アーセナルレジェンド紹介8 デヴィッド・オレアリー&パット・ジェニングス
日本での知名度はそこまで高くないですが、アーセナルの歴代最多試合出場記録を持つ、押しも押されぬ大レジェンドが登場!オレアリーじゃなくて発音的にはオリアリーだけどね!
デヴィッド・オレアリー
アーセナルのレジェンドセンターバック、というとトニー・アダムズのイメージが強いですが、実は同じくCBのポジションで、トニー・アダムズ以上の出場試合数をアーセナルで記録しているのがこのオレアリーです。
歴代2位の669試合出場というアダムズの記録を100以上上回る722試合というとんでもない記録を持っており、これは最近の選手で言うと、なんとモンレアルやジルー、ロシツキー(250前後)といった選手たちの出場試合数の3倍(!)、ラムジーやコシェルニー(350前後)の2倍(!)相当です。
北アイルランド出身のオレアリーは15歳でアーセナルノユースチームに加入、すぐに17歳でデビューを果たすと、この年いきなり30試合出場という偉業を残します。
もちろん若くして主力に定着するのも凄いのですが、なんといっても際立っていたのはその怪我と好不調の波の少なさでしょう。ケガに見舞われた80/81シーズンですら24試合とリーグの半分以上の試合に出場、デビューから17年連続で27試合以上の出場数を継続しました。18年で772試合なので、1年あたり平均40試合以上に出場したことになります。
単にプレイ期間が長いのでレジェンドという評価を得ているわけではなく、スリムながらパワフル、エレガントで落ち着き払ったCBだったそうです。この時代には珍しく、後ろからボールをつなぐことも得意だったという評価を得ているので、むしろ今の時代に生まれた方が活躍できていたかもしれません。
34歳、プレミアリーグと体制が変わってからの初年度までアーセナルに在籍し、ジョージ・グレアムが監督を務めた二度の優勝も経験しています。そのプレイスタイルから、現役時代は"スパイダー"の愛称で知られていました。
パット・ジェニングス
またしてもアイルランド人のレジェンドですが、今度は国境をまたいだ北アイルランド代表選手です。13年間トッテナムで過ごしたのちにアーセナルに移籍、という経歴ながらいまだにトッテナムファンアーセナルファン両方から愛されている、というだけでこのジェニングスの凄さが推し量れます。
英国史上最高のGKの一人と評され、今もまだ北アイルランド代表の最多出場記録も保持しています。ちなみに、トッテナム時代にコミュニティシールドの前身のチャリティーシールドでGKながらトッテナムの2点目をゴールキックから挙げる、という奇妙な記録も持っています。
冷静沈着かつポジショニングセンスが抜群のGKとして知られ、派手なセーブなしでもほとんどすべてのシュートを止めることが出来ました。また、相手FWとの1対1にとんでもなく強かったそうです。
ではなぜそのような素晴らしいGKがトッテナムからアーセナルへと移籍して活躍したかというと、それはジェニングスのキャリアの長さの賜物です。
トッテナムを移籍した時点で既に32歳になっており、既にキャリアのピークは終わったと多くの人が考えていました。しかし驚くべきことに、ここからさらに8年間ジェニングスはアーセナルで活躍を続け、1980年のメキシコW杯にも出場、40歳までプレイを続けました。
トッテナムファンとアーセナルファンの双方からレジェンドと称えられる選手というのは、英国サッカーの歴史上でもジェニングス一人なのではないでしょうか。
他のレジェンド紹介はこちら!
ディスカッション
コメント一覧
スーツ姿しか知らないオレアリーがCBでこんなに巨漢だとは知りませんでした
現代において1つのクラブで700試合は無理でしょうね
ここ20年で近づける可能性があったのはキャッシュかセスクかヴォイツェフぐらいでしょうか
それにしても写真がミックジャガー過ぎて、、
ゴードンバンクスピーターシルトンパットジェニングスといえば英国を代表するGKですよね
改めてクラブを誇りに思えるような選手です