アーセナルはオマリ・ハッチンソンにより多くのチャンスを与えるべきである
火曜日のアーセナルのEFLトロフィーのニューポート相手の試合でオマリ・ハッチンソンは素晴らしいパフォーマンスを見せ、ケビン・ベッツィー(アーセナルのU-23監督)は代表戦後により頭を悩ませることになるだろう。
ニューポート戦の前は、9月に入ってからはハッチンソンは一度も先発がなく、居場所を失ったというほどではないものの、交代出場が多くなっていた。今季開幕スタメンの座を勝ち取っていたことから考えると、序列がっ下がってしまっていたとは言える。
実際のところ、ハッチンソンが先発の座を失った経緯自体そもそも妙だった。その前の試合では、パレス戦で2ゴールを挙げ、スパーズ戦で2アシストと活躍しており、これらの試合でピッチ上で最も危険な選手だったし、パレス戦の一点目は今季最高のゴールの一つといっても良かった。
ニューポート・カウンティとの試合でようやく先発に帰ってきたハッチンソンだが、1-0とリードを許した状態で、彼は素晴らしい個人技からのゴールを決めた。
まだ17歳のこの若者はショートコーナーからボールを受けると相手DFの一人をまた抜きし、もう一人を中に入ってかわし、ファーに素晴らしいシュートを叩きこんだのだ。
まさにこの時のアーセナルU-23チームが必要としていたインスピレーションで、常にハッチンソンがそれをもたらせる能力があると示してきたものだ。
試合を通してハッチンソンはアーセナルのプレイに推進力をもたらし、この試合のニューポート側の解説者は、もし一人ローンで連れていけるならハッチンソンだとコメントした。
ではなぜ、このような才能があり好調な若手が8/27以来一度もアーセナルU-23の試合で先発していないのだろうか?
その答えは、ベッツィーのフォーメーション変更と、豊富なアタッカーがユースに揃っていることだ。ハッチンソンはバロガンとサラー=エディーがU-23でプレイし始めたタイミングでメンバーを外れてしまった。
監督のベッツィーは当初はウイングを2人起用する3トップを用いていたが、2人のストライカーを起用する3-5-2にシステム変更を行った。
恐らくハッチンソンは今のアーセナルユースが抱える最高のウインガーだが、アーセナルユースの現在のシステムにはそもそもウイングの居場所がない。
そして、実際にチームはこのシステムでマンチェスターユナイテッド、チェルシー、ブライトンに勝利し、アウェイでマンチェスター・シティと引き分けと、結果を残している。
火曜日の試合を観る限り、ハッチンソンはバロガンあるいはビエレスとコンビを組んでツートップの一角としてもプレイできるはずだが、そもそもバロガンとビエレスの2人はハッチンソンよりもさらに調子が良いので外しづらい。
ハッチンソンは中盤でもプレイできると思うが、逆にその場合はパティーノあるいはムハンドを外さなくてはならない。
ハッチンソンはユーティリティ性のある選手なので右ウイングバックとして起用することすらできるかもしれないが、その場合は攻撃面で本領を発揮できないし、守備に若干のリスクを抱えることになる。
そして、アーセナルには既にアレビオスとスワンソンがウイングバックのポジションを巡って争っている。
したがって、どのような形にせよ、ハッチンソンをチームに含めようとすると、調子のよい選手を外し、うまくいっているチームをいじる必要性が出てきてしまうのだ。
とはいえ、ハッチンソンの才能を考えると、もしかするとどこかの時点でチームの安定性を犠牲にしてでもハッチンソンの成長の障害とならないように彼にチャンスを与えるべきだろう。
そもそもアーセナルは若手に関しても冬にもう少しスカッドを削るべきだ。彼らはローンに出す選手を増やし、ユースに残っている選手の出場機会を創出する必要がある。
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