カラバオ杯 アーセナル vs ブライトン 振り返り by Guardian
恐らくアーセナルファンの多くはカラバオ杯で上位進出することよりも、リーグの順位の方が重要だと考えているはずで、今回の敗退でファンが眠れぬ夜を送るということはないだろう。
だがそれでも、ミケル・アルテタは勇敢で機敏なブライトン相手に敗戦を喫したことを悔しがっているに違いない。アーセナルのエミレーツスタジアムでの12連勝という記録は終わることになった。奇遇なことに、12試合前にホームでアーセナルが敗北を喫した相手もブライトンだった。
試合後、アルテタは以下のように語った。
過密日程のせいで多くの選手を入れ替えなかったことを考えると、選手たちのパフォーマンスは良かったし、満足している。それにもかかわらず敗北してしまったのは残念だ。試合内容を忠実に反映したスコアではないように思う。
アーセナルはチェルシー戦からウィリアム・サリバ以外のメンバー全員を入れ替え、ブライトンもまた、8人を入れ替え若い陣容でこの試合に臨んだ。特にサルミエントとエンシソの2人は目立っていた。
試合序盤からこの二人には惜しいチャンスがあったが、先制点を決めたのはスロースタートとなっていたアーセナルだった。
成長を見せているリース・ネルソンの長い距離のスムーズなドリブルと、完璧なタイミングのパスを受けたエンケティアが素晴らしいダイレクトのシュートを決めた。これにより、アーセナルに流れが傾くかとも思われたが、その7分後にブライトンが同点弾を決めた。
この試合でデビューを果たした20歳のGKカール・ハインにとってはあまり思い出したくない一試合となったことだろう。彼はエストニアA代表ですでに16試合プレイしており、急成長中と評判の選手だが、ウェルベックがスルーパスに走りこんだ場面で滑ってしまった。
ウェルベックはそこまでうまくボールをコントロールできたわけではなかったが、ハインが滑ったことによりボールに先にたどり着くことができ、結果として彼が倒されてPKとなった。
そして、このPKを元アーセナルのウェルベックが古巣相手に冷静に沈めた。
アルテタはハインに関して『彼はチャンスを得るべき選手だ。もしまた明日、彼を起用できる試合があったとしたら彼を再び起用することにためらいはないよ。選手はだれだってミスをする。もちろん私だってミスをする。それはサッカーの一部だ。ミス自体よりも、それをどう次に生かすかが重要さ』と話した。
その後アーセナルはチーム全体で良いリアクションを見せ、特に後半は大きく勢いを増した。エンケティアがポストをたたいた場面もあったし、ネルソンのシュートが相手GKの好セーブに阻まれた場面もあった。
ここから内容的にはアーセナルが勝利に向かうかのように見えたが、ハーフタイムに登場した三笘がサルミエントからのパスを受けて素晴らしい決勝点を決め、ランプティも追加点を挙げた。
アルテタはガブリエル・ジェズスやほかのメンバーを投入したが、その時点では時すでに遅しだった。
今のアーセナルの足りない点を探すのは非常に難しいが、今回の結果で、アルテタも試合後に話していた通り、クラブはスカッドの層の厚さという面では少々薄氷の上を歩いているということが明らかになった、というのは言えそうだ。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません