アンドレア・ベルタのアーセナルでのTo Doリスト
もちろんアーセナルファンから指摘されるまでもなく、ベルタは既に自分なりに何を行うべきかの考えがあるだろうし、彼自身の考えとは別にクラブの思惑や、アルテタからの要望などもあるだろうが、今日はベルタがアーセナルで解決しなくてはならない課題を見ていこう。
補強
まず手始めに、夏の選手補強が一番わかりやすい項目であるのは間違いない。
誰もがアーセナルがストライカーを獲得することを求めている。イサクやシェシュコ、エキティケといった名前が噂に出ているが、個人的にはイサクの獲得は現実的ではないのではないか感じている。
ニューカッスルが要求するであろう移籍金の額が部分的にはその理由で、かつ彼らがCL出場権を獲得すればさらに難しくなるだろう。
他の2人はアーセナルが本格的に獲得に動けば獲得できる可能性はかなりあるだろうが、一方で他の選手に狙いを定める可能性ももちろんある。
加えて、アーセナルがもしニコ・ウィリアムズのようなウイングも獲得できるのであればチームの助けになるだろう。
ガブリエル・マルティネッリの成長は少し停滞気味で、トロサールはもう30歳、かつ残り契約が一年となっており、いずれにせよアーセナルは左ウイングのポジションのアップデートが必要だ。
そして、中盤に目を向ければ、ジョルジーニョとトーマス・パーティは夏の退団に向かっており、そうなればMFの層も薄い。ある程度はライスが対応してくれるはずで、かつアーセナルは加えてズビメンディを獲得しようとしていると報じられている。
ただ、アーセナルがMFを一人ではなく二人以上獲得してくれれば素晴らしい。現状のアーセナルは少しウーデゴールに依存しすぎており、現スカッドにも彼のポジションでプレイできそうな選手はいるにはいるが、ウーデゴールが離脱、あるいは不調となった時にアーセナルはチャンスを作る力が大きく減少してしまうのは大きな課題だ。
守備陣に関しては、獲得というよりは左サイドバックの放出がベルタのメインの仕事にはなるだろうが、もしかすると、冨安のようなユーティリティ性の高いDFの獲得をクラブが検討していても不思議ではない(もちろん、怪我さえなければ我々には既に冨安がいるのだが)。
また、ネトがアーセナルに来季も残ることはなさそうなので、GKも獲得する必要があるが、どうやらエスパニョールのジョアン・ガルシアがGKコーチのイニャキ・カナから高く評価されているようだ。
だが昨夏彼がガルシア以外の候補をあまり積極的に望まなかったことでアーセナルは難しい立場に追い込まれてしまった。もしかすると、これに関して新ディレクターにより強い権限が与えられるべきかもしれない。これに関しては下でもう少し触れよう。
選手の放出
既にトロサールやパーティ、ジョルジーニョについて触れたが、他にもアーセナルでの将来を決めなくてはならない選手たちがいる。
ティアニーのセルティック移籍はほぼ確定だが、恐らくキヴィオルもこれ以上ベンチに座っていたくはないと感じているはずだ。ジンチェンコの契約も残り一年で、スカッド内での立場は低下している。彼の放出に踏み切って、移籍金を得ることを狙うタイミングだろう。
今季アーセナルでプレイしていないがローンに出ている選手もいる。タヴァレスはラツィオで悪くないパフォーマンスではあるが、アシストを多く記録している以外はそこまでうまくいっているわけではない。報道によると、移籍金はかなり安めだが、かなりの割合の再売却条項という条件での完全移籍が濃厚となっているようだ。
ファビオ・ビエイラは最近ポルトで復調気味だが、攻撃的MFが足りないアーセナルは、彼がスカッドの穴を埋めてくれるとみるだろうか、それとも夏に売却すべきだと感じているだろうか?
リース・ネルソンはローン先で重い怪我をしてしまい、ロコンガのセビージャでのプレイは悪くはないが、彼らが買取オプションを行使するかはまだわからない。
カール・ハインはレアル・バリャドリードで毎週先発しており、もしかすると我々は夏に他のポジションの補強を優先し、20m£をGK獲得に費やすのでなく、彼をラヤの控えとしてチームに戻すことを検討すべきかもしれない。
一つ興味深いのは、最近のアーセナルはあまり売却が上手くないと見られている、ということだ。そのすべてがエドゥの責任ということでもないだろうが、アーセナルはある程度の移籍金で選手を売却することがほとんどできていない。
この夏放出となりそうな選手たちの立ち位置を見るに、今年それが劇的に変わるということもなさそうだが、よりベルタが就任して時間が経つにつれて、この部分が改善されるかどうかは注目したいポイントだ。
アトレティコ・マドリードが巨額の利益を選手売却からたたき出した年があったが、この時彼らが売却したのはエルナンデス(アカデミー卒の選手)、ロドリ(もともと20m€でビジャレアルから獲得)、そしてグリーズマンだった。
高額の選手売却=主力の放出ということでもあり、これがクラブにとって最善とは限らない。辺りのバランス感覚は必要だろう。
契約延長
昨日アーセナルはサカと契約延長交渉中だと報じられ、その後はサリバ、とガブリエルの二人とも契約延長に動く予定だそうだ。
確かにガブリエルはチーム最高給クラスの契約を勝ち取るに相応しい活躍を見せているし、チームにとって非常に重要な存在だ。
この3人の選手たちは全員残り契約が2027年までとなっており、緊急事態というほどではないが、契約延長を行わなくてはならない時期は迫ってきている。前回の延長時はサカとサリバは残り契約が12か月となっていたが、ファンの心の平安のためにも出来る限り彼らと契約延長の合意にこぎつけて欲しいところだ。
マルティネッリの残り契約も同じく2年となっているため、こちらの動向も注視する必要はあるだろう。
ただ、契約延長に関して直近必要となりそうなのはこの4人くらいだ。ベルタがアーセナルのCB2人とウイング2人の契約延長を解決してくれることを願おう。
クラブの顔として
これはスポーツディレクターの仕事として最も重要なものであるということはないだろうが、エドゥの仕事の一つは、クラブの顔として公の場に顔を出すことだった。
彼は非常ににチャーミングで、皆の叔父のような存在だったし、かつ選手時代の実績がありファンの間での知名度も高かった。彼はインビンシブルズの一員だったのだ。
彼はインタビューに応え、会見に参加し、エドゥの言葉を通してファンは彼がアーセナルでどのような仕事をしているのかを知ることが出来た。
だが、アンドレア・ベルタのキャリアを見る限り、彼はより裏方として仕事をすることを好むタイプのようだ。ファンがベルタの言葉を聞く機会などがあるのかは少し注目したいところだ。仮にその後は公の場に出てくるつもりがないとしても、もしその気があるのであれば、就任直後などはメッセージを発する絶好の機会とはなるだろう。
もちろん究極的には彼は何を話すかではなく、どのようなスカッドが作られるかでその仕事を測られることにはなるだろうが、ファンとの関係性を築くのも、彼の仕事にとっては役立つ側面ではあるはずだ。
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コメント一覧
パレスのマテタ、エバートンのマクニールが過小評価の代表と思っててアーセナルに合うと思うけど渋すぎて絶対にないだろうなぁ