イーサン・ヌワネリの現状とローン移籍の是非に関して
アーセナルは最近多くのけが人が復帰してきたこともあって、前節の試合ではイーサン・ヌワネリがベンチに入ることが出来ず、これはアーセナルファンの間でかなり話題になった。
だが、私個人の意見としては、状況は非常にシンプルだ。彼はまだ18才であり、今のアーセナルは選手層が非常に厚く、多くのキャリアのピークを迎えている年齢の選手たちを抱えている。
10代のまだ発展途上の選手がその中でポジションを失ってしまうのは自然なことだ。もちろんそれはヌワネリに才能がないということを意味しないし、彼には素晴らしいポテンシャルがある。そしてもちろん、それは彼が監督あるいはクラブから評価されておらず、望まれていないということも意味しない。
だが、現時点での状況に関して言えば、ヌワネリを取り巻く現実はこうだ:
クラブは中央でのプレイが彼にとって最適であるという決定を下し、ブカヨ・サカとマドゥエケ二人ともが不在という緊急事態にならない限りは彼は右サイドでプレイすることはなさそうだ。
彼は昨季サカが怪我をしていた時にスターリングが全く頼りにならなかったためこのポジションでチャンスを得ており、何得点か決めるなど悪くないプレイを見せていた。だが、これはどちらかというと偶発的に起きたもので、恐らく少しクラブが想定していたよりも早い形で得た出場機会だったのだろう。
今季は中盤の選手として、彼はキャプテンのウーデゴール、27歳で65m£で獲得されてきたエゼ、EURO優勝経験もあるミケル・メリーノ、そして不動のレギュラーであるライスとポジション争いをしている。シーズン後半はハヴァーツもMFのオプションになるだろう。
今季のアーセナルはなんとしてでも優勝杯を獲得する、という強い意志を見せており、そういった状況で、監督が中盤でそこまでプレイ経験のある10代の選手よりも実績豊富な選手に頼りたいと感じるのは自然なことだ。
そこまで多くはない機会の中でヌワネリは悪くないプレイは見せたと思うが、まだ改善の余地もある。18歳なのだから当然のことだ。
アーセナルは昨夏、これまでのシーズンから教訓を学び、4つの大会を並行して闘い、けが人が続発しても問題が起きないようなスカッドを組んだ。
したがって、9人をベンチに置くことが出来るとはいえ、このチーム作りの犠牲者が何人か生まれてしまうことはある種必然だった。
少々クレイジーな想像だが、アーセナルの選手が全員フィットしプレイ可能だと考えてみよう、その場合、何人かの経験豊富な選手ですらもベンチから外れることになる。ヌワネリやノアゴール、モスケラあるいはルイス=スケリーかもしれないし、もしかすると人数の多い前線の誰かも外れるかもしれない。
我々はこれを受け入れる必要がある。チームの層の厚さを望む、というのはこれが起こりうるということなのだ。監督は毎試合20人しか選ぶことができないのだから。
確かにこれはアルテタにとっては微妙な問題で、選手が不満を抱えないように慎重なマネージメントが必要となるかもしれない。
ヌワネリは今最高の気分だということはないだろう。彼はチーム最年少の選手の一人として、特にクラブがエゼを獲得した後では、こういった事態はある程度致し方ないと理解する必要はあるものの、アルテタはこれはヌワネリにとってのチャレンジだ、という表現をした。サッカー選手のキャリアにはつきもののことだと。
これをヌワネリはどう迎え撃つだろうか?それともこれを不服と感じるだろうか?
これに関しては、ヌワネリだけでなくルイス=スケリーもまた、監督からの試練に直面しているといえるだろう。彼らは昨季二人ともファーストチームでのプレイを味わい、もっとこれを経験したいと考えているに違いない。。
だが、特にアーセナルのような競争の激しいビッグクラブでは、若手の成長が直線的に進むことは稀だ。
ただし、ヌワネリ個人の成長という観点で見た場合に、アーセナルは今の時期のプレイ時間が彼の成長にとって必要不可欠かもしれない、という点には注意を払う必要がある。
チームのために、という点では、層の厚さを維持するためにヌワネリを留めるという考えは魅力的だが、一方でヌワネリにとってローン移籍は理に適ってもいる。一度外部に出てプレイすることで身体的にも、そして一人の人間としても、彼はどれほど成長できるだろうか?
イーサンとマイルズはヘイルエンド出身の選手で、だからこそファンからここまで愛されているが、そういった選手が少し環境を変えることから得られるメリットは明白だ。
アーセナルが少し居心地が良すぎる、という表現は正確ではなく、もし彼らがそのように感じていたらここまでの結果を残してはいなかっただろう。だが、また違うタイプのプレッシャー、また違う選手たちとのプレイ、また違うタイプの期待を背負ってプレイすることで得られることもある。
他のクラブでのプレイは選手としてそして人間としての幅を広げてくれるだろう。単にサッカー選手のキャリアに関してだけではなく、人生経験としての側面も含めてだ。
もしかすると若くして母国を離れPSGへと移籍し、そしてレンジャーズやエヴァートンへと移籍したアルテタのような人物は同じような経験をヌワネリがすることは彼のキャリアにとって重要だと考えるかもしれない。
まだ彼は18歳で、無限の可能性がある。実際のところ、彼はブカヨ・サカが18歳の時よりもファーストチームでのプレイ時間が長いし、まだまだその才能を伸ばすための時間は十分にある。
ローン移籍が彼のキャリアの分岐点になるだろう、とまでは言うつもりはないが、もしヌワネリがローンに出ることになれば、それは今季のアーセナルでは得ることができないファーストチームでの定期的な出場機会を与えてくれるものになるかもしれない。
そして、それは近い将来彼がアーセナルでプレイする準備をする助けになることだろう。ヌワネリを巡る今後の動きには注目していきたい。
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ヌワネリが必要としているのは、正にトップチームでのプレイ経験値。今年のスカッドだからこそ、ローンで出せるのでは?と思ってしまうので、ここは可愛い子には旅をさせよ、と考えてほしいところですなー。