コミュニティシールドでの勝利から見えた7つのこと
昨日のコミュニティ・シールドは、カラフィオーリ、ハヴァーツ、ウーデゴールが得点し、アーセナルが素晴らしい勝利を収めた。今回は、序盤から時系列順にではなく、この試合から見えたアーセナルについて7つのポイントを解説していく。
勢いのある試合の立ち上がり
たしか3シーズン前だったと思うが、アーセナルには、試合の早い時間帯にゴールを決めるという、素晴らしい習慣があった。もちろん、どの時間帯でも得点すること自体が素晴らしいのは言うまでもないが、早い時間帯のゴールにはチームを落ち着かせる効果もある。
ルイス=スケリーのパスは見事だった。そして、カラフィオーリがいるべき場所といえば、昔ながらのストライカーの様に、相手のDFの裏を狙う位置以外にどこがあるだろうか。彼の動き出しとフィニッシュは、どんなセンターフォワードにも引けを取らないものだった。開始24秒で1-0としたことで、その後の試合の流れが決まった。
マイルズについても少し話そう。誰がオファーを出しているのか知らないが、今すぐやめてもらいたい。彼はアーセナルの中盤で確固たる居場所を築いている。もちろん競争は激しいし、ブルーノ・ギマランイスの加入が、毎週先発するうえでは多少のハードルになるかもしれない。だが今季多くの試合がある。そして彼は、その試合を赤と白のユニフォームで戦わなければならない。それで話は終わりだ。OK?
ウーデゴールらしさを取り戻したウーデゴール
ウーデゴールに関して言えば、彼の才能が問題だったことは一度もない。ここ18カ月間、相次ぐ負傷のせいでフォームやリズムをつかめなかった、それだけだ。以前、W杯でのプレイ時間はアーセナルとノルウェー代表のキャプテンにとって有益だったのではないか、と書いたが、それを裏付けるような試合だった。
最近は十分に見られていなかった、ウーデゴールらしい堂々とした雰囲気と自信を漂わせながら、圧巻のパフォーマンスを見せた。
もちろん一番目を引いたのはそのゴールだ。ドンナルンマを地面に転がしてしまった場面は、かつてデポルティーボ戦でカヌが見せたプレーを思い出させたし、その後彼がボールをゴールへ流し込んだ瞬間には、文字通り声を出して笑ってしまった。
2点目にも関わり、ファーへ素晴らしいパスを送った。それをツォリスが頭で折り返してハヴァーツが決めた。
それ以外の動きも最高だった。中盤でちょっとしたフェイント一つでリコ・ルイスを異世界へ送り込んだプレーは素晴らしかったし、アンダーソンへの股抜きから彼の素早い足技が戻ってきたことがわかった。
そして守備面も、試合を通して非常に良かった。
これが今季の彼の予告編であることを願おう。このバージョンのウーデゴールがシーズン通してプレイしてくれるのであれば、タイトルを勝ち取れる可能性は大きく高まる。
ツォリスとギマランイス
コミュニティ・シールドを公式戦とみなすかどうかは議論の余地はある。しかし、両チームの監督も選手たちも、これを決勝と捉えているのは事実で、そうであれば、この試合をツォリスにとって初の公式戦と見ても良いだろう。
そして彼がその試合で2アシストを記録したのは、非常に心強い。彼がこのチームにもたらすものを想像するのは既に容易だ。ミケル・アルテタは彼の攻撃面での貢献以外も喜んだはずだ。この試合で彼はキーパスと同じ数、つまり3回のタックルも記録した。
パスを選ぶのではなく、自分でシュートしてもよかったのではないかと思う場面が何度かあったが、新しい環境に慣れ、自信が増してくれば、そのあたりの判断も少しずつ変わっていくだろう。
ブルーノ・ギマランイスについては、できるだけ早く前へパスを入れようとする意図がはっきり見えた。パスの精度やレンジはまだパーフェクトではなかったが、深い位置から前線のハヴァーツの動きを狙う場面が何度かあった。これは、アーセナルのビルドアップの一つの変化/進化と言えるだろう。
tだ、彼がプレーしたのは45分だけで、ハーフタイム後には少し心配になるほど大きな氷を太ももに当てている姿も見られた。単なる予防措置であることを願おう。
プレミアリーグ最高のGK、ダビド・ラヤ
