【4-3-3 or 4-2-3-1】 アルテタのジレンマ: ジャカ不在時のシステムは?

分析

近年で言うと、アーセナルファンの間で最も意見が分かれる選手がグラニト・ジャカだろう。

しかし、ジャカのパフォーマンスを評価する派だろうと、彼のプレイが物足りないと感じる派だろうと、彼抜きのチームがブライトン戦でスパーズ相手の試合とは異なるものになってしまったことが見て取れたはずだ。

アルテタにとってのジレンマは、ジャカが居ればトーマスがより自由にプレイし、前で影響を及ぼせるので、4-2-3-1が機能する一方で、ジャカなしでそれが可能なのかに疑問符がついていることだ。

私個人としては、中長期的にはジャカよりもクオリティの高い深い位置でのプレイメイカーをパーティの相方として獲得すべきだとは思うものの、アルテタは向こう数か月間で機能するシステムを見つけダサくてはならないのも事実だ。

ジャカの出場停止に伴う期間中、アルテタはノリッジ戦とバーンリー戦でフォーメーションを変更しての4-3-3も試したものの、結局ノースロンドンダービーがうまくいったことを受けて、ジャカのポジションにそのままロコンガを起用する4-2-3-1をブライトン戦では試した。

もちろんブライトンが良いチームだったという側面は否定はできないものの、サンビ擁する中盤は、主導権を握ることが出来なかった。

彼が良い選手ではないというわけではないが、彼はジャカのように中盤を落ち着かせる経験豊富な選手だけではなく、どちらかというとよりパーティの方に近い。

では監督は、このままロコンガを継続して起用し、彼がこのポジションに適応してくれることを願うべきだろうか?それともより保守的なエルネニーやナイルズを起用すべきだろうか?あるいは再び4-3-3にトライするべきか?

アルテタは、今後は対戦相手に応じてやり方を変えるべきだろう。ダブルボランチの4-2-3-1は非常にソリッドだが、ジャカ不在の4-2-3-1では攻撃を前に進めるのに迫力を欠くことも明らかになった。

より押し込める相手の試合であれば、アンカーを一人だけ起用する4-3-3も攻撃面では十分機能する可能性はある。

4-3-3に関しての問題点は、この場合アンカーがパーティにならざるを得ないという点だ。パーティにこの役割が務まらないというわけではないが、パーティの自由は制限されてしまい、敵陣でプレイすることが出来なくなる。

このシステムなら、ロコンガあるいはナイルズをアンカーに置き、ウーデゴールとパーティの2人をCMFとして置く形はどうだろうか。

ただし、恐らくアルテタはこの意見には賛成してくれないだろう。パーティをアンカーに置き、ウーデゴールとスミスロウ(あるいはロコンガ)をその前に置く形を用いるはずだ。

これにより、ペペがチームに組み込まれるかもしれない。

ただし、個人的にはサカは何が何でも右サイドで起用すべきだと思っており、もしパーティがアンカーに起用される場合でも、その前にウーデゴールとロコンガ、左にスミスロウ、右にサカという形が良いと思う。

もちろん、ファン受けはあまりよくないだろうが、アルテタが4-2-3-1のまま行きたいのであれば、エルネニーを守備的MFとして起用するというのは一つのオプションだ。

彼は経験豊富で、パーティと組んで何度か良いパフォーマンスを見せたこともある。ジャカほどのボール前進能力はないが、ボールコントロールは悪くないし、シンプルなパスは非常に得意だ。

どのやり方を選ぶにせよ、ジャカが居なければ、アルテタは試合ごとに個別の対応を行うことだろう。

コーチングスタッフはロコンガがジャカの代役を務められるように教育を行っているかもしれない。また、今やチームにはジャカが居なくとも、ホワイトとラムズデールというボールを前進させられるパサーがもう2人いる。

現在のアーセナルのスカッドには十分な層の厚みと柔軟性があり、アルテタは、色々なやり方で対応できるはずだ。

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Posted by gern3137