ブラジルコネクション 前編
『僕らは時々集まって、バーベキューしたりして楽しい時間を過ごすんだ。大体いつもダビド・ルイスの家でだね。彼の家はとても大きいから!笑 プールもあるし、バーベキューするには良いところだ。ブラジル人皆でそこに集まって、話をするんだ。ダビドはとても良い人で、僕のことも歓迎してくれた、ゴメスと同じようにね。』
ブラジル版GOALのインタビューで、エヴァートンのFWリシャルリソンが、プレミアリーグのブラジル人にとって、ダビド・ルイスの家が交友の中心地であると明かしていた。特にロンドンのクラブでプレイするブラジル人は定期的にルイスの家に集まるのだそうだ。リシャルリソンがワトフォードと契約した際、ルイスとウィリアンがリシャルリソンを招待したらしい。
ブラジルからイングランド、特にロンドンへの文化的な適応はなかなか難しい。サッカー面から見ても、試合やトレーニングへのアプローチは全く異なる。そして、より広い意味で、イギリスの分かというのはブラジル人にとってはなれないもので、同僚や仲間たちと常に積極的に交友することを好むブラジルの文化との違いに戸惑うことも多いようだ。
食事の時間に限らず、南米では家族のきずなというものが遥かに重視される。ブラジルでは、家族が集まって食事をすることを欠かすことはほとんどない。だからこそ、上のようなバーベキュー会がルイスの家で開催されるのだろう。彼らはこれにより、自身の故郷と生い立ちを再確認することが出来る。
一般的に、ブラジル人選手は、イングランドで苦戦する傾向にある。ゴメスはトッテナムでの適応の難しさについて語っていたし、パウリーニョやジウベルト・シウヴァ(アーセナルのシウヴァではない)のキャリアがそれを物語っている。
しかし、最近はその状況も変わりつつあるようだ。まず第一に、所属先のクラブがサッカー面だけではなく細かい配慮も行うようになってきている。そして、何より大事なのは、すでに同郷の先輩たちがイギリスに居り、適応を助けてくれることだ。
リシャルリソンにとって監督のマルコ・シウヴァがポルトガル語を話すことは大きかっただろうし、同じワトフォードにゴメスが居たのも大きい。ワトフォード加入直後に、リシャルリソンは『とても快適だよ、ブラジルに居るみたいに感じられる。チームメイトは優しくしてくれたし、特にゴメスは僕をいつも助けてくれる、家のことや車のことまでね。』
同じように、グアルディオラがバルサやレアル、ユナイテッド、バイエルンといった競争相手を退けてガブリエル・ヘズスの獲得をもくろんだ際には、彼はフェルナンジーニョに説得を任せた。同じように、いざヘズスが到着してからは、フェルナンジーニョが兄貴分的な役割を果たし、ヘズスの適応を助けたのだ。そして、その後エデルソンも獲得したことでその絆はさらに強まった。
ヘズスはゴールを祝う際に電話のジェスチャーをし、『もしもし母さん?』と叫ぶというセレブレーションを見せたことがあった。このフレーズは彼の方にタトゥーになって入っている。ネイマールに至っては、彼の妹の顔を腕にタトゥーで入れている!彼らにとって家族が全てなのだ。
似たようなことがアンフィールドでも起こっており、ファビーニョとアリソンはリバプールでの生活への適応に置いて、フィルミーノが果たしてくれた役割の大きさについて何度か語っている。
ファビーニョはガゼッタ・エスポルティアヴァのインタビューで、『二人のブラジル人が僕を本当に助けてくれるんだ。僕より先にイギリスに居たからね。毎日一緒に居るし、誰かの家でほとんど毎週何かするんだ。フィルミーノとは家族ぐるみの付き合いをしているよ。』
(家族と同郷の絆を大事にするブラジル人にとってルイスの存在は非常に大きいかもしれません!
後編に続きます。)
(Source:
https://arseblog.com/2019/08/brazilian-big-brother/ )
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