アーセナル プレミアリーグスタッツ表彰式 後編
前編はこちら:
データはFBrefのもの。数字は特に指定がなければ90分当たり。
ボール前進
最多プログレッシブパス: ジャカ 7.61本
こちらも例年のことになってはいますが、ボールを大きく前進させるプログレッシブパスの90分当たりのパス数が多かったのはジャカでした。7.61というのはリーグ全体で見てもかなりの高水準で、チアゴ、アーノルド、コバチッチ、デブライネ、ヘンダーソンに次いでリーグ6位の数です。
アーセナルのチーム内でいうとこの下にパーティとセバージョスが続いています。より前でプレイする選手ながら、ウーデゴールも多いですね(5.00)
また、ファイナルサードへのパス数でもジャカが9.57で断トツでチームトップに立っています。こちらはプレミアリーグ全体で4位の数字で、やはりこれらを見るに移籍が濃厚となっているジャカですが、アーセナルが今までのやり方を今後も踏襲しようと考えているのであれば、何らかの代役が必要だと感じます。
キャリーによるファイナルサード侵入: パーティ 2.76
一方でパスではなくドリブルでファイナルサードまで持ち上がった回数がチームで一番多かったのはパーティでした。僅差でウィリアン、セバージョスが続き、そこから少し数字が下がってティアニー、という順となっています。全体的に前にボールを進めるドリブル関連はウィリアンはかなり高い数字を残しています。
また、出場試合数が少ないため今回のランキングではランク外としましたが、ウィロックはパーティ以上の数字でした。(ニューカッスルではどちらかというと持ち上がるというよりも走りこむ役割を担っていたためか一気にこの数字は減少)
ボール前進距離: パス・ジャカ ドリブル・ルイス
それぞれドリブルで最もボールを前に進めたのはダビド・ルイス、パスではジャカという結果でした。この辺りは基本的にCBとCMFが並ぶ、という当然といえば当然の結果となっています。
守備
最多タックル: メイトランド=ナイルズ
90分×5というのを最低出場分数の要件としたのですが、5.4で滑り込んだナイルズがタックル数チームトップを記録、次いでパーティ、セバージョスでした。
最多インターセプト: メイトランド=ナイルズ2.41
またしてもナイルズ!タックル数と並んでの二冠を達成です。この辺りは、シーズン前半の出場のみとなっているので、どちらかというアーセナルが守備に追われる時間が多い試合での出場が多いのが影響しているかもしれません。次点はパーティでした。
最多ブロック: メイトランド=ナイルズ 2.41
またしてもナイルズ!もっとも向いているポジションがどこなのかまではわかりませんが、やはり積極的に守備アクションを起こしに行っていたというのは伝わってきます。ブロック数はCBではなくベジェリン、チェンバース、ティアニーとサイドバックの数字が多いのも興味深いところです。
最多クリア: パブロ・マリ 5.6
マリ、ホールディング、ガブリエルらCBは基本的にクリア数が多いのですがそこに食い込むチェンバースの健闘が光ります。
最多プレス企図数: エンケティア 23.2
昨季最もプレスに走り回ったのはエンケティアでした。2位は同率でマルティネッリとナイルズ、次いでうーでゴールとなっており、やはり若手が目立ちます。しかしこうしてみるとナイルズはスタッツに残る守備は空中戦とブロック以外なんでもやっていますね。ちなみにドリブルストップ率でも72%とチームトップに立っています。
最多プレス成功数: パーティ 5.59
ただし、プレスにいくら走り回ったとしても、それが実際のボール奪取につながるかというとそうは限らず、プレスからのボール奪取への貢献が最も回数が多かったのはトーマス・パーティでした。2位はラカゼットで、やはりこの辺りは運動量よりもベテランのしたたかさが活きるといったところだでしょうか。
プレス成功率は20~30%位が普通なのだが、エディーはなんと12.8%という数字となっているのが切ないですね。
空中戦勝利回数: ガブリエル 3.11
空中戦に最も多く勝利を収めたのはガブリエルで、勝率に関して言えば71.4%でダビド・ルイスが最高でした。チェンバースもまたマリやホールディングといった他のCBと比べてもそん色ない数字を残しているので、やはりこれはチェンバースサイドバック起用の大きなメリットの一つといえるのではないでしょうか。
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