャンスですらも質が高くないということがわかる。
アーセナルのようにシュート1本当たりの平均0.2という高いxGを誇るチームであれば、シュート数自体が少なくてもそこまで問題ないが、シュート数が少なく、かつ一本当たり平均0.1という平均的なxGのチャンスしか作れないようでは苦戦するのも当然だ。
まだサンプル数が少ないので何とも言えないが、同じくウルブズ、アストン・ヴィラ、あるいはリーズと戦ったチームと比べてもxG、ボール保持率、被ボックス内へのボール数などすべての数字で平均以下となっている。
昨季のシェフィールドは素晴らしいサプライズチームだったが、そろそろ他のチームも彼らへの対処方法に気づいて生きたのかもしれない。リーグ中断前は平均得点期待値1.2に対して卑近失点期待値1.2と±〇だったが、再開後はそれぞれ0.9と1.4になり、一試合当たりの平均得失点期待値は-0.5となっている。
昨季と今季のシェフィールの比較
昨季のシェフィールド・ユナイテッドはハイクオリティのシュートチャンスを作り出す効率の良いチームだった。彼らはファイナルサードでのポゼッションやボール前進力はそこまで高くなかったものの、良い頻度でボックスにボールを送り込み、シュートに変えられていた。
だがその効率性は今季は失われている。ボール保持率等の数字はたいして変化がないが、それをシュートに結びつけることが出来ておらず、枠内シュートは非常に少ない。もちろんまだ三試合なので、良いチームでもこのような不運な時期が訪れることはあるが、大体はそういった不調の時期はシーズン途中に訪れるものだ。
守備面では、積極的にボールを奪いに行くチームというわけではなかったが、彼らは昨季は相手をペナルティエリアにいれることを中々許さないソリッドな守備を見せるチームだった。
さらに、
更に、ヘンダーソンが本来失点してもおかしくないシュートを止めてくれていたのも大きい。今年もラムズデイルがおりその傾向は変わっていないが、Gkの力で試合結果を覆せるほどの接戦に持ち込めていない。
シェフィールドのフォーメーション
3-5-2と5-3-2と表記が変わることはあるが、基本的に彼らは一貫してこの3/5バックを採用しており、今日の試合でもそれは変わらないだろう。
ツリーマップ
ボール保持時のボール前進を担うのはシェフィールドのMF達だが、シェフィールドのプログレッシブパスのほとんどがピッチの低い位置からのものだ。ロングボールを多用するスタイルを考えればこれは当然のことだと言える。e
今季ここまでシェフィールドは生み出したチャンスの数が少なすぎるせいで、得点期待値とアシスト期待値は数人がそのすべてを占めている。
また、昨季の全シュートのうち27%がセットプレイによるものだったことからわかる通り、アーセナルの不安なセットプレーの守備が試されることとなるだろう。今季すでに彼らはセットプレイから8本のシュートを記録している。
シミュレーション
やはり事前のシミュレーションではアーセナルの勝率がかなり高いゲームなので、代表ウィーク前にこの試合で3ポイントをとれるかどうかはアーセナルにとって非常に重要となるだろう。
ミケル・アルテタのアーセナルがボールを持たせ、引いて守ってくる相手をどう攻略するかの良いリトマス試験紙となるだろう。
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