選手採点 vs レスター(A)

選手採点

同じくトップ4を争うチームが躓きに躓く中アーセナルもその例に漏れず派手に躓いてしまった。50年以上ぶりの3試合連続3失点を決めてなお数字の上ではまだトップ4入りの可能性が残っているというのが今季の混戦っぷりを象徴しているが、アーセナルのパフォーマンスを観るに、現実的にはほとんど望みはないと言わざるを得ない。振り返って考えると、ラムジーの負傷離脱がターニングポイントだったと言えそうだ。

GK レノ 7

もし試合を観ずにこの選手採点だけ読まれている方がいれば、3-0で負けたのにGKが最高得点、しかも7ってどういうこと!?と思われるだろうが、もうこれは是非試合をご覧ください、としか言えない。この試合の失点期待値は4とレノが3度ほど好セーブでまるまる一点分チームをこれでも救ってくれているのである。

全ては無駄に終わるかもしれないとはいえ、レノが覚醒したのはアーセナルの守備の崩壊の唯一のポジティブといえるかもしれない。

DF ナイルズ 4

結果だけ見ると前半のうちに退場、ということで若さが出た、と言われてしまうのかもしれないが、1枚目のイエローカードは奇妙だったし、特に彼が退場に値したとは思えず、そこまで責められないと思う。

とはいえ、監督はレッドカードが全てを壊してしまったと主張していたが、正直11vs11の時点でもアーセナルはレスターに圧倒的にポゼッション率で負けており、そのまま続いていたとしても勝てたかどうかは怪しいものだった。

ムスタフィ 6

結果が結果なので目立たなかったが、今日はムスタフィ危機一髪は発動せず、当たりの日だったように思う。ソクラティスと並んで奮闘していたし、右サイドバックも無難にこなした。それにしても相変わらず損な日に好調な男である。

ソクラティス 6

守備も比較的よくやっていたし、なんとドリブル突破から果敢に上がっていくソクラティス、というすごくレアな画も観られた。後述のロングスローと並んで、今回の試合は結果を別にすればレアシーンが目白押しだった。

コラシナツ 4

この人も何とも当たり外れが大きすぎるというか、やはりディフェンダーとしては心もとないパフォーマンス。退場者を出し全体的にチームが淡泊だったこともあって、攻撃面での貢献も全く光らなかった。

MF ジャカ 4

怪我から復帰して以降はパッとないパフォーマンスが続いている。ただ、CBを上げたままロングスローを相手ボックス内にアーセナル、というレアシーンでボールの投げ手になった。

トレイラ 6

Embed from Getty Images

[adsense]

結果はついてこなかったが、少なくとも気迫のようなものは見せながらプレイしていた数少ないフィールドプレイヤーの一人。ペナルティエリア内でひじうちをもらったシーンはPKでも全くおかしくなかった。

イウォビ 5

恐らくこの試合の中での一番のベストチャンスがイウォビに訪れたが、もちろん外してしまった。得意じゃないのはわかっているのだが、とはいえ一応プロサッカー選手、かつ二列目でプレイする選手なわけで、しかもパスはなかなかうまいのに、ゴールを狙うと優しすぎるシュートになってしまうのはいったいなぜなのか。

ムヒタリアン 3

途中で右サイドバックをやらせれたりという不運もあったとはいえ、試合出てました!?というくらい何もできなかった。他のチームメイトと比べて際立って悪かったというわけでもないのだが、やはりこうなってくるとムヒタリアンに週給20万£を支払いながらラムジーには出し渋って結果としてフリー移籍を許す、というのはフロントの対応として正気の沙汰とは思えない。

もちろん物事には順序というものがあるのでそこまで単純な話ではないのは分かっているのだが、アーセナルはそれにしても超高給で高齢の選手を抱えすぎている気がするが、どうするのだろうか。

FW ラカゼット 5

一本チャンスがあったがそれを決めきれず。とはいえ、そこまで簡単な場面でもなかったので致し方なしか。ラカゼットもオーバメヤンも素晴らしい選手なのは間違いないのだが、前者は身長が足りず後者は競り合いのやる気がないのでアーセナルがボールを持てない展開になると、アバウトなボールを収められるジルーが懐かしく思い出されてしまう。せめてウェルベックがいてくれれば。

オーバメヤン 5

特に見どころもなく90分を終えてしまったが、正直サイドでプレスに奔走させ、かつチームがストライカーのためにチャンスを全く作れず、ということで逆適材適所、オーバメヤンに一体何をさせたいんだ、感がすごかった。そういった意味ではエジルの欠場が痛かっただろうか。

交代選手

コシェルニー 5

この試合のアーセナルの不出来を象徴するのがコシェルニーの出来で、当初は休ませるつもりだったのだと思うが、後半頭からスクランブル発進となった。そして、コシェルニーをもってしてもレスターは止められず、ヴァーディに決められた場面ではもし諦めずに最後まで追いかけていたら、、、という気がしないでもなかった。

ゲンドゥージ 5

中盤に勢いを与えるために投入されたが特に流れを変えるには至らなかった。

エンケティア 5

こちらも流れを変えるには至らなかったが、正直こんな展開でユース上がりの選手を投入したところで活躍しろと期待するのが酷だし、選手の経験という意味でもプラスなのか疑わしい。

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137