アーセナル22/23シーズン選手採点 CB編
監督&GK編はこちら!
ウィリアム・サリバ: 9
シーズン開幕前にはアルテタとの関係性が上手くいっていない可能性、移籍の可能性などもささやかれていたが、いざ蓋を開けてみれば冨安の怪我もありベン・ホワイトを右サイドバックに置く形で右CBとしての先発を続けると、圧巻のパフォーマンスでアーセナルの守備陣の絶対的な一員の座をものにした。
身体能力の高さを活かした守備範囲の広さとボール奪取力、パス能力も良しと、身長の割にそこまで空中戦に強くないことを除けばほぼ完ぺきなCBとしての資質を備えており、スーパーゴールを決めた試合もあった。
アーセナルの選手としてはジンチェンコ、ジョルジーニョに次ぐチーム三位となる90分当たり成功パス数63.4本という数字を残した。
それだけにシーズン終盤のサリバの離脱とアーセナルの失速が重なったのは非常に残念ではあった。残り契約がまだ一年となっているにもかかわらず、まだ契約延長合意に至っていないため、アーセナルファンとしては気を揉む期間がまだ続きそうだが、何とか合意に至り、来季のさらなる活躍を期待したい。
ガブリエル: 9
突然フランスから彗星のように現れたサリバのインパクトが強すぎ、サリバほどは話題にならなかったが、今季がガブリエルのキャリアハイのシーズンであったことは間違いないだろう。
空中戦勝利回数やブロック数ではチームトップクラスの数字を残した。
少々熱くなりすぎる場面こそあったものの、サリバにも勝るとも劣らない守備範囲に加えて空中戦の強さも見せ、アーセナルの攻撃が大きく飛躍した背景には、多少スペースを空けてもカバーしてくれるガブリエルとサリバの二人が後ろに控えていたというのがあったのは間違いない。
また、左サイドバックにジンチェンコが起用された際はそのポジションが空くことも多く、隣のCBとしてはかなり難しい対応が必要となる場面もあったはずだが、そこまで大きな影響も感じさせなかった。
ロブ・ホールディング: 4
守備固め要員からサリバの離脱に伴って終盤先発した試合もあったが、満足のいくパフォーマンスは見せられず、結果的にキヴィオルにポジションを奪われる形となった。
特に普段と比べて悪いプレイをしているなどといったわけではないものの、やはりサリバとの差は明らかで、今後のアーセナルにおいて4番手のCB以上の立場になる絵はあまり描けない。本人がこの状況を捉えているか次第でもあるが、将来が少し不透明な選手の一人となっている。
ヤクブ・キヴィオル: 6
出場機会は多くなかったが、プレミアリーグ未経験の23歳の若手CBが、冬の移籍で移籍してきたシーズン中に数試合とはいえプレミアリーグ先発を果たすまでに成長した、というのは評価されるべきだろう。
まだまだ出場試合数が少なく、具体的な強みや今後などはなんとも言えない部分も多いが、シーズン最終盤の起用法から見て、ジンチェンコを左サイドバック起用した際のホワイトや冨安のような形で、右サイドバックに偽サイドバックを起用した際の左サイドバック要因としてもアルテタはキヴィオルのことを見ているようだ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません