スミス=ロウはアルテタのもと輝ける
エミール・スミス=ロウは昨季をローン先のハダスフィールドで過ごした。大ブレイク、というほどの活躍ではなかったものの、ミケル・アルテタのアーセナルでの将来があるかもしれない、とファンに思わせるには十分なパフォーマンスだった。
32試合に出場し、3ゴール7アシストを記録、主戦場はCMFだったが左右両サイドでプレイすることもあった。
ではアーセナルでのロウのポジションがどこになるのかだが、私自身を含め、多くの人がアルテタは最終的にトップ下を起用する4-2-3-1ではなく4-3-3にシフトするのではないかという見立てを持っている。
前者ではクリエイティブな役割をトップ下が担い、その後ろにはボックストゥボックス型と守備的MFが配置されることが多い。
しかし、この形は実際のところ今や時代遅れとなりつつある。
最近のトレンドはよりフラットな4-3-3で、ユルゲン・クロップやアルテタの師であるグアルディオラら偉大な監督たちがこのシステムを用いている。
このシステムでは、二人のCMFが起用され、彼らがサイドからチャンスを作りつつボール保持の手助けをし、守備にも貢献するという万能型の活躍を見せる必要がある。
一般的にはこの後ろに控えるのがレジスタで、より守備のセンスがあり、かつボール保持力が高い選手だ。
私の意見では、スミス=ロウはこの前二枚のCMFを務めるのにぴったりの素質を備えているように思う。この20歳のMFはウイングが本職なのか中盤が本職なのかを決めかねており、この二つの間のような役割がぴったりくる。
彼は素晴らしいチャンス創出力と同時に、伝統的なトップ下では活かしきれない守備での献身性も備えている。粘り強さも持ったロウはアルテタにとって素晴らしい中盤のオプションとなるはずで、アルテタもこのような選手をチームに加えられることを歓迎するに違いない。
スミス=ロウは今季ファーストチームに組み込まれ、アーセナルでの将来があるだろうという噂があり、アルテタも私と同じように考えている可能性は大いにある。
例えば、より経験豊富なウィリアンのような選手と並んでセントラルMFとして起用されることとなれば、非常に効果的な攻撃陣を形成してくれるだろう。昨季と比べて大いに改善された中盤になることは間違いない
スミス=ロウの能力の特徴と、チーム事情を考えれば、彼にチャンスを与えるのは悪くない賭けであるはずだ。彼のアーセナルでの将来が素晴らしいものになることを願おうではないか。
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