【徹底分析】アレクサンダー・イサク: スカウトレポート 後編
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低い位置に降りてのプレイ②
また、イサクは低い位置まで下りてカウンターの開始地点となることも好む選手だ。チームがボールを奪取した瞬間に彼は一旦下がり、もう一度走って上がっていくか、あるいは自身で縦にパスを出したりもする。
このような場面で彼はよく下りてくるため、カウンター時にはほとんどいつもスペースとターンして攻撃に向かう時間を得ている。
イサクはこれがとてもうまく、例えば、下の場面では彼は自陣まで下りているが、周りに誰もいないため、ボールをコントロールして、前を向くことが出来る。
ここからイサクは綺麗にボールを収め、マンディを引き付けた上で、右サイドのポルトゥに素晴らしいスルーパスを出した。
低い位置に降りてのプレイ③
更に、ビルドアップ時には、イサクは左サイドに流れることも多い。これにより、中央を担当しているDFはイサクについていくべきかどうかを迷うことになり、このエリアではイサクはボールをフリーで持つことが出来る。
例えば、以下の画像はバルセロナ戦のものだが、オヤルサバルが中央におり、イサクは左サイドに流れている。相手CBはついてきていないため、イサクはフリーでボールを受けることが出来た。
ポストプレイ
もちろん、イサクはいつも後ろに降りてフリーでボールを受けるだけではなく、ターゲットマンとしてのプレイもこなせる。プレッシャーがかかった状態でボールをコントロールすることも出来るし、相手DFを体に近づけず、逆サイドにボールを展開するようなプレイも可能だ。
卓越した技術
イブラヒモビッチと同じように、彼は190cmと長身でありながらも、ボールを持った時の技術がある選手だ。恵まれた体躯とボールコントロールの上手さを持ち合わせているため、彼はボール保持時にスペースがあまりないような場面、カウンター時両方で相手チームにとって危険な存在となれる。
それどころか、彼は一試合当たり2.29回のドリブルにチャレンジし、60.9%に成功しており、バルセロナ戦ではグリーズマン相手にイニエスタがよく用いたことで有名になったラ・クロケッタという技も用いた。これは、片足のインサイドから逆足へとボールを動かすテクニックだ。
また、以下のベティス戦の画像から分かるように、イサクはパスも上手い。メリノから左サイドでボールを受けると、イサクはここから中に入り、完璧なパスをオヤルサバルに通すアシストを見せた。
一言コメント:
相手DFを背負ってのプレイに関しては、プレミアリーグでどこまでやれるかは未知数ではありますが、まだ若く、非常に多彩なプレイが可能な良いストライカーに感じられます。
ただ、もし冬の移籍市場での獲得を目指すのであれば、90m€の契約解除金満額の支払いが必要になりそうなので、そうなってくると二の足を踏む気持ちもわからなくないですが。
何にせよアーセナルが興味を持っているのは間違いなさそうなので、冬に実現しなかったとしても夏に再チャレンジ、などといった可能性もありそうです。
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