選手採点 アーセナル vs マンチェスター・ユナイテッド(A) プレミアリーグ 2021/2022 第14節

2021-12-03選手採点

悔しさの残る敗戦。

GK

ラムズデール: 6

結果として3失点したものの、そのどれもラムズデールに責任があったとは思えない。それ以外では何度か良いセーブを見せた。

DF

冨安健洋: 7

チーム全体としては残念な試合だったものの、良いパフォーマンスを見せた数少ない選手の一人。サンチョを封じ、素晴らしい守備でチームを救った。

ボックス内で倒された場面はPKでもおかしくなかった。

ホワイト: 5

構造的な問題があったとはいえ、失点場面では、もう少しできる事もあったかもしれない。一本ダビド・ルイスを彷彿とさせるような凄まじい精度のロングパスを見せた。

ガブリエル: 5

失点をチーム全体から切り離すのは難しく、特に目立って悪かったわけではなかった。相変わらず攻撃時のセットプレーでは脅威となれるところを見せた。

タヴァレス: 5

相手からのパスをカットして素早く上がっていこうとしたところを突かれ、失点となってしまったものの、これ自体は特に問題のあるプレイというほどではなかったと思う。ティアニーがプレイするのをそろそろ見たいような気もするが、総合的には悪く無いパフォーマンス。

MF

エルネニー: 4

エルネニーはいつも通りのエルネニーだった、と言えばそれまでで、別に選手自身に責任はないと思うのだが、アルテタの先発メンバーの選考に疑問が残る試合となった。

ロコンガ、あるいはナイルズであれば違った結果になっていたかはわからないものの、とはいえエルネニーの契約状況などを考えれば、重要な大一番で、今季一度もプレミアリーグ先発がなく、半年後には契約満了と共にクラブが去ることが選手を起用した意味があったと言えるほどのプレーは見せられなかった。

パーティ: 4

エルネニーよりもむしろより心配なのはパーティの方だろう。ここ最近ずっと思うようなプレイが見せられておらず、今回の試合も例外ではなかった。前回のオールドトラフォードでうまくいったパーティ-エルネニーのペアが機能することをアルテタは狙ったのかもしれないが、そのあては外れてしまった。

ArsecastでJames記者が話していたが、パーティは実績がある選手にもかかわらず、リーダーシップなどの話の時に、ラカゼットやジャカ、オーバメヤン、ティアニーらが言及される一方、一切名前が上がらないので、恐らくそういったタイプではなく、むしろ隣にベテランが居た方が輝けるタイプなのかもしれない、といった旨の指摘をしていたが、ウーデゴールとスミスロウという若手が得点を挙げた試合でエルネニー、オーバメヤン、パーティといったベテラン勢が大人しいのは寂しいものがある。

ただし、ウーデゴールの得点につながったマルティネッリへのパスは素晴らしかった。

ウーデゴール: 5

素晴らしい得点を挙げながらも不用意なPKを献上、これが相手の決勝点に繋がるという何とも複雑な一夜となった。チーム全体の守備が問題を抱えていたのは間違いないが、とはいえどんな状況でもあのタックルはいただけない。

スミスロウ: 6

いつもと比べると静かな試合だったが、それでもチャンスを見逃さず得点を挙げるあたりやはりワンランク上の選手に成長を遂げているな、と感じられた。素晴らしいシュートだった。

マルティネッリ: 7

サカが100%は間に合わず、今までであれば序列的にはペペが先発していてもおかしくないように思ったが、前節交代出場した時と同じく右サイドながら先発となった。

状況判断や守備に関してはもっとうまくやれた場面もあったとは思うが、試合を通して相手にとっての脅威となり、素晴らしいクロスでウーデゴールの得点もアシストした。

FW

オーバメヤン: 4

最近得点が出来ていないキャプテンだが、またしても落胆の一夜となった。メンバーから外すべきだとも思わないし、運動量が落ちていたり、というわけでもないので衰えとかそういった問題とも違うような気はするのだが、やはりオーバメヤンの選手としてのタイプ上点を決めてくれないことにはこういう評価にならざるを得ない。

交代選手

サカ: 6

まだ本調子ではなかったかもしれないが、何度かチャンスに顔を出す場面はあった。

(ラカゼットとエンケティアは出場時間が短いため採点なし。ただし、ビハインドでどうしても点が必要な状況でオーバメヤンを下げて、夏にはクラブ対談が濃厚、かつ今季得点を多く挙げられているというわけでもない２人(エンケティアに至っては、今週契約延長を即座に拒絶したと報じられていた)を投入せざるを得ないというのが今のアーセナルの苦境を示しているように感じられる。

今後に向けてやはりストライカーのポジションをどうするかはアーセナルの最重要課題と言えそうだ。)