arseblog氏が見るこの夏の売却【アーセナル | 2020夏の移籍市場】

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昨日移籍市場が開幕し、10/6まで続くことが発表されている。

アーセナルには課題が山積みであり、FA杯が終わるまでは特に動きはないだろうが、裏ではフロントが動いていると願いたいものだ。現スカッドは多くの問題を抱えている。

私個人としては、今回の移籍市場でアンタッチャブルな選手はほんの数えるくらいしかいない。売却対象にすべきではない選手というのは、GKのうちどちらか一人、サカ、ティアニー、マルティネッリ、ペペ(これは単に我々が72m£の獲得を簡単にあきらめるわけにはいかないというのが理由だが)くらいで、またパブロ・マリも最近獲得したばかりであることを考えれば売却はないだろう。

これら以外の選手はオファー次第では売却を考慮しなければならないと思う。これには契約問題を処理しなくてはならないオーバメヤンも含まれるし、またCBを巡る状況は複雑だ。

ソクラティスのことをアルテタがどう考えているかはプレミアリーグ再開後を見れば明らかで、報道ではソクラティスは留まってポジション争いをするつもりらしいが、彼はポジション争いをするために留まるのだろうか、それとも高額の給与を最後まで受け取るために留まるのだろうか。(もちろん、ソクラティスにはそうする権利があり、もしそうだとしても責められるいわれはない。)

ムスタフィに関して言えば、私は過去に何度も今のムスタフィの好調はチャンスであり、この夏売却を行うべきだと主張してきたが、怪我により事態は不透明になってしまった。

深刻な怪我を抱えた選手を売却するのは非常に難しい。

現在のアーセナルの最良のCBがムスタフィというのは、もちろんムスタフィ自身は全力を尽くしているに違いないが、アーセナルの守備陣がいかに酷いかを物語っているようにも思える。

もし可能であれば、私なら光の速さでルイスを売却するだろう。彼の1年契約延長を今すぐにでもごみ箱に突っ込みたいくらいだ。

一方で、まだ100%はわからないが、セドリックのフリーでの獲得というのは悪くない取引だったのではないかと思えてきつつある。

コラシナツも私なら即座に売却だ。ホールディングとチェンバースは好きな選手だが、彼らが将来的にどれくらいの選手になれるかに関しては不安が残る。

また、トレイラも売却すれば移籍金を稼ぐことが出来る選手の一人だろう。彼のことも良い選手だとは思うが、アーセナルに2年在籍して、チームの中心選手にはなれなかった。

セバージョスが来季もアーセナルにいるかどうかはまだわからず、ジャカは復活を遂げ、チームにとって重要な選手だとは思うが、ジャカがここまで中盤に不可欠な選手になってしまうというのは、ムスタフィの状況と少し似て、ジャカの能力というよりもアーセナルの中盤の選手不足を象徴しているように思える。

ゲンドゥージも売却だろう。アーセナルがアトレティコにゲンドゥージをオファーしたというGFFNの記事の中で、選手本人の希望はバルセロナだ、という一文があり正直笑ってしまった。

本人の希望はバルセロナ!

アーセナルで時々中の上程度の活躍が出来るだけの選手がヨーロッパ一のビッグクラブに加わりたいとは、なんという過剰な自信だろう。

もちろんバルセロナには過去にアーセナルからバルセロナでプレイするレベルにない選手を何度か買い取っていった過去があるので絶対にないとは言えないが。

オーバメヤンは契約延長しないのであれば売却する必要があるし、ラカゼットも残り契約は二年で、かつてのサンジェイの言葉に従うなら、彼の将来に関してもこの夏決断しなくてはならないことになる。

エディーやウィロック、リース・ネルソンといった若手は皆将来性があるが、同時にアーセナルに利益をもたらす可能性もある選手という意味でもある。アーセナルは考慮はしなくてはならないだろう。

近年はレンタル移籍でもなかなかのレンタル料が得られることもあり、レンタルも選択肢になりうる。

そして当然、エジルの問題もある。もう我々は彼が議題に上がるのに飽き飽きししてしまった。

彼を取り巻く状況はどうなっているのかわからないが、週給35万£を得ながらベンチにすら入れない選手であり、どちらにせよアーセナルは彼の給与をほぼ全額残り一年支払わなければならないだろう。

アーセナルは何とかして解決策を見出す必要がある。今のような形でエジルを取り巻く問題がずっとクラブの頭上に漂っていると言自体を許すべきではない。

もしどこか他クラブが10%や20%でもいいのでエジルの給与を支払って獲得したいのであれば、アーセナルは残りの80-90%の給与を負担してもいいので受け入れるべきだ。ほんの少しだが節約になる。

ここまで書いてきた通り、アーセナルは選手を獲得する前に、これだけの問題を解決する必要があり、これはクラブ自身の責任だ。

私は過去にも何度かファンはよりクラブの上層部のパフォーマンスに注意を払うべきであると書いたが、この夏こそ真の意味でのテストとなるだろう。

もちろんCOVID-19の大流行は予測できたはずはないが、これに関してはどのクラブも条件は同じだ。したがって、億万長者のオーナーを持ち、この影響を受けない数クラブを除けば、アーセナルだけが特に不利なわけではない。

最大の問題点は、今のチームが抱える要求水準に達していない選手たちと、近視眼的な獲得ばかりを繰り返して出来上がったフランケンシュタインのようなアンバランスなスカッドだ。

もちろんこれには前体制の影響もあるが、そろそろアーセナルは短期的な補強をやめ、将来を見据えてスマートに立ち回らなくてはならない。

アーセナルは既に短期的な解決策を試みて失敗したのだから。その結果我々は今季8位に終わってしまった。

ここから巻き返すには、アーセナルの上層部は非常にうまく必要があるが、様子を見てみよう。どうやら、アーセナルは本格的な選手獲得に乗り出す前に売却の方をつける必要があるようだ。

これをどれだけ素早く、効率よく行えるかに未来のアーセナルはかかっているのだ。幸運を祈ろう。

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Posted by gern3137