ペペ、オーバメヤン、ラカゼットの同時起用に関して 前編

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『きっとクレイジーになるだろう。皆テンションが上がっているよ。僕らが全員一緒にプレイすることもあるだろう、楽しみにしているよ。監督がどう決めるか見てみよう。全員を同時に起用するのは難しい時もあるかもしれないけれど、それもサッカーさ。良いチームでは誰を出場させて誰をベンチに置くか常に選択をしなければならないものだからね。』

ピエール=エメリク・オーバメヤンはラカゼットとペペとのスリートップの可能性についてきかれ、このように答えた。オーバメヤンとラカゼットは当然ながらアーセナルでもっとも得点力のある二人だし、ペペが72Mという移籍金でアーセナルに加入したことを考えれば、彼がこのスター二人に加わるだろうと考えるのは当然だ。

この3人が同時にプレイするという考えには、オーバメヤンだけではなく、世界中のアーセナルファンも想像力をかきたてられている。

しかし、オーバメヤンの言葉には好奇心、あるいは慎重さとさえいえるものが感じ取れる。監督にとって3人を同時に起用するのは難しいと認めているのだ。確かに、アーセナルの移籍金記録トップ3の三人がどのように一つのチームにフィットするのかは簡単な問いではない。

結局、エメリは昨季と同じように、自身の好むワントップのフォーメーションでどうやって中央でのプレイを好む二人のFWを起用するのか、という問いに突き当たってしまうのだ。

昨シーズンは、エメリは3-5-2という妥協策を見出し、不安な守備の保険として一人CBを多く起用するとともに、二人のストライカーを同時起用することに成功した。

とはいえ、このシステムが機能したかと言われると微妙なところで、かつ監督の理想のフォーメーションではないことは明らかだった。アーセナルがティアニーやセバージョスといった選手を獲得したことを考えると、今季はより標準的な中盤の形の4バックに回帰する可能性は高いだろう。

ペペの最適ポジションが最も簡単だ。彼はモダンな3トップの右側で輝くFWであり、ウイングバックを起用するシステムでは居場所がない。彼はサイドを主戦場とする選手であり、エメリが求めていたタイプの選手なのだ。移籍金からも分かる通り、彼はペペをできる限り頻繁に起用するつもりだろう。

だが、これによりまたしてもラカゼットとオーバメヤンをどうやって同じチームに組み込むのかという問いに逆戻りだ。確かに、どちらか一人のみをスタメンに起用すべきだという意見にも一理あるが、現在アーセナルは彼ら二人と契約延長交渉中のようで、どうやらすぐに二人のうちのどちらかをベンチに置くつもりはなさそうだ。

ということは、エメリが3人を同時起用すると決めた場合には、やはりオーバメヤンを左に置くことで妥協するのだろうか。アーセナルがリバプールのスリートップと同じような形を目指しているのではないかという意見も聞かれる。

もちろん、大きな成功を収めたチームを模倣しようとするのは当然のことだ。アーセナルのフロントが一時期執拗にレスターの経営モデルの成功に執拗に言及したことがあった。恐らく、ラカゼットがリバプールで言うフィルミーノのような役割を果たしてくれると期待されているのだろう。

そして、ペペとオーバメヤンは少し中央寄りのサイドFWとしてマネやサラーのようにプレイする。ベジェリンとティアニーがロバートソンとアーノルドのようにサイドをカバーしてくれるだろう、というわけだ。

だが、私には事情がそこまでシンプルであるとは思えない。まず、オーバメヤンはマネと同じようなドリブル力を持ち合わせていない。

オーバメヤンはビルドアップにはあまり興味を持っておらず、相手DFの裏に緑の芝生が見える限り、敵陣をズタズタに引き裂くことが出来るが、よりタイトなスペースで相手を出し抜くのは彼の得意とするところではない。

また、リバプールの中盤もサイドのバランスを保つうえで非常に重要な役割を果たしている。サラーとマネが中に入り、ロバートソンとアーノルドがサイドを押し上げる際には、リバプールの中盤の選手たちが素晴らしい働きをし、カウンターに備えてサイドのスペースをカバーするのだ。

トレイラとゲンドゥージであれば、同じような仕事をこなせるかもしれないが、ジャカとセバージョスにそのような仕事が向いているようには見えない。これは非常にフィジカル面で負担が大きい役割で、だからこそクロップのチームはMFを頻繁にローテーションするのだ。

彼はシーズンをリレー競争のようにとらえ、中盤の選手をどんどん代えていく。アーセナルが二人の走れるMFだけで一シーズンを戦い抜くのは無理だろう。

(明日の後編に続きます)

(Source:
https://arseblog.com/2019/08/pepe-aubameyang-lacazette/ )

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