【インタビュー】ロブ・ホールディング
父親の影響
ロブ・ホールディングの父親はロブが地元チームでプレイを始めたとき、ボルトン・ワンダラーズのアカデミーに入団した時、彼のキャリアを通して常に息子とともにあった。
だからこそ、まだホールディングが20歳の時にアーセン・ベンゲルがアーセナルに迎え入れるという決定を下した際には彼含め家族全員が誇らしく思ったが、同時にこれは今までの生活からの変化も意味していた。
ロブはロンドンへと引っ越すことになり、父スチュアートはマンチェスターに残ったからだ。
『父はサッカーを始めたときからずっと僕をサポートしてくれた。サッカーに関することならなんだって話したし、ボルトン時代は試合後車で家に帰る間、ずっと試合や自分のプレイについて話していたよ。
今だってよく話すけど、僕がロンドンに移ってからは、さすがに毎日というわけにはいかないね。少し父にとってはさみしいことだったと思う。今も試合後に電話で話すことはあるけど、例えばロンドンに練習を身に来たり、ということはないね。
でも、僕の父、それと祖父だね、が最初に僕がサッカーに触れるきっかけを与えてくれた。マンチェスターからボルトンは車で50分くらいの距離だったんだけど、いつだってサポートしてくれた。』
恐らく、ホールディング一家がもともとサッカーに熱心な家系だったのとそれは関係あるのだろう。ホールディングの父も祖父もユース選手としてサッカーをプレイしており、特に祖父のデレクはあと一歩でブラックプールでのプロ契約を勝ち取るところだった。だが、海軍入隊手続きを進めた数日後にブラックプールからのオファーが届き、この時点ではすでに引き返すには遅すぎたそうだ。
『そういう意味ではホールディング一家のDNAにはサッカーが刻まれているといってもいいだろうね。まあでも、サッカーのセンスという意味では父さんは一世代スキップされているかもしれないね。こんなことを言っても父さんも怒らないと思うよ』とホールディングは笑いながら語る。
『父さんからは多くのインスピレーションをもらったけれど、時々観客席でいら立つ監督みたいな姿も見せていたよ。一度、ピッチであまりに僕に叫ぶものだから、逆側のサイドに移ってもらったこともあったな。
ボルトンでのデビュー戦のことを今も覚えているよ。観客席のどこに父さんがいるかわかっていた。目をやると親指を挙げてくれるか、あるいはもっとアグレッシブにマーカーに近くつくように、といった指示を出してくれたね
チャンスは数少ないとわかっていたから、この時は僕も何とか良いパフォーマンスを記憶に残してもらおうと必死だったし、緊張していた。サッカーファンの第一印象を覆すのは難しく、初戦の印象を打ち消すには6試合くらいかかるだろうと分かっていたからね。』
アーセナルのロッカールームと適応
『そういう意味では、アーセナルでのデビュー戦も同じだったね。』
ホールディングはアーセナルデビュー後上々のパフォーマンスを見せ、2試合をプレイした後にアーセン・ベンゲルが『もしホールディングが55m£支払って獲得された選手であれば、もっと派手に賞賛されていただろう』という旨のコメントを残したのを覚えている人も多いかもしれない。
『アーセナルはビッグクラブだし、僕の獲得を望んでくれた監督がアーセン・ベンゲルだったというのは大きな意味を持っている。正直なところ、少し驚きもしたよ。でも、アーセナルに行って自分を証明するんだ、とも思った。そして、7年後の今も僕はアーセナルでプレイしている。これは、僕が間違っていなかったことの証明だろう。
最初アーセナルに来た時には、U-21で知り合いだったカラム・チェンバース以外は誰も知らなかったけど、彼がアーセナルは良いクラブだと教えてくれた。まさに彼が言った通りだったね。皆とてもよくしてくれたよ。』
今やロブ・ホールディングは27歳、アーセナルに最も長く在籍している選手の一人で、プレミアリーグでアーセナルの選手として150試合以上に出場している。
そして、ホールディングは自分が受けた温かな歓待を今度は新たにアーセナルを訪れる選手に返す番だと感じているようだ。
クラブの年長者として
『アーセナルのようなビッグクラブに適応するのは新規加入選手にとって大変なことだ。プレッシャーも大きいしね。だからこそ、彼らにはここで歓迎されていると感じて欲しい。
僕がアーセナルに入団した時も、スター選手たちが何人かいたけど、特にロッカールームに何か問題があったわけではなかったよ。ボルトンから来た20歳の選手のことなんて誰も見たこともなかったに違いないけど、皆良くしてくれた。ロッカーの席がアレクシスの隣だったんだけれど、『こいつは誰だ?』みたいな感じは全くなかったね。
今のチームを見てみると、23-24の選手が多くて、自分は27だ。今度は自分がお手本にならないと、と感じているよ。
そういえば、最近ラカと話して、アーセナルと比べてリヨンはどうかな、と聞いたんだ。もちろんリヨンは彼の故郷のクラブだから楽しいと言っていたけど、でも同時にアーセナルは本当に良かったとも言っていた。前にもメールでアーセナルはどこと比べてもワンランク上のクラブだから、楽しめるうちに楽しむんだ、と言ってくれたね。今は他のクラブに所属している選手からそんなことを言ってもらえるのは良いことだね。』
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