アーセナルが獲得すべきはストライカーか、それともウイングか 前編
今季のアーセナルが試合をコントロールすることに重点を置くのと引き換えに、攻撃の華やかさやスピーディさを欠いている、というのは繰り返し語られている。スタッツで見ても攻撃面のものは昨季よりも大きく減少している。
昨季の後半のアーセナルはスリリングな試合が多すぎ、よりオープンになってしまう展開を減らす必要があった。人員という意味ではデクラン・ライスがチームに加わり、またジンチェンコに代わって冨安が起用される試合も増えているが、よりチーム全体としての方針という部分で、アーセナルは試合を昨季よりもゆったりと始めるようになり、また攻撃も瞬間的な閃きに任せてというよりも、綿密に行うようになった。
これらの変更により、アーセナルはより落ち着いたチームにはなったが、攻撃の迫力は減少した。
今季のアルテタは一試合を、スプリントというよりも90分通して走り切る必要があるマラソンだととらえており、そして同時に、途中で燃え尽きてしまうのを避けるために、シーズン全体もそのように捉える必要があると考えていることだろう。
また、以前も書いた通り、今季ジェズスは怪我が多く、攻撃の要である彼をアーセナルをあまり起用できていない。今季プレミアリーグ11試合のうち9試合でエンケティアがトップとして先発している。
エンケティアはかなり調子に波があり、これがアーセナルはもう一人頼れるストライカーを獲得する必要があるのではないか、という議論につながっている。
エンケティアは『控え』のストライカーとしては非常に良い選手で、恐らくプレミアリーグの多くのクラブの2番手のストライカーと比べるとかなり質は高いはずだ。
だが、控えのストライカーが控えではなく、コンスタントに試合に出場する必要がある、となると話はまた変わってくる。
例えば2011/12シーズンのアーセナルの2番手のストライカーはシャマフだったが、彼が二番手のストライカーで本当に大丈夫なのか、などといった議論には全くならなかった。なぜなら(驚くべきことではあったが)このシーズン、圧倒的な活躍を見せた正ストライカーのロビン・ファン・ペルシーがずっと怪我無くプレイ出来ていたからだ。
昨冬アーセナルはトーマス・パーティの稼働状況を鑑みて決断を下すことを強いられ、ジョルジーニョの獲得を決めた。コンディション的にパーティが安定してプレイを続けることを期待することができず、かつサンビ・ロコンガやエルネニーを先発として送り出すのには不安があったからだ。このため、クラブはより安定したオプションであるジョルジーニョをチームに加えた。
また、非常に興味深いのはこの時アーセナルが同時に非常に積極的にムドリク獲得にも動いていたという点だ。
ムドリクは非常にスピードのあるサイドの選手で、スタイル的にはマルティネッリと似ている(得点やアシストという意味ではまだマルティネッリほどではないかもしれないが)。
結果的にムドリクはチェルシーが獲得することとなり、アーセナルは代わりにレアンドロ・トロサールを獲得した。彼もまたジョルジーニョのように安定した活躍が期待できるオプションではあるが、これはアーセナルの前線が抱える課題への対応を少し先延ばしにするような形となった。
アーセナルでのトロサールはリバプールにとってのジョタのような存在で、前線のどこででもプレイできるが、そのうちのどのポジションでもファーストチョイスではない、という立ち位置だ。
リバプールのジョタ獲得は賢い選択ではあったが、彼らはその後もルイス・ディアス、コーディ・ガクポ、ダルウィン・ヌニェスとより万能型というよりもスペシャリストタイプのFWの獲得を行った。
ジョタは彼らの素質を少しずつあわせもっている一方で、彼らが最も得意とするポジションでは専門職の彼らにはかなわない。同様のことがトロサールにも言える。
トロサールのユーティリティ性は非常に大きな武器ではあるが、一方で、どこかのポジションで圧倒的に秀でている、ということはない。
昨冬アーセナルが最も積極的に狙っていたのは、スピードのあるサイドのアタッカーだったのだ。
(後編に続きます)
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ジェズスはWGとしてなら攻守においてスーパーな選手で、CLセビージャ初戦はトップで出たものの点を取ったシーンはまさにWGの動きそのもの
WGで使えば必然的にあの形が増えて20G20Aを狙える選手
ポストプレーやらせるのは勿体ない
試合数考えるとWGはジェズス、マルティネッリ、サカ、トロサール、リースネルソンという豪華なメンバーでローテするべきで、補強ポイントはエンケティアとはタイプが違うデカくて強い9番でしょう
速くて巧い選手が沢山居る中で、後半60分くらいからデカ強9番が出てきたら相手は悪夢ですよ