昨日は当然ながら他の選手たちにスポットライトが当たったが、シティの出来が悪かったとはいえ、それでもアーセナルの勝利にはラヤの何本かのセーブが必要だった。
後半、セメンヨのシュートを止めた場面は特に素晴らしかった。注目が攻撃陣に集まるのは理解できるし、ラヤの優秀さがもう当然のように感じられる部分もあるだろう。
だがこの試合での彼のパフォーマンスはきちんと称賛されるべきだ。
アーセナルにはプレミアリーグ最高のゴールキーパーがいる。そして昨日、彼はそのことを改めて多くの人に思い出させた。
彼は最近髪型も完全にデイビッド・シーマン化しているように見える。あとは口ひげがあれば完璧だ。
ベンチ外のメンバーが意味する事
ジェズスがこの試合のベンチに入らなかったことはサプライズではなかったが、マルティネッリが完全に外れたのは意外だった。
ガラタサライ移籍を断ったということが公に報じられていたことと関係していたのかもしれない。アーセナルが彼をガラタサライに移籍させようとしていたことを考えれば、これはあまりクラブにとって体裁のいいとは言えない展開ではなかった。
だがいずれにせよ、ベンチにすら入らなかったというのは、マルティネッリにとって良い兆候ではないだろう。
また、イーサン・ヌワネリもメンバー外となっていた。もちろんこれは単なる人数の制限の問題でもある。ベンチに入れられる選手の数には限りがあるからだ。
だがそれでも、完全にメンバーから外れるというのは選手にとって好ましいことではない。
試合後、これをミケル・アルテタは「戦術的な判断」だったと説明し、ベンチにもっと多くの選手を入れられるよう、スカッドの人数を増やしてほしいという話を再び持ち出し、少し質問を煙に巻いた。
だが、そんな制度の変更が近いうちに実現しないことは分かっている。したがって、彼らの去就についての疑問が持ち上がるのは当然だ。
一つ問うべきは、アーセナルは左サイドをどうするつもりなのか、ということだ。
右サイドには多くの選択肢がある。この試合ではマドゥエケが先発し、後半にはサカがベンチから登場した。マックス・ダウマンは出場機会すら得られなかった。
だが、マルティネッリがいない場合、左サイドはどうなるのだろうか?昨日、もし何らかの事情でツォリスを途中で下げなければならなくなっていたら、チームはどのような布陣になっていたのだろうか。
もちろん左でプレイできる選手としてエゼがおり、彼が起用されるのかもしれない。ただ、これまでの所、アルテタが彼のサイドでの起用を好んでいるようにはあまり見えない。
守備陣の補強は急務
昨日のベンチにはDFがインカピエ一人しかいなかった。ティンバーとサリバが離脱していることを考慮すると、守備陣の補強はかなり急を要するように思える。
ベン・ホワイトのパフォーマンスは非常に良かったが、また右サイドバックに負担をかけすぎて、負傷で壊れてしまうまで使い続けるという同じミスは繰り返すべきではない。
昨日この件について聞かれたアルテタは、こう語った。
負傷の影響で、特定のポジションにおいて戦力が手薄になっており、補強が必要なことは分かっている。それに取り組んでいるし、この数週間取り組んでき。適切な機会があり、獲得可能な選手が居れば、我々は獲得に動く。
新シーズンは今週金曜日に開幕だ。右サイドの守備に必要な層の厚さを加えるためには、今週中には何かしら動く必要があるだろう。
ここ数週間何度か言ってきたように、こういった補強はおそらく、ファンにとってあまり心躍るものにはならない。獲得する選手がスカッド内で担うであろう役割を考えれば、それは当然だ。しかし、だからといってその補強が極めて重要ではない、ということにはならない。
本気のアーセナル
昨季リーグを制した以上、次に問われるのはこのチームに連覇は可能かだ。そして昨日、アーセナルが見せた真剣さは好ましいものに見えた。
プレー内容や、試合に見事な形で勝利したことだけではない。試合後の選手たちや監督の発言にも、それが表れていた。
このチームは一度勝っただけでは満足しておらず、さらなる勝利を目指している。それは、とても良い兆候だ。
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