ラフィーニャを獲得できないのであれば、アーセナルはティーレマンスあるいはストライカーを獲得すべきである?

移籍

一時はアーセナルがリーズ所属の右ウイング、ラフィーニャの移籍先最有力候補と見られていたが、ここにきてチェルシーがアーセナルの提示額を上回る移籍金を支払う用意を見せている一方で、選手本人はバルサ移籍を望んでおり、まだ移籍先を決断できていないようだ。

ラフィーニャがどういった決断を下すにせよ、アーセナル移籍の可能性はかなり低くなってしまったとみていいだろう。

ラフィーニャの移籍金は60m£程度とも報じられており、アーセナルが右ウイングを主戦場とする選手にこれだけの移籍金を支払う用意があったということは、恐らくプランB、これがうまくいかなかった時のことも考えているとは思うが、現時点で特にウイングの獲得の噂は出ていない。

これに関して、先日のArsecast内で少し興味深い意見が出ていたので、考察してみたいと思う。

それは、アーセナルはラフィーニャが獲得できなかったとしても、必ずしも右サイドの選手を獲得する必要はない、代わりに長く噂になっていたティーレマンス、あるいは、もう一人追加でストライカーを獲得すればよい、という話だった。

もちろんラフィーニャは素晴らしい選手であり、獲得できていればアーセナルにとって非常に多くのものをもたらしてくれることは間違いなかっただろうが、一方で、このポジションにはブカヨ・サカが君臨している(二コラ・ペペは放出するという前提での話だ)のも事実だ。

もちろん、CL出場権を争う、そしてひいてはプレミアリーグを争う上では質の高い競争が必要であり、ワールドクラスの選手を揃える必要があるという意見には一理あるものの、右ウイングがその最優先ポイントなのかは議論の余地がある所ではある。

一応右サイドの控えには去就が不透明ながらリース・ネルソンがおり、昨季はマルティネッリが右で起用されることもあった。左利きのクリエイターというプロフィールの新加入ファビオ・ビエイラも右サイドでもプレイできるはずだ。

以前、ラフィーニャ獲得を狙っているのは、サカのコンバートも視野に入れているのではないか?という考察記事を書いた。

だが、裏を返せば、サカを右サイドの絶対的なスタメンとして起用するのであれば、必ずしも右サイドはサカと同レベルのクラスの選手は必要ない、ということでもある。

ラフィーニャの代役となれるレベルの右ウイングがマーケットに出ているのであれば、そういった選手の獲得を目指すのも良いだろう(ムサ・ディアビやミカエル・オリーズ?)が、もしめぼしい選手が居ないようであれば、当初のプランに戻って、ティーレマンスの獲得に再び動くというのも一つの手かもしれない。

実際に現時点ではサイドの層よりも中盤の層の薄さの方が気になるように感じられなくもない。

もう一つ興味深かったのが、ジェズスはサイドでもプレイできる(というか、ほぼ本職と遜色がないレベルでプレイ可能なはずだ)ので、逆にストライカーをもう一人獲得すれば、サイドの控えの枚数は足りる、という意見だ。

ここまでの所、ジェズス以外のストライカー獲得への動きは止まってしまったようだが、サイドプレイヤーに50m£以上の移籍金を叩くつもりがあるのであれば、確かに、それをストライカー獲得に回し、エンケティアやジェズスとはまた違うタイプ(ロングボールの的となれるような選手が面白そうだと個人的には思う)を獲得してFWのバリエーションを確保しつつ、サイドの層の問題を解決する、というのもスマートな解決策に見える。

もちろん、若干台所事情は苦しくはなるが、これは新ストライカーを獲得せずとも、エンケティアの調子次第で、彼を中央に起用し、ジェズスをサイドに回す、といった起用で可能ではある。

いずれにせよ、このような獲得は恐らくアーセナルの当初のプランからは外れる(ただし、むしろ第一のプランはティーレマンス獲得だったようにも感じるので、明確な優先順位は100%はわからないが)だろうと思われ、妥協案のようなことになるはずなので、今すぐ動きがみられるとは考えづらいが、もしかすると、プレミアリーグ開幕、あるいは移籍市場終盤に近付いても、アーセナルのビジネスが思った通りに進んでいなければ、このような動きがみられる可能性もなくはないかもしれない。

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137