【ロングインタビュー】ガブリエル・マガリャンイス

インタビュー

ガブリエルは、子供の頃、ブラジルのストリートでボールを蹴り始めた瞬間から、プロサッカー選手になることを夢見ていた。南米の国で育った子供がサッカー選手に憧れるのはよくある話かもしれないが、実際にそれを実現させられる子供はほとんどいない。

ガブリエルはプレミアリーグでもその評判を確立した一人だが、まだまだ達成したいことが沢山あるそうだ。

彼はまだ24歳だがアーセナルでは3シーズン目で、アーセナルにタイトルをもたらしたいし、ブラジル代表としてもプレイしたいと語る。この二つが彼のキャリアにおける大きなモチベーションで、今もそれを目指しハードワークを続けている。

『アーセナルに来てから、この2シーズンで多くを学んだよ。僕が移籍した当時のアーセナルはベストとは言えなかったけど、その時から僕はアーセナルでトロフィーを勝ち取って、僕に最高の歓迎をしてくれたクラブに自分の証を残したいという野望があった。アーセナルは僕と、僕の家族が愛しているクラブだ。ここで大きなことを成し遂げたい。』

今回のインタビューを通して、ガブリエルは家族の重要さを何度も語った。ガブリエルはサン・パウロに1997年に生まれ、子供時代、特に父親が自身を教育とサッカー両面で導いてくれたそうだ。

『家族の重要性は言葉に出来ないよ。良い教育を受けさせてもらえたことを神に感謝している。両親の子育ては素晴らしかったし、物事がうまくいかない時はいつも味方でいてくれた。もちろん、上手くいっている時もそこにいてくれた。

一人の人間として、父は僕にインスピレーションを与えてくれた。僕の人生にこのような選択肢を与えるために必死で働いてくれたんだ。いつも彼は朝早くから仕事に行っていた。彼いつも僕のために最善を尽くしてくれたし、いつも僕にサッカーを好きになってい欲しいと思っていたね。

実際に、小さいころから毎日路上でサッカーを友達とするようになっていた。パルメイラスとコリンチャンスファンが多かったからね、いつもパルメイラスvsコリンチャンス戦ごっこをしてプレイしていた。誰もが本気で勝利を目指していたよ。

子どものころから僕はサッカーが大好きだったし、これを仕事に出来たのを神に感謝しないといけないね。でも、家族は大きな役割を果たしてくれた。僕の父は僕が必要とするものは何でも与えようとしてくれた。僕が今こうしてアーセナルでプレイできているの神と父のおかげさ。

もちろんサッカー選手を目指す上で大変な時期もあった。僕自身としては、特に子供の頃だね。だけど、全ては良い経験だったし、今僕に強さを与えてくれている。その時のことも今は笑顔で思い返せるし、その価値があったと思える。』

ガブリエルはプロサッカー選手としてのキャリアをブラジル2部のアヴァイFC、ホームタウンから700km離れた町のクラブで始まった。まだガブリエルは10代だったが、ここから彼のキャリアは軌道に乗り始めたのだ。

『サンパウロを出てプロ選手としてアヴァイに加わったデビュー戦でヘディングで点を決めたのを覚えているよ。今にして思えばこの試合が転機だったね。そこから良いプレイを見せることが出来て、色々なことが動き始めた。1年後にはU-20南米選手権に出場していて、その後リールに移籍したんだ。

そしてそこからさらに時は流れ、今や世界最高のクラブの一つでプレイできることを神に感謝している。アーセナルがビッグクラブで、どのような野望や目標を持っているのかというのは知っていたし、2020年の夏にオファーが届いた時、他のクラブも興味を示していたけど、僕の第一希望はずっとアーセナルだった。交渉はスムーズだったし、今だってここに居られることをすごくうれしく思うよ。

他のクラブからオファーが届いた時には、父と代理人と一緒によく吟味して検討した。でも、アーセナルが僕に興味を示している、と聞き、エドゥが電話をかけてきた時、迷いはなかったよ。』

もちろんデビュー戦のゴールの影響はあっただろうが、そこから即座にガブリエルはアーセナルサポーターのハートをつかみ、そこから三か月連続でファン投票の月間最優秀選手に選ばれた。今もファンとの良好な関係性は続いている。

『僕らはサポーターからの愛を感じているよ。彼らはいつも選手たちの味方だし、良い時だけではなく、PKを与えてしまった時やボールを失ってしまった時もサポートしてくれる。

だけど、選手は集中を切らしてはいけないね。今季のフラム戦で僕自身がそれを経験したよ。良いプレイを見せていたのに、ボールをロストして失点してしまったから、危うくそれに引きずられてしまう所だった。だけど、重要なのはそこからのリアクションと、ミスをしてもその後盛り返すことだ。集中を切らさずにプレイを続けた結果、最終的に自分で得点が出来て良かったよ。

僕は常に勝利を望んでいるし、試合前にはとてもエモーショナルに、絶対に上手くやりたい、という気持ちになる。もちろんそれは普通のことだし、ポジティブな事でもあると思う。サポーターもそれに一役買ってくれているね。』

アーセナル加入後すぐ、ガブリエルはU-23ブラジル代表に選出された。怪我で欠場となったものの、オリンピックの代表にも選出された。

ブラジルA代表にも召集された経験こそあるものの、まだ出場はない。A代表デビューを果たすことは、ガブリエルの非常に重要な目標の一つだ。

『A代表への選出は人生における大きなステップだからね。もう一度ブラジル代表の感覚を味わいたいと思っている。国やその国の人々を代表するという感覚以上のものはないと思っているよ。ブラジル代表のユニフォームにそでを通すことが、ブラジル人選手皆の夢であることは間違いないね。僕もそのために、アーセナルでハードワークを続けるだけさ。

ポジションは違うけど、子供のころから僕はいつもネイマールのプレイを見るのが好きだったんだ。今でも彼の大ファンだね。一緒にプレイしたことはないけど、ブラジル代表のスカッドで一緒に練習したことはある。早く一緒にプレイして、彼が僕のヘディングゴールのアシストをしてくれたらいいね!』

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Posted by gern3137