【アーセナルのターゲット】ファクンド・トーレスとは?
そろそろ冬の移籍市場に向けて噂が出始めるころであり、スミスロウの不在もありかなりウイングのポジションの台所事情が苦しくなっているアーセナルですが、冬に向けてウルグアイ代表FWのファクンド・トーレスと交渉をしている、という報道が出ていましたので、ファクンド・トーレスがどのような選手なのかを紹介します。
ワッツ記者によると、エドゥは今週末、ファクンド・トーレス獲得について話し合うため、代理人と話し合いの場を持つとか。選手本人はプレミアリーグ行にかなり前向きだそうです。 https://t.co/QjCFPUFEc6
— Takuma Yamanaka(山中拓磨) (@gern3137) November 1, 2022
ファクンド・トーレスの基本プロフィール
所属クラブ: オーランド・シティ(MLS)
ポジション: ウイング/FW
年齢: 22
国籍: ウルグアイ代表
利き足: 左
身長: 177cm
Transfermarkt算出による市場価値: 7m€
契約満了: 2025年+1
これまでのキャリア
ファクンド・トーレスはウルグアイ代表期待の若手ウイングです。ウルグアイの首都モンテビデオ近郊に生まれ、地元の名門ペニャロールのユースチームで育ちました。
2020年の8月、20歳の時に、当時のペニャロール監督であったディエゴ・フォルランにトップチームへと引き上げられ、ついにデビューを果たすと、その後はすぐにレギュラーとして定着し、38試合で9得点を挙げました。翌年の2021年には19試合で5ゴール7アシストという出色の活躍を見せていたところがアメリカはオーランド、MLSのオーランド・シティの目に留まり、6.82m€で2022年1月に移籍することとなりました。
オーランド・シティには他にもブラジルやコロンビア、ペルー出身の選手などが在籍しており、南米からMLSというルートは最近は比較的一般的の様です。
その後、アメリカでもトーレスは問題なく適応、出場機会を得て、デビューシーズンでリーグ戦33試合に出場すると9ゴール8アシストという数字を残し、この得点アシスト合計17という数字はチームトップでした。
また、既にウルグアイA代表デビューも果たしており、ここまで10試合に出場しています。
プレースタイル・スタッツ
トーレスはボールの扱いもスムーズで、キャリアここまでの所は、(前線ならどこでもこなせるものの)右サイドでのプレイを最も得意としているウイングです。
左利きの右ウイングというのはサカと共通していますし、現在のアーセナルのスカッド事情から考えても、もし獲得するのであれば、右サイドでのプレイを見込まれている可能性が高そうです。
やはりトーレスの一番の魅力はゴールアシストの双方がウイングとしては非常に多く、得点とチャンス創出の両方が期待できることでしょう。
MLSでのプレイである、という点は考慮する必要があるものの、xGとxAはそれぞれ90分当たり0.14と0.19と両方でMF/ウイングとしてはバランスよい水準なのは頼もしいです。
90分当たりの実得点は0.28とxGを大幅に上回っているので、これを決定力がある、と見るか、昨年はラッキーだったと見るかは少々難しい所ではあります。枠内シュート率も62%と高いです。
キャリアを通して安定して得点を挙げてきている選手であり、アシストと得点の数もほぼ同じなので、いずれにせよプレミアリーグに適応さえできれば、ある程度数字で見える貢献を期待できる選手と考えて良いでしょう。
全体的なボールタッチ数やパス数は平均的である一方で、ファイナルサードでのボールタッチ数は多く、特にプログレッシブパスの受け手となった回数は90分当たり7回近くとリーグトップに近い水準なので、ビルドアップへの貢献などというよりは、より前の良い位置までボールを届けてもらい、そこから得点やアシストに繋げることが得意な選手である、ということがうかがえます。
また、アメリカではカップ戦の決勝で2得点1アシストの活躍を見せ、チームを優勝へと導いたり、プレイオフで試合の命運を握るPKを任され、きちんと決めて見せたりと、大舞台に強く、プレッシャーにも動じる様子がないのも魅力的です。
まだ恐らくアーセナルが興味をもっている、と言ったくらいの段階で、実際にどこまで本気で獲得するつもりがあるのかは不透明ではありますが、有望な候補の一人として、楽しみに見守りたいですね。
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