【スタッツで見る】ウーデゴールの昨季と今季ここまでの比較 後編
前編はこちら:
ここまでの90分当たりのチャンス創出アクション数でプレミアリーグ10位をギリギリ外れるくらい位置にしている。これは年齢関係なく素晴らしい数字だ。
この詳細を見るために、セットプレイからのチャンス創出アクションを除外し、キーパスとシュート以外のビルドアップxGを縦軸に設定したのが上のグラフだ。
そして、丸の大きさが、彼らのボールロスト数に対応しているため、丸が小さければ小さいほどボールを失っていない問ことになる。
この表をもってウーデゴールがプレミアリーグ屈指のクリエイターだというつもりはないが、チャンス創出アクション数と高いxGビルドアップの数字を両立しているのが見て取れる。
更に、アーセナルでのウーデゴールを語るうえで外せないのがそのプレスだ。今季アーセナルのプレスはうまくいっているとはいいがたい(プレス成功率はリーグ18位だ)が、そのアーセナルにおいても、プレスにおいて最も重要な役割を果たしているのはウーデゴールと言えるだろう。
90分当たり5度以上のプレス成功数をアーセナルのMFあるいはFWとしては唯一記録しており、それにもかかわらず、プレス成功率はチーム3位と悪くない。
スミスロウはプレス成功率はウーデゴールとそん色ないものの頻度的にはウーデゴールの70%程度で、サカの成功プレス数はウーデゴールの半分程度だ。
昨季のアーセナルのアタッカーでプレスのスタッツでウーデゴールを上回ったのはラカゼットだけだったが、今季のウーデゴールのここまでの数字は、昨季のラカゼットのものも上回っている。
ここまで見て、ウーデゴールが基本的に良い成績を残していることは見てもらえたと思う、だが、他の選手だと比べてはどうだろうか。
噂が出たジェームズ・マディソンと比較してみよう。
ただし、今季のマディソンはアーセナルが興味を示したころの姿であるとはいえず、不調に陥ってるのは間違いない。これはアーセナルに移籍していたら変わっていたのだろうか?あるいは、マディソン自身の問題なのだろうか?
現状だけ見れば、ウーデゴールがアーセナルにとって重要な選手であるのは間違いなく、まだまだ成長を続けている。デュエル勝利数の増加や時折のドリブル、そして見るものをワクワクするようなスルーパス、バックポストへのクロスなどは期待できそうだ。
もちろんまだ時間が経ってみないことにはわからないが、彼には30m£の価値はあるように思えるし、楽観的になれる理由はある。
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来たばかりの彼は明らかの問題があった。そういう人でないと、証明しつつある今、アルテタに敬意を払わずにはいられない。北風と太陽を思わせる、彼のフィットの仕方はアーセナルの未来が明るいものだ、と確信させてくれる。ゲンドゥージはどうなんだ、という問に、純粋にスポーツ的なものだと答えているのかもしれない。この辺のややこしさは、勝利によってしか正当化できない。厳しい…。