今季のトップ4入りの勝ち点ラインと道筋を考える

分析

移籍市場も大いに盛り上がり、FWやMFの獲得などの話も出ているが、この冬の移籍事項に関して一点アーセナルが考慮しなくてはならないのは現在チームはリーグ4位で、十分に来季のCL出場権を狙える位置にいるということだろう。

本来は夏の方が大型補強は容易で、クラブとしてもどちらかというとチームの核となるようなターゲットは夏に獲得を目指すつもりでいたに違いない。

ただし、現在アーセナルは好調で、多少予算的に無理をしてでも、夏の予定を前倒して冬に補強が行えれば、今季好成績を残せる可能性はさらに上がることになる。

あるいは、半年のローンで選手獲得を行うという手もあり、昨冬獲得したウーデゴールがアーセナルを大きく助けてくれたのは記憶に新しい(もちろんその前にはデニス・スアレス、パブロ・マリ、セドリック・ソアレス、キム・シェルストレームもいたわけだが)。

一旦移籍に関する詳しい情報は他の場に譲るとして、今回は今季のリーグ戦のトップ4入りの勝ち点ラインがどれくらいになりそうか、かつアーセナルがそこに食い込める可能性はどれくらいありそうかについて考えてみよう。

移籍に関する記事はこちら:

直近5シーズンの傾向

過去5年のプレミアリーグ4位のチームのシーズン終了時の勝ち点を見ていくと20/21シーズンから順に
67・66・71・75・76
となっている。

かなり幅があるので何とも言えないが、平均すると大体70くらいとなる。

今季のアーセナルは現在延期となったウルブズ戦は消化していないものの、20試合とほぼシーズン半分の試合数を終えて勝ち点35、フルシーズンだと勝ち点66.5ペースなので確かにかなり微妙なライン、今後次第で十分に可能性はありそうだといえる。

ホームとアウェイに関しては、シティ、ユナイテッド、リバプールとのアウェイ戦は消化しているもののまだチェルシー、トッテナム、またトップ4争いのライバルになりそうなウエストハムとのアウェイ戦も残しているため、前半と比べて明らかに有利、というほどではなさそうだ。

また、現時点では6位のトッテナムはアーセナルより勝ち点は2少ないながら、消化試合数が2少ないため、理論上は勝ち点を6上乗せできる可能性があり、アーセナルより有利であるという見方も出来る。

ただし、延期分の試合がどこに組み込まれるにせよ、終盤は非常にプレッシャーのかかる試合になるはずだし、かつコロナの感染状況を見るに、まだまだどのようなスケジュールで試合が組めるかはわからず、ある程度過密日程が発生してしまうはずだ。

もし逆の立場に身を置きたいかと言われるとそうも思えず、トップ4争いにおいてスパーズの方が明らかに有利というほどでもないように思われる。それよりもむしろ、次節のシックスポインターの行方がこの2チームの今季の命運を分けるかもしれない。

余談だが、この試合で勝利を収めるとアーセナルはチェルシーと勝ち点6しか離れていないことになり、今季の混戦具合とアーセナルの好調を象徴しているように感じられる。

直近5シーズンのシーズン終了時の獲得勝ち点を踏まえた上で、20節終了時点の4位チームの勝ち点を見ていくと
37・35・43・38・42
となっており、やはりシーズン終了時の4位ラインが低めだった過去2シーズンの4位クラブの勝ち点は20節終了時点でもかなり控えめとなっている。

アーセナルに必要な勝ち点は?

今の所マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムあるいはウエストハムあたりが4位レースから一歩抜け出して勝ち点を大量に獲得するという雰囲気もないのでこのまま混戦が続き、仮に20節終了時に4位クラブの勝ち点が35だった19/20シーズンと同じように勝ち点66が4位入りに必要な勝ち点のラインだと仮定しよう(ちなみにこれは両方チェルシーだ)。

若干楽観的過ぎるかもしれないが、逆に言えば恐らく勝ち点66を下回るようでは4位入りの可能性はかなり低いだろう。アーセナルは残りの18試合で少なくとも勝ち点31は獲得する必要があることになる。

今季残っているプレミアリーグの試合は以下の通りだ。

ウルブズ (H)
トッテナム(A)
バーンリー(H)
ウルブズ(A)
チェルシー(A)
ブレントフォード(H)
リバプール(H)
ワトフォード(A)
レスターシティ(H)
アストンヴィラ(A)
クリスタルパレス(A)
ブライトン(H)
サウサンプトン(A)
マンチェスター・ユナイテッド(H)
ウエストハム(A)
リーズ(H)
ニューカッスル(A)
エヴァートン(H)

さて、ここから先は直感以外の何物でもないのだが、これらの試合の結果を予想してみよう。

ウルブズ (H) △
トッテナム(A) 〇
バーンリー(H) 〇
ウルブズ(A) ×
チェルシー(A) ×
ブレントフォード(H) 〇
リバプール(H) △
ワトフォード(A) △
レスターシティ(H) △
アストンヴィラ(A) 〇
クリスタルパレス(A) 〇
ブライトン(H) 〇
サウサンプトン(A) ×
マンチェスター・ユナイテッド(H) 〇
ウエストハム(A) ×
リーズ(H) 〇
ニューカッスル(A) △
エヴァートン(H) 〇

特に勝ち点の帳尻合わせなどを考えることなく、まあこんなもんだろう、と適当に予想してみたのだが、これで9勝5分4敗と、勝ち点は32、ちょうどいい感じに収まってしまった。笑

延期分のウルブズ戦はカップ戦との兼ね合いなどもあり過密日程になりそうなので引き分けと予想、アウェイのトッテナム戦勝利、というのは若干楽観的かもしれないが、今季ここまでのアーセナルは11勝2分7敗なので、今季残りをこれくらいの戦績で走り切るというのはそれなりに現実的に思える。

次の試合で勝てるかどうか、そして勝ち点67で4位入りに十分か、というのが他チームの調子次第で若干微妙ではあるが、今季後半もアーセナルから目を離せない楽しいものになりそうだ。

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Posted by gern3137