アーセナルフロントは契約管理の失敗から学びつつある
アーセナルは、選手契約の管理が上手いクラブとして知られているわけではない。ファン・ペルシー、サンチェス、ラムジーらのクラブの去り方は納得のいくものではなかったし、エジルやムヒタリアンとの契約額は率直に言って資金の無駄遣いだし、好パフォーマンスを見せられないベテランとの契約も最近は増えた。
これに伴って近年のアーセナルの資金管理はとんでもなく酷いものだった。
そして、これに輪をかけて、James Bengeが指摘した通り、2週間前の時点でアーセナルは285日間誰とも新契約を結んでいなかった。
しかし、そこから状況は大きく変わっている。
まずルイスとソアレス、マリを完全移籍で獲得した。そして、よりエキサイティングなことに、ついにブカヨ・サカとの契約延長に成功したのだ。
もちろんこれらの契約の是非に関してはそれぞれい意見があるかもしれないが、なんにせよ、何かしらの形で契約延長が必要だったことには間違いない。
ルイス、セドリック、マリに関しては契約が切れる直前で、ぎりぎりまで先延ばしにしすぎた感は否めない。ルイスに至っては、契約状況が不透明なせいでシティ戦で不甲斐ないプレイをしてしまったとコメントしすらした。
また、サカに関しても残り契約が一年となっており、来夏フリー移籍となってしまう可能性をはらんでいた。
ここまでであれば、必要なことをギリギリまで行わないかつてのアーセナルと同じだ。だが、金曜日にクラブはもう一人の選手との契約延長を発表した。
それはガブリエル・マルティネッリで、4年+1年契約延長のオプション付きという形態だとみられている。
これに関してポジティブなのは、まだアーセナルがマルティネッリを獲得してから一年しかたっていないという点だ。
少なくともマルティネッリはまだ2年あるいは3年契約を残していたはずだが、交渉で不利な立場に立つ必要がないように、アーセナルは必要以上に待つことはしなかった。
これは、ゲンドゥージを見ればよくわかる。彼はマルティネッリと同じように一年目でブレイクした若者だが、2年間手をこまねいてみていたことで、残り契約が2年となっており、選手側が望めば来夏割安の移籍金で出ていくか、あるいはさらに一年待ち、フリー移籍を目指すことすらできる。
現実的に考えると、クラブはこの夏に彼の将来に関する決断を下さなければならない。出来るだけ工学での売却を狙うか、契約延長にこぎつけるかだ。
同じようなことが、ラカゼットやヌケティア、チェンバースに関しても言える。
だが、このようなシチュエーションをマルティネッリに関しては避けることにフロントは成功した。これはより容赦のない、効率の良い意志決定が出来ている証で、彼らが過去の過ちから学びつつあることを示しているようだ。
これらのスマートさが今後ピッチ上にも反映されていくことを願おう。
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