今季後半戦に期待したいアーセナルの3人の選手 後編

分析Tim Stillman,海外記事

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キーラン・ティアニー

もちろんまだすべてが決まったわけではないが、今季の現時点ではキーラン・ティアニーはアーセナルのファーストチョイスの左サイドバックではないように見える。

アルテタは基本的にジンチェンコが起用可能であれば彼を優先的に起用しているし、さらに、どうやら左サイドバックとしての序列は冨安もティアニーの上にいるようだ。

問題は、今後ティアニーがアルテタが思い描くような左サイドバックになれるかどうかだろう。もちろん、逆にアーセナルのプレイスタイルがティアニーの特性を活かしやすい形に将来的に変化する、という可能性もある。

だが、現段階では監督は両サイドバックに前線に駆け上がるのではなく、攻撃の中心から一歩下がって控えていることを求めている。

ただし、スミスロウの復帰がティアニーにとってはプラスに働く可能性はある。彼は中に入っていくようなドリブルを好むし、これは外をオーバーラップしてくれるサイドバックが居る時により効果的になるからだ。

そういったサポートをあまり必要としないように見えるマルティネッリとはこの点は対照的だ。

スコットランド代表でティアニーはより守備的なDFとしてアンディ・ロバートソンと共存可能なことを示しており、アーセナルにとっては左サイドバックを務めることが出来る3人の素晴らしい選手がチームにいるというのは大きなプラスに違いない。

今後アーセナルがヨーロッパリーグで上位に進出していけば、タイトなスケジュールは続き、ティアニーの出場機会がない、ということはないだろう。

もちろん、それがティアニー自身が求めている立場なのか、という点には疑問の余地はあるが。2023年にはアーセナルでの彼の立場が変わっていくのかに注目だ。

エディー・エンケティア

2021/22シーズンの後半戦、エンケティアはアーセナルのスター選手の一人だった。結果的に契約延長も勝ち取った。

だが、ここまでの所彼は昨季の好調を再現出来てはいない。ELのグループステージで1ゴールだけ、というのは少々期待を下回った結果だが、やはり昨季との大きな違いは今季彼が定期的な出場機会を得られていないという点だろう。

今季のエンケティアは散発的な出場機会しか得られておらず、かつ、昨季後半のようにウーデゴール、サカ、マルティネッリ、といった選手たちとは前線で共にプレイできない場合も多い。それどころか、ストライカーとしてではなく左サイドで起用されることもあった。

アーセナルは日程の影響でかなりのローテーションを行ってきたが、結果的にエディーのプレイするチームはプレミアリーグで先発する11人とはかなり異なるメンバーになってしまうこと多かった。

だが、今後エンケティアの力がプレミアリーグで必要になることは間違いない。そして、昨季エンケティアが驚きと共に好意的にファンに迎え入れられた背景には、ラカゼットの代役として現れたストライカーだった、という要因もあるはずだ。彼は電撃のように疲弊した攻撃に息を吹き込んだ。

一方で、今季の彼のパフォーマンスはガブリエル・ジェズスと比較されることになるだろう。

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まだどれくらいの離脱になるのか詳細はわかりませんが、ジェズスがW杯に怪我で離脱しており、恐らく少なくとも年末年始くらいにかけてエンケティアをメインのストライカーに据えてアーセナルはプレミアリーグを戦うことになる可能性がかなりありそうです。

エンケティアは昨季後半から今季序盤位にかけては一段階選手としてのステップを上がったようにも見えただけに、再び定期的な出場機会を得た際に、どれくらいやれるのかには注目したいですね。

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Posted by gern3137