エメリのエジルに対する辛辣な対応は筋が通らない
エメリとエジルの不仲は今に始まったことではない。昨冬にその噂は始まり、今や二人の関係は凍り付いた袋小路で、エジルが選出されなかった試合よりも、選出された試合のほうが話題になるくらいだ。
エジルの調子はエメリが北ロンドンにやってくる前から下降の兆しを見せていた。だが、それにエメリが抱く詳細な攻撃的MFへの要求が合わさり、関係の悪化は決定的になった。ヨーロッパリーグ決勝でのエジルの交代は明確なメッセージだった。
だが、その後エジルはなかなか好調なプレシーズンを送った。しかし、その後コラシナツと犯罪に巻き込まれ、プレシーズンの好調を良いスタートにつなげる機会を失ってしまった。そしてなぜかその後は昨季の亀裂が復活し、エメリはまたしてもチーム最高給の選手を例として使おうとしているようだ。
シーズンを通して71分しかプレイしていないにもかかわらず、監督はフランクフルト戦のメンバーから外し、その理由を"休ませるため"と説明した。もちろんこの説明を皆が信じると考えるほどエメリは愚かではないはずで、これは若干敵意のある行為と敵意のあるコメントに思える。彼は明確に言葉にすることはなしに、エジルを罰したかったのだろう。
その後エジルはアストン・ヴィラ戦でも使われず、代わりにジョー・ウィロックとトレイラがベンチから登場した。この交代は確かに効果的だったが、これによってエジルがフランクフルト戦のメンバーを外れたのは休息とは無関係だったことが示された。
エジルはカラバオ杯では出場したが、良いプレイを見せ、6つのチャンスを創出したにもかかわらず、71分で交代となった。もちろん、当然ながらエジルを休ませる必要などないわけで、これもまた監督からのメッセージというわけだ。
恐らく多くのアーセナルファンには、エジルが毎試合のようにスタメンすることはないということをもう受け入れてしまったと思うし、これに賛成するファンも多いだろう。最初に述べた通り、我々が最高のエジルの姿を最後に目にしてからずいぶん長いこと経っている。
だが、それでも監督のエジルに対する姿勢が何かの役に立つとは全く思えない。既に我々はエジルとエメリの仲が良くないことは知っている。公然の事実だ。フロントが、給与が高すぎるエジルを売却しようとしたことも分かっている。
だが、それならば、エメリの刺々しいエジルへの扱いは、いったい何のためのものなのだろうか。エメリは誰にメッセージを送ろうとしているのだろう。
エジル自身?だとすると未だにエジルが監督とクラブが放出を希望していることに気づいていないとするのならば、彼は途方もなく鈍い人物なのだろうといわざるを得ない。(訳注: 皮肉) クラブだろうか?だが何のために?
もし仮に、エジルが規律面で深刻な問題を抱えているのだとすれば、そもそもチームに選ばれたり、5人のキャプテンに含まれているのは奇妙だ。
そもそも、ここまで明確にエメリがエジルはチームにとって重要ではないというメッセージを発し続けているにもかかわらず、監督の信頼すべき副官であるべきキャプテンのグループの中にエジルが含まれている。今となってはそんなこと誰も信じるはずが何のにもかかわらずだ。
エメリがエジルをチームにとって必要なリーダーだと認めているはずがない。もちろん一度エジルを選出した以上、政治的にそこから外すことは困難だという意見もわかるが、だとすると同時に5人のキャプテンの一人に対して今のような辛辣な対応をエメリがエジルに続けることも筋が通らない。
今となっては、エジルをビッグゲームで起用しなかったり、それどころかあまり多くの試合に起用しないこと自体に問題があると思うわけではない。監督は未だにどうやってストライカーにチャンスを届けるかという問題を解決できていないものの、それでも私も含め、多くのファンが理解できる決断ではあるだろう。
しかし、ヨーロッパリーグの試合で嘘の理由でエジルを外し、彼が輝ける快適なホームの試合で途中交代させるなどといった行為は、不必要に攻撃的であるように思える。
これではまるで、監督は議論はしたくないが、自分がエジル側に満足していないということを示すためだけに当たり散らしているかのようだ。これが、いったい誰にとっての得になるのか、私にはわからない。
ディスカッション
コメント一覧
エメリはエジルの何に満足していないのか最近分からなくなりました。ぺぺやコラシナツ、ナイルズが中途半端な守備でチームを不安定にさせているのを見るにつけ、守備が得意ではないからエジルを外しているとは思えなくなりました。特に、ぺぺに関しては、プレミアリーグに適応できず苦しんでいるのはわかるものの、守備は軽く、抜かれてもジョグをする始末…いや、エジルと何ら変わらない。
エメリは改善・成長と称しつつ、ないものねだりをしているだけではないか?守備に特徴のあるトレイラに攻撃の活躍を求め、攻撃に特徴のあるエジルの守備面を求める。たしかに、現代サッカーではクラシカルな司令塔や守備専従の中盤は絶滅危惧種だが、そういった選手の欠点を隠しつつ、長所を引き出すのが監督の仕事だと思う。例えば、エジルにはインテンシティーを求めてアンカーを潰させるのではなく、戦術眼を活かしてアンカーへのパスコースを切り続けてもらうとか、やり様はいくらでもあると思います。
いつかチームの創造性の欠如にエメリが苦しみ、エジルを頼らざるを得ない状況になることをどこかで期待している自分がいます。
この件は本当にスッキリしない事が多すぎるので、吐き出させてください笑
まず前提として、エメリはエジルの実力を間違いなく認めてる。昨季からキャプテンの1人に据えて、序盤は連勝街道を牽引、突然1か月半くらい起用をやめたと思ったら、年が明けたら再びエジルを中心にしたシステムで続け、クラブの命運がかかったELファイナルでも起用。この流れは、冬の市場で本人を出て行く気にさせるよう上層部から指令がかかったと考えるのが普通。でも残留の意思を示されたらまたスタメンに戻したわけだから、エメリとしては大きな戦力だと考えてたはず。
それが今季、また去年の冬の市場前のような扱いを始めた。プレシーズンであれだけ使っておいて、シーズンが始まったら練習してない構成の4-3-3をベースにして、案の定うまくいってないのに、嘘をついてまで冷遇を続けてる。まだまだ市場が開くのは先の話なのに。
そしてエジル側も本当に不思議。なぜ何のリアクションも示さないんでしょうか。代表も引退して、本人だって今がトップレベルで続けられる集大成だとわかってるはずなのに、試合に出るための目に見える努力や試合に出されない事への不満を訴える事さえしない。
エメリとエジル、エジルとクラブ、ここのやり取りがあまりにも見えてこないから、昨季のある一定期間の印象だけで、エメリがエジルを戦力として見てないだけみたいな事がよく言われる。でもそれは絶対ない。ELのファイナルでスタメンなんですよ?去年からゲンドゥージだってウィロックだっていたのに。
今季に関して言えば、使わざるを得ないペペと優先したいゲンドゥージがいる事で、エジルを使いづらい状況にあるのはわかります。でも、サカがスタメン、ネルソン、ウィロック、マルティネリがベンチにいて、エジルをベンチ外にするっていうのは、昨季使う気のないエディをベンチに入れてエジルを弾いてた時と同じ状況で、あまりにも論理的じゃなさすぎる。ラカもいないのに。
はっきり言って、夏のプレシーズンでは客寄せパンダで存分に使っておいて、今では強盗事件をきっかけにできるラッキーくらいに思ってる人間がいるように見えてならないです。今季は干す時間を長くして出て行く気にさせようとか考えてるんでしょうか。
ついにエジルのベンチ外について記者からの質問すらなくなってしまい、ますます不透明で本当にもやもやします。本当にわからない。 長々とすいません。。
このライターに賛成です。
エメリの試合中の表情や口元、人様指つきだしてツンツンする仕草、ものすごく違和感あるし、信頼できない。
エメリにこのような采配をさせておくフロントも理解できません。エメリは求心力ないから、選手たちのエジルに対する密かな不満を利用してチームの凝集性を高めているのではないでしょうか。
そもそも10番を使わないエメリを、なぜフロントは雇ったのでしょう。ここで書いていることは全て根拠のない妄想ですが、ぺぺはジョシュがエジルのために金を出したのでは。であればぺぺはエジルがいなければ活躍するはずもなく、ジョシュはエメリが気に入らないはずです。対するエメリはぺぺが使えないと世間に知らしめようとしているかのようです。
ホームの試合ではエジルのチャント響いてましたけどねえ。次の次あたりのリーグ戦、サポーターの力でなんとか出してもらえないかしら。さもなくばエジルは輝けるうちに移籍して欲しい。
まあ、エジル本人は泰然自若として大きく構えているかもしれませんが。
世の中、実力以上に自分を良く見せられる人が一定数いますが、エメリもそういう人間の1人だと思われます。
アーセナルのフロントは、エメリのプレゼンの印象が良く、面接官8人全員一致でエメリに決まったと言ってました。ですが、そんな上っ面の印象ではなく、判断基準にしなければならないのは、過去のクラブの試合をチェックし、エメリがどの様な采配、戦術を行なったか、選手とのコミュニケーションは円滑だったのか、この2点です。
クラブもプレミアよりレベルの低いリーグアンのPSGではなく、リーガのセビージャの試合をチェックすべきですが、ろくに試合を見ずに決めてしまったのでしょう。
エメリセビージャの試合を見れば分かりますが、アウェーの成績が悪過ぎて、内容がやたらと守備的で、WOWOWの実況と解説が、アウェーなので守備的になるのは分かりますが、もっとリスクをかけて攻めて、チャンスを作らないと点は取れません!これでは勝てませんよ!と毎回批判していました。
点が取れるのは偶然が上手く作用した時だけ。アウェーで勝てないのにエメリはシーズン終了までチームを改善しませんでした。エメリが創造性を軽視しているのがよく分かります。今のアーセナルも同じです。
選手とのコミュニケーションですが、PSGではネイマールやカバーニらと就任当初から退任するまでトラブル続きで、スター選手とコミュニケーションが取れないのが明るみに。エジルと上手くいかないのは当たり前です。
だから調査すれば、エメリはアーセナルには、ふさわしくないのは分かるのに、プレゼンの印象だけで決めてしまったフロントの責任は重いです。
ヴェンゲルは人が見て楽しめるサッカーを見せる為に、ふさわしい選手を集めて実践してきました。
エジルはその代表でしょう。
アーセナルのファンは、そのサッカーを長く見てきました。
エメリはその真逆。人に見て楽しんでもらえるサッカーなんて、どうでもいいのです。
アーセナルのファンは高いチケット代を払ってきました。エメリのサッカーが退屈なのと、調子が悪くミスが多いのに、キャプテンに任命され、試合出場が確定したジャカに対して、我慢の限界を超えて、遂に堪忍袋の尾が切れて、エメリアウトになりました。
エジルは昨シーズン11月から1月末まで干されましたが、チームの創造性が皆無になり、ファンがエジルが必要と声を上げて、エジルは再び試合に出場するようになりました。
今、その時の状況に近いです。エジルは反撃の時を伺っていると思いますよ。
ですが、EL決勝はラムジーがいないのに、新しい戦術にせず、明らかな準備不足の監督の責任を、エジルに責任転嫁して、EL決勝敗退の戦犯にエメリが仕立てたように、エメリは何かあった場合、エジルを再び戦犯に仕立てる為のエジルのキャプテン任命かと考えてしまいます。エジル気をつけて欲しいです。