シェフィールド・ユナイテッド戦からわかった5つのこと
もし月曜日のアーセナルの敗北を観ずにこの記事を読んでいる方が居ればお伝えしよう、この日のパフォーマンスは今季の他の試合とほとんど同じだった。鈍く、遅く、退屈で目的は見えず、プランはない。普段との違いは、ピエール=エメリク・オーバメヤンもこの試合を救えなかったという点くらいだ。
今季のパフォーマンスを観ればこの結果は予期できるものだったし、完全に自分たちのせいというほかない。この試合からわかった5つの点を見ていこう。
いつ変化は訪れるのか
正直、何が変わるべきなのかわからない。選手か、監督か、あるいは両方か。だが、何かが変わらなくてはならないのは明確で、今のアーセナルは十分な基準に達していない。
今季ほぼ全試合がそうであるように、前半はみじめなものだった。ポゼッション時のオプションはなく、枠内シュートは一本、コーナーから失点した。まさにファンがエメリ下で慣れ、嫌うようになったアーセナルの姿そのものだった。
具体的にどのような変革が必要なのかに関しては色々な意見があるだろうが、全員が賛成できるであろうことは、どのような形の変革であれ、直ちに行わなくてはならないということだ。
ボールをもっと早く動かせ
アーセナルがハイプレスに対して脆弱であることはベンゲル監督時代から私は何度も書いてきたが、この日もまたそれは問題となった。.
この責任は多くの選手にある。レノはボールを蹴るのに時間をかけすぎていたし、コラシナツとチェンバースもボールを前に進めず、後ろに返すか、前にただ蹴り飛ばすだけの場面が目立った。ルイスとゲンドゥージはフリーになってボールを受けようとトライしたが、継続はできなかった。
だが、誰よりも目立ったのはソクラティスとジャカの二人だろう。
この二人は、利き足に持ち替えるのに手間取るからか、それとも受ける際のポジションが悪いのかパスを出すまでのタッチが多すぎ、プレッシャーを招いてしまい、シンプルなパスを出すのにも時間がかかってしまっていた。
原因は何にせよ、ソクラティスとジャカが関わるとアーセナルのパス回しは遅々として進まなくなってしまう。そして、結果的にこれが敗戦の原因の一端となった。
エメリの贔屓
エメリが送り出すいわゆる"ファーストチーム"は、パフォーマンス面でカップ戦を戦う"Bチーム"に劣っている。彼らの方がよりバランスが取れ、エネルギッシュでダイレクトなチームに見える。にもかかわらず、エメリは結果を残せていない選手たちに固執し続けている。
試合前にえめりはコラシナツのスタメンについて聞かれ、彼はスタメンを外されるべきことを何もしていないと語っていた。それは事実かもしれないが、ティアニーは今季出場した2試合で素晴らしい活躍を見せており、コラシナツよりも多くのものをチームに提供できるのは明らかだ。
同じように、何度もこのポジションでは輝けないということが明らかになっているにもかかわらず、またしてもジャカは先発した。前半は酷いものだったが、それでもハーフタイムに下げられたのはウィロックだった。
多くの証拠が逆方向を指し示しているにもかかわらず、エメリはポジティブな結果を残せていない、システム、アプローチ、選手たちを信頼し続けている。
ここまでくると、監督がほとんど特定の選手を贔屓しているかのようだ。柔軟で色々な状況に対応できるという評判だった監督のこのような対応は、非常に心配だ。
メスト・エジル
ウナイ・エメリとメスト・エジルは目を合わせて会話していないようだ。エメリはエジルがトレーニングでハードワークをこなすようになったとコメントしたにもかかわらず、W杯優勝の主要メンバーがベンチ入りすらしない。
明確にしておきたいのは、私は特にエジルのファンというわけではない、ということだ。エメリがエジルを戦術的な理由で外すことがあるのは理解できる。
しかし、チームが一点を追っており、ポゼッションは保持させてもらえており、相手の深く引いた守備陣を崩す必要がある際に、エジル以上にファイナルサードでクリエイティビティと正確さを発揮し貢献できる選手はいない。
この試合でアーセナルはエジルを必要としていた。残り20分、得点が必要な場面で、エジルは完璧な交代選手となっただろう。だが、代わりに彼はロンドンに残り、TVで試合を見ることを強いられた。
そして、その間エメリはサカを不慣れなトップ下で使ったのだ。これが示していることは明らかだ。
エメリアウト?
エメリにとって状況はどんどん悪化している。アーセナルは彼が到着した時よりもひどいサッカーを見せており、未だに何人かの個人技頼みの攻撃をしている。結果を残せていない選手が先発を続け、チームの発展の兆しは全く見えない。
SNS上ではファンの間でエメリ解任を求める声が高まりつつある。私個人としてはまだその時が来たのかまではわからないが、議論は理解できるし、その指摘は妥当なものだ。
ただ同時に、エメリがエミレーツで引き継いだチームの難しさを思えば、時間は与えられるべきだと思う。
だが、彼があまり良い監督ではないということが明らかになりつつあるようには見える。彼の解任を求める声を上げる人々にはそれが明確に見えているのだろうし、彼らが的外れだということは恐らくできない。
(Source: https://paininthearsenal.com/2019/10/21/arsenal-vs-sheffield-united-5-things-learned-unai-emery/5/ )
ディスカッション
コメント一覧
贔屓については私も去年からそう思ってました。
エメリが相当センスなくて頓珍漢なのか、パッとしなかった自身の選手時代の劣等感なのか、とにかく謎です。
怪我人もおらずフロントの力で戦力も揃っている
戦術・戦略・起用法などが不十分
中心選手が反乱をおこすわけでもない
結果がとんでもなく悪いわけでもない
にも関わらずファンから解任の声が強く上がった監督っていましたっけ?
チェルシーのベニテス暫定監督も嫌われてましたが
エメリほど無能ではなかったような気がします