【データで見る】アーセナルは前に進んでいるか?

スタッツ・戦術crabstats

アルテタが監督に就任して以降のアーセナルのパフォーマンスをデータで分析するスコット・ウィリスさんの興味深いツイッタースレッドがありましたので紹介です!

得点と失点

得点は少しずつながら増加している一方で、失点は昨季よりも今季の方が増加、その結果として得失点は2年前よりは良いものの、昨季より少し悪化しています。総合的に見て大体トップ6入りチームの平均レベルなので、もし今季アーセナルが5位に終わったとすると、得失点から見れば妥当な結果とは言えるかもしれません。

ただし、今季のアーセナルは得失点が大きくマイナスに触れる時期がかなり減っているという意味では進歩がみられています。

xG

実得点ではなく、xGベースの得失点で見ると、アーセナルが順調に改善されていっているのが見て取れます。シーズン後半に好調となったのは昨季と同じですが、今季は被xGを昨季とほぼ同じ水準に抑えつつ、xGを大幅に増加させることに成功しました。

また、xGと実得点を比較すると、昨季は期待値を少し上回った成績を残した一方で、今季は少しアンラッキー(あるいは決定力不足)だったといえそうです。

シュート数

今季のアーセナルが攻撃面で過去2シーズンと比べて大きく進歩しているのは、シュート数に堅調に表れています。

被シュート数はトップ6レベルの水準ですが、今季のアーセナルのシュート数は非常に多くトップ4チームの平均をかなり上回り、一試合当たり約11本と、昨季から2本ほど増えています。

多少の波はあるものの、シュート数は対戦相手と互角のシーズンがここまで続いていたことを考えると、今季安定して相手より多くシュートを打てるようになったのはかなり良い兆候かもしれません。

フィールドティルト

『フィールドティルト』とは単なるボール保持率ではなく、ボールを保持して居る位置も加味したうえで、どれだけ危険なエリアでボールを持ち、試合を支配したかを示す指標です。

シーズンを通した平均で見ると昨季とほぼ同じ水準ですが、今季中の数字を見ると、後半に明らかに良くなっていることがわかります。

まとめ

これらに基づいて、スコットさんは『昨季のアーセナルはパフォーