ウルブズ戦から見えた3つのポイント
劇的な試合展開でアーセナルが堅固なウルブズを2-1で破り、アーセナルは4位のマンチェスター・ユナイテッドに勝ち点1差の所につけた。
アーセナルは実質的なシックスポインターで勝利したことでウルブズとの勝ち点差を5まで引き離し、チームに良い流れを引き寄せつつアマゾンのドキュメンタリーに追加でさらなるスパイスを提供することなった。今回はこの試合から見えたものを振り返ってみよう。
ベンゲル風の交代策を見せたアルテタ
サイドバックがピッチを退き、前線の選手が投入されるというのは、ハイバリーやエミレーツでのアーセン・ベンゲル時代の逆転劇にはつきものの後継だった。エブエに代えてベントナーやクリシーに代えてアルシャビン、といった交代が行われたものだ。
実際に試合を決めたのはペペの活躍が大きかったが、より目を引いたのはセドリックに代えてエンケティア、という交代だ。
アルテタはかつては当初のゲームプランを崩すことを嫌い、イレギュラーな交代はあまり好まない印象もあったが、最近は選手と彼らが果たす役割への信頼も高まっているか、カオスをもたらすような交代打つのをいとわなかった。
これにより、前線でプレスをかける人員が一人増え、ウルブズの低く構えた守備陣を悩ませる選手が一人増えた。そして、結果的に一点リードされた状態からの逆転劇につながった。もしかすると、アルテタは今後よりリスクを取るような戦術も使いこなし始めるのかもしれない。
輝くウーデゴール-将来のキャプテン?
アーセナルのウーデゴール獲得のビジネスは大成功に感じられつつある。ウーデゴールはサッカーの才能だけではなく、メンタル面でも非凡なスターだ。
彼の戦術理解力は素晴らしく、アーセナルのチームの頭脳となりつつある。彼は危険なエリアにスルーパスを送りことも出来れば、試合のテンポを落ち着かせることも出来る。
さらに、ウーデゴールは多くのトップ下の選手がそこまで得意とはしていないプレスも得意で、この試合ではプレス成功率41%を記録した。
夏以降にアーセナルのキャプテンを誰が務めるのかが話題になっているが、他の候補者もいるものの、ウーデゴールもその候補に入ってくることだろう。
ジャカの新たな役割
ジャカが相手のペナルティエリアの端でクライフターンを見せたのは衝撃的かつ少しユーモラスでもあった。ジャカは最近より前目の位置でプレイすることが増えており、トーマス・パーティが一人でアンカーを務めるような形になることもある(そしてパーティはその役割を非常に上手くこなしている)。
この結果として、アーセナルはより高い位置でプレイすることが出来ており、より多くの選手を前に送り込むことも出来ている。ジャカのパスは非常に正確で、このような能力はウルブズのような相手に非常に役に立つ。
この形の欠点としては、時折パーティがマークされてしまいボール前進の出口となれない場面が発生してしまうことで、サイドバックやより前の選手が壁パスのオプションとなる必要がある。
前半のウルブズはこの隙をうまくついて見せた。
もちろんこのような位置でジャカを起用することで、もしよりチャンス創出が得意で、かつ前後に走れ、ボール奪取も出来る機動力のある選手をこのポジションに起用した方が良いのではないかという意見が出るのも理解できる。
来季以降にこのポジションをどうしていくかがミケル・アルテタが今のチームをどこに向かわせたいのかを示す指標となるだろう。
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