マンチェスター・シティ戦の鍵を握る5人の選手たち
日本時間で今日の深夜、というか明日の未明、FA杯準決勝でアーセナルはマンチェスター・シティを迎え撃つ。先日想定外といってもいいリバプール相手の金星を上げたアーセナルだが、EL出場権を獲得するには残り試合を全勝しても他チームが躓くの待ち、という状態で、よりチャンスが高いのはむしろこちらのFA杯の方だろう。
とはいえ、来季のヨーロッパの舞台での挑戦権を得るためには優勝が必要で、そのためにはまず目の前のシティを倒す必要がある。
アーセナルは今季マンチェスター・シティ相手に勝利を収められていないが、最近のアーセナルはウェンブリーはホームスタジアムといってもいいくらいの好成績を収めており、今季のどの試合よりも期待が出来るといえるだろう。
今回は、この試合でのカギを握るであろう5人の選手をピックアップしてみた。
エミ・マルティネス
今季神の如き活躍を見せていたがベルント・レノが怪我により離脱となったことで、暗雲が垂れ込めたアーセナル守備陣であったが、2010年代初頭からアーセナルに在籍する古株のエミ・マルティネスが約10年越しに初めてのアーセナルの第一GKとしてのチャンスをつかんだ。
その後の活躍は皆の知る通りだが、初代神に勝るとも劣らない活躍を見せ、二代目神の座を襲名、来季の正GK争いに堂々の名乗りを上げている。
Presenting your #ARSLIV Man of the Match…
— Arsenal (@Arsenal) July 16, 2020
🏆 @emimartinezz1
What. A. Save. ✈️ pic.twitter.com/yhfV36cMx4
リバプール戦でもここ何年かでアーセナルのGKが見せた内でナンバーワンとも思える驚異的なセーブを見せていたが、マンチェスター・シティ戦も、恐らく多くの枠内シュートが浴びせられる展開が予想され、アーセナルの守備陣が持ちこたえるには、マルティネスの奮闘が必須となるだろう。
また、押し込まれる展開も予想されるため、レノにはないマルティネスの武器としてロングボールがあり、エデルソンとのチャンス演出対決にも期待したい。
キーラン・ティアニー
どちらかというとマルティネス以外は不甲斐ないパフォーマンスを見せることが多いアーセナル守備陣だが、その中で出色の活躍を見せており、唯一安心してみていられるのがキーラン・ティアニーだ。
最近のアーセナルには珍しい、ポカをしない系DFで、かつサイドで起用されれば試合を決めるクロスを放り込むことも出来る。
シティ戦ではどのようなポジションで使われるかはまだわからないが、どちらにせよ、ティアニーが攻守に忙しい試合になることだろう。
ロブ・ホールディング
最近はあまり試合出場できていなかったが、リバプール戦では守備の中心となり、圧巻のパフォーマンスを見せたのがこのホールディングだ。
チェルシー戦でジエゴ・コスタを抑え込んだ時を彷彿とさせるやり取りをマネと交わしたりもしていた。
Ian Wright: “Rob Holding, for me I loved the way he stood up to Mane. He had a little dig at him there and it’s great to see he stood up and it’s great to see an Arsenal defender showing that kind of fight.” #afc pic.twitter.com/me0nTDvjry
— DailyAFC (@DailyAFC) July 16, 2020
コラシナツの左CBでの起用が限界を露呈しつつあり、ムスタフィ、ルイスと共に安定しているとは言い難いので、シティ戦で先発の座を勝ち取る可能性は大いにあるだろう。
また、ホールディングがアーセナルで最も輝いていたのはエメリ時代、スリーバックの一角としてであり、そういった意味でも今のシステムは彼に合っているはずだ。左利きではないが、左からでもボールを繋げるCBであり、是非先発から見てみた。
グラニト・ジャカ
リバプール戦では守備陣の前に構え、追加のフィルターとなって守備に大きく貢献、MFにもかかわらず、クリア5つにシュートブロック3と、チームトップクラスのスタッツを記録した。
敗戦がかさんでリバプールに大きく水をあけられているマンチェスター・シティとはいえ、攻撃陣の迫力だけならリバプールに負けずとも劣らない。ジャカの守備での活躍にも期待だ。
ただ、少しだけわがままを言うと、シティ戦ではジャカにもう少しボールに触り、中盤の支配権を取り戻してほしい。
リバプール戦のような展開でアーセナルが再び勝ち切れる保証はどこにもなく、少しでも相手の攻撃機会を減らし、そして、得点のチャンスを増やすためにはもう少しボール保持率を高める必要があるだろう。
そのためのカギとなるのがジャカのパフォーマンスで、ジャカがボールを受けてパスを散らす機会が増えれば増えるほど、アーセナルのボール保持率は高まるはずだ。
オーバメヤン
いくら守備陣が奮闘したところで、得点が奪えなければいずれズルズルと失点に追い込まれてしまうことは間違いない。
リバプール戦ではベンチスタートだったが、それは今回のFA杯の試合を見据えてという意味もあるだろう。
この試合では主役をラカゼットとネルソンに譲り、途中出場でチームのためにプレスに奔走したが、やはり得点力で言えばアーセナルトップどころかプレミアリーグでもトップクラスといっていい。
これまでのアーセナルvsシティ戦の試合展開を見るに、山ほどチャンスが訪れるような展開は期待できないが、いくら何でもゼロということはないはずで、数少ないチャンスをこの男が沈めてくれるかどうかに、アーセナルの勝利が懸かっているといっても過言ではない。
ディスカッション
コメント一覧
前回は意識的にエンケティアを高いラインのCBとウラにアタックさせてた印象で
実はペペがスパーズ戦かなりキレてて
少ないチャンスの中で、正確にプレーできないチェイスも単発責任感がまだまだ薄いペペの爆発力にかけるんか