オーバメヤンはもしかすると最高のキャプテンなのかもしれない
アーセナルのキャプテン問題というのはいつも安定しなかった。もしかすると、今の時代にはあまり多くの人が注意を払っていないように感じられるかもしれないからか、私は個人的にはいつもアーセナルのキャプテンマークを巻くのが誰かという問題を気にかけていた。
ジャカはキャプテンに任命されたとたんにはく奪され、これはアーセナルの惨状を象徴するかのようだった。
その後、オーバメヤンがキャプテンに任命されたが、私の意見を言わせてもらえば、これは前向きな任命ではないように感じられた。
それは『他に誰もいないから』という理由で彼に与えられたもののように見えた。短期的な安全策。振り返ってみれば、アーセナルのキャプテンはいつもこうだった。
そろそろクラブを去る可能性が高い?
よし、では彼にキャプテンマークを預けよう。
オーバメヤンのキャプテンもその例に漏れないように思われた。アーセナルはオーバメヤンの選手がプレイするのに値するようなレベルに達しておらず、CL出場権如何によっては彼は移籍するのではないかと噂されていた。
そのような選手が、キャプテンに相応しいとは最初は思えなかった。
だが一方で、だからこそ、オーバメヤンこそがキャプテンに相応しいといえるのかもしれない。アーセナルがクラブとして望むレベルにひとり身を置く選手。
彼は周囲の選手にも自信と同じレベルでプレイすることを要求するだろう。これは、もしかするとそこまで悪くないアイディアなのかもしれない。
そして、オーバメヤンにはそれ以上のものもある。ありきたりの言葉で、少し気恥しい気持ちさえするが、オーバメヤンはアーセナルファンに笑顔をもたらす存在なのだ。
彼はサッカーを愛しているし、彼がマルティネッリやエンケティア、サカと楽し気にセレブレーションをする姿を見れば、彼らにとってとても良い先輩/指導者なのだということがわかる。
彼とラカゼットがいかにお互いを助け合えるかを我々は目撃したし、今季はペペとのコンビネーションも見かぎつつある。彼は、キャリアを通じて世界中のスーパースターたちと共演を果たしており、攻撃における自身の役割をとても早く見つけ出せるようだ。
この夏の彼の去就がどうなるかはわからない。恐らく、シーズン終了時点で来年のアーセナルのヨーロッパでの立ち位置が明らかになるまでは確定しないだろう。
だが、私はアーセナルはオーバメヤンをどんなコストを支払ってでもクラブにとどめるべきだと考え始めている。
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キャプテンとはなにか。イングランドの歴史にもかかわる問題。イギリスの人が、このような記事を書いたこと心から歓迎します。私の意見はまたいつか。フットボールがよりよくなることを。そのためにも、ジャーナリストの活動を支援します。