クリスタル・パレス戦からわかった3つのこと
アーセナルはクリスタル・パレス相手に3-0での大敗を喫し、この結果、残している試合は1多いものの、勝ち点でトッテナムに並ばれ、得失点差で5位となってしまった。5月のノースロンドンダービーの結果が非常に重要になってくることだろう。
代表戦の影響もあったのかもしれないが、パレス戦ではアーセナルにとってほとんど全てがうまくいかなかった。
大打撃となった層の薄さ
中盤と前線の層の薄さは以前からしきりに叫ばれていたが、サイドバックに関しては、アーセナルは問題を抱えていないように見えた。実際に、ティアニーと冨安ほどの活躍は見込めないかもしれないとはいえ、少なくとも両サイドバック共に控えの人数は揃っていた。
だが、タヴァレスにとってこの試合は残念なものになり、ハーフタイムで交代となってしまった。後半まで持たなかったのは2試合連続の事だ。冨安の代役としてセドリックはよくやっているとは思うが、これはあくまで短期的に見てのことで、アーセナルファンで彼が冨安からスタメンを奪えるだろうと思っている者はいないはずだ。
ティアニーの怪我による離脱、そして続く冨安の不在により、アルテタは深刻な問題を抱えることとなった。彼は既存のサイドバックのオプションを信頼するだろうか?それとも、ここまでのチームのポジティブなやり方を犠牲にしてでも、現実的な解決策を探すのだろうか?
中央の連携を止めてしまえばアーセナルは止まる
この2か月間、アーセナルで最も影響力が大きかった選手は誰かと聞かれれば、恐らく多くがトーマス・パーティ、マルティン・ウーデゴール、あるいはブカヨ・サカのうちの一人を選ぶだろう。
クリスタル・パレスはアーセナルの中心選手が誰かをきちんと把握しており、彼ら3人を抑え込んでしまった。
もともとの疲労の影響もあってかパーティは本来のプレイを見せられず、ギャラガーとマテタに止められてしまったし、さらに悪いことに、後半には怪我でピッチを去ることとなった。
最近のアーセナルの好調はパーティとウーデゴールが連携して他の選手を呼び込むことを土台に築かれたものだった。パレスはそれを許さず、アーセナルが中央から展開することを阻み、サイドに押しやった。
パトリック・ヴィエラは優れた監督だ
パトリック・ヴィエラは既にアーセナルのレジェンドだが、監督としても高い評価を得つつある。クリスタル・パレス監督就任時点でチームはロイ・ホジソンのもと降格争いを演じていたが、これを見事に立て直すと10位以内のシーズンフィニッシュも視野に入ってきた。FA杯でも準決勝に進出している。
彼が古巣相手の試合でいつも以上に気合いを入れて臨むだろうというのはわかっていたことだが、実際にアーセナルにとって非常に難しい試合となった。
アーセナルはこれが単発の不調にすぎないことを願っていることだろう。
一方で、パトリック・ヴィエラはこの試合でアーセナルフロントに印象を残し、いつかアーセナルの監督の座が空いた際には自身が候補者入りすることを望んでいるに違いない。
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アーセナルのスカッド事情、左サイドバックのオプションに関しては、ニュースレターの方で考察しています!
ディスカッション
コメント一覧
ゲーム形式の練習で、監督(または英国人コーチ)がしっかり笛を吹く。ただそれだけで、インテンシティはいつか素晴らしいものになる。パレスは半年。又フェアなメンバー選考も重要。やる気をそぐのは大抵それ。この二つは密接で、つまらない練習に監督を導く要因。
さて、アーセナル。前節の素晴らしい何かを、雲散霧消させてしまった。スタメンを見て予想した人は多い(正直に言うと私は、それでも勝つと思ってましたが)と思う。
つまらない練習をする監督はこの二つが欠けている。…と訂正します。度々すみませんでした。