ウルブズ戦振り返りとマイケル・オリバーの判定に関して
主審のマイケル・オリバーがまたしても不可解なレッドカードをアーセナルの選手に出し、試合を台無しにしようと全力を尽くしたが、10人のアーセナルは何とか勝ち点3を得ることに成功した。
数年前も全く同じスタジアムでマルティネッリが7秒の間に2枚のイエローカードを貰い退場となった。このような退場は未だかつてなかったことで、かつそれ以降も一度も起きていない。
そしてまた昨日、イエローカードにしか見えない反則に対してマイルズ・ルイス=スケリーがレッドカードを貰い、しかもリプレイを見て判断できるはずのVAR室の愚か者たちもこの判定を覆すことはせず、これが『深刻で悪質なファウル』であるという判定を支持した。
彼らのことは愚か者というよりも臆病者と呼ぶべきかもしれない。なぜなら、彼らは臆病すぎてオリバーに彼が判定を誤ったということを指摘することが出来なかったからだ。
既に今季アーセナルには何枚も怪しげなレッドカードが出されている。
デクラン・ライスやトロサールがもらったのと同じ種類のレッドカードは他のチームに出されたのを見たことはないが、それと比べても、昨日の試合のレッドカードは最悪の判定だった。
意図的なファウルで足を引っかけるプレイはイエローカードだ。これは深刻で悪質なファウルではない。ルイス=スケリーは足の裏を見せながら足首や脛に飛び込んだわけではない。これに疑問を呈そうとする者の話など耳を傾ける価値はない。
どこからどう見てもあのプレイはただのイエローカードで済まされるべきプレイで、それ以上の罰則などありえなかった。
にもかかわらず、イングランド最高と見なされている主審が、昨日の試合のような判定を下し、しかもVARもそれを覆さなかった。
正直に言って、これはばかげているどころの話ではない。
しかも、このような判定をマイケル・オリバーが下したのは初めてのことではないのだ。彼はホイッスルが鳴って一秒も経たないうちにトロサールがボールを蹴ってしまったことで彼を退場に追い込みながら、今はもっと明確に意図的にリスタートを遅らせようとするようなプレイに対してイエローカードを出しはしない。
オリバーは既にイエローカード(そもそも1枚目のカードですらレッドであるべきだった)を貰っていたコバチッチがデクラン・ライスの足首に飛び込んできた時に彼を退場にするのを拒んだ審判だ。
PGMOLのトップであるハワード・ウェブは後にオリバーは『試合を台無しにしたくなかったのだろう』とこの判定を正当化した。
だが、オリバーがどのような試合を台無しにしたくないと感じ、どのような試合は台無しにしてもかまわないと感じるかの基準は非常に恣意的だ。
この基準を推測してみようか?
アーセナルの対戦相手の場合はカードを出さず、アーセナルの選手の場合は試合を台無しにしてしまおう、ということなのだろうか?
昨日の試合のルイス=スケリーへのレッドカードは断トツで今季最悪の判定だった。またしても『アーセナル以外のチームには起きない判定』に類するものだった。そして、この判定はいくつか既に前例のある主審によって下されたものだった。
ここまで試合に怒りを覚えたのが前回はいつだったのか全く思い出せない。
これまでもフラストレーションのたまる試合は多くあり、少々あきらめも感じていたが、ハーフタイムには本気でTVを消すことを考えたくらいだ。
なぜなら、全く持ってナンセンスに思えたからだ。審判がこのような判定を下す場合に、試合やチームを分析することに何の意味があるというのだ?
マイケル・オリバーとアーセナル戦の判定に関しては、彼の動機に関して、もう既に少々疑わしいどころではない量の証拠があるように思える。
最高に好意的に見ても、彼はあふれ出んばかりの無意識のバイアスをアーセナルに対して抱えている。もしかすると、より悪意のある感情が影響している可能性もある。
オリバーが応援しているチームとのカップ戦の準決勝を控えたアーセナルに対して出されるレッドカード?フーム。
アーセナルは既に今季多くの問題に対処してきたが、昨日の試合は危うく外部の要因が理由で勝ち点をまたしても落とす試合になる所だった。
だが、アーセナルの対応は素晴らしかった。
チームは既に体調不良でウーデゴールを欠いていたが、アルテタはヌワネリも下げ、左サイドバックの穴を埋めるためにカラフィオーリを出場させた。
10人のアーセナルが苦戦するのはすでに何度か見た光景だが、我々は全力を尽くし、後半を勢いよく始めることが出来た。ウルブズが最終的にボールを持ち、サイドに散らした時には流石に選手たちが一人一人より広いスペースをカバーする必要があったが、それ以外の時には数的不利はほとんど感じさせなかった。
既に前半にハヴァーツは二度ヘディングでの好機を逃していたが、あと一歩で彼はアーセナルに先制点をもたらすところだった。見返してみると、この時ボールは彼がヘディングをしようとした直前にティンバーに当たっており、これがなければ3度目の正直で得点していただろう(今回の試合に関して私は選手値を信じたいと思う、なぜなら彼らは評価されるに値するからだ)。
ラヤは素晴らしいセーブでクーニャのシュートを防ぎ、その後もクーニャが枠外にシュートを外したり、もう一本ラヤがセーブで防がなかくてはならない場面もあったが、脅威となったのはそれくらいのものだった。
その後ゴメスがティンバーへのファウルで二枚目のイエローを貰い、10人対10人の試合になったが、どう考えても個のプレイの方が一発退場に値するファウルだった。
いずれにせよ、これはアーセナルにとって非常に大きく、かつウルブズの士気が目に見えて下がった。ティンバーの足首が相手選手に砕かれそうになったことを、サリバはまるで得点を挙げたかのように祝い、ガブリエルがチーム全員を盛り立てた。
風向きはアーセナルに向き、マルティネッリが左足でクロスを入れた所から決勝点が生まれた。
ウルブズはこれにうまく対処することが出来ず、走りこんだカラフィオーリがハーフボレーで素晴らしいシュートを流し込んだ。
これでカラフィオーリは今季2得点だが、2点とも素晴らしい当たりだった。間違いなくアーセナルはこの得点に値するパフォーマンスを見せていた。
レッドカードが不当なものだったことだけが理由ではない。このような苦境にアーセナルの選手たちがどのように対応したかもその理由だ。
今月の過密日程の中で、彼らはギリギリまでチームのために自分たちを追い込んでいた中でだ。
そして、この得点でアーセナルは勝ち点3を持ち帰ることが出来た。
試合後、アルテタは判定に関してこのようにコメントした。
私が何か言うまでもないほど明らかだろう。どう考えるかは皆さんに任せるが、怒り狂っているよ。火を見るよりも明らかだ。私の言葉が何か意味を持つとも思えない。
そして、試合に関しては以下のように話した。
選手たちを本当に誇りに思う。我々の勇気やスピリットについても語られるべきだが、同時に賢さも称えられるべきだ。感情面でこの試合のチームの乗り切り方はアンビリーバブルだった。このような状況にいかに対処し、戦うべきか。後半ピッチに立った時にはどうやって試合を勝つかだけを考えていたね。
彼が選手たちを誇りに思うのも当然だろう。上でも述べた通り、この試合で全員が圧巻のプレイを見せた。
10人で戦うことのフィジカル面の負担は小さなものではない。そして、今のアーセナルのベンチの層の薄さを考えれば、先発した選手たちに頼らなくてはならない状況だった。
アルテタは試合前に補強は行われておらず、選手たちは何とか乗り切る必要があると語ったが、まさに彼らはまたしてもこの試合を乗り切って見せた。
だが、この試合で勝ち点3を得られたことは大きく、選手たちは称えられるべきである一方で、なんとかして彼らを援助してやる必要がある。彼らを助けてやらなくてはならない。
補強が必要だ。
彼らの超人的なパフォーマンスを求めるのにも限界がある。
例えばカイ・ハヴァーツは試合後疲れ切って見えた。もちろん彼の決定力の話をすることはできるが、彼の献身性は疑うべくもない。彼はチームのために崩れ落ちるまで走り続けた。既にかれはこの10日間で3試合に先発しほぼフル出場し、カップ戦で120分も戦っている。
試合終盤にチームにエネルギーをもたらせるような交代要員が昨日の試合では誰もいなかった。
選手を休ませてあげる必要がある、といったレベルの話ではなく、単純に、ハヴァーツをこのように使っていては、彼がチームに何をもたらせるか、そして試合結果にどのような影響を与えられるかに影響が出てしまう。
サッカー選手はそれが仕事で、その分高給を得ているのはその通りだが、それにしても選手が空っぽになってしまう限度というものがある。
そして、アーセナルはそのような段階に非常に近づいていると感じられる。したがって、冬の移籍市場で何か手を打つ必要がある。
選手たちはその権利を自らの手で勝ち取った。オーナーはそれをずっと無視し続けることは出来ないはずだ。これを放置するのは、単に今季のアーセナルが息切れを起こす以上のリスクをはらんでいる。
ルイス=スケリーの退場に関しては、アーセナルは不服申し立てを行う必要があるだろう。一試合で彼が退場となっただけでも十分に悪いが、ここから彼がさらに3試合出場停止となるような事態は受け入れられない。
アルテタはブルーノ・フェルナンデスのレッドカードが後に取り消された前例を指摘し、常識的な判断が適用されることを願った。
最近のハワード・ウェブとPGMOLがプレミアリーグのメインキャラクターになるために全力を尽くし、その妨げになるような決断を全く下さないことを考えると、そこまで期待をもつこともできないが、いずれにせよアーセナルは即座に抗議すべきだ。
月曜日の朝一に彼らのデスクに書類を届けなくてはならない。もしこれが受け入れられないのであれば、さらに疑惑は増すことになるが、どうなるか見守ろう。
とにかく今日の所は我々は得た甘い勝ち点3を楽しむことが出来る。マンチェスター・シティ相手の試合前に、移籍市場でアーセナルが必要としている補強が今週もたらされることを願おう。
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コメント一覧
この選手は、もう試合に参加する資格が全く無い。それだけの事をした。
退場の本質はもうどこにもない。
ルールの本質はどんどん消えていく。
スポーツがスポーツである事も彼方に行ってしまいそうだ。
すべてがデティールとなり、我々もそれに加担している。
ルールは細分化され、コマ送りとなり、点数化された。サッカーはフィギアスケートではない。はずだった。
我々の共通の財産、資源、瞬間は、サッカーではなく、何がどこに当たって、どうなったのか。ボールであれ、人間の体であれ。
ルールは何のためにあるのか、そんな事は何千年も前から存在する。人間のためである。サッカーを持続的に楽しみ、それを実現するために。
23節、ルールを超えてアーセナルは走った。サッカーがそこにあった。私はサッカーのファン。抗議と移籍。果たさなければならない。アーセナルはサッカーをするから。フットボールは勝つのである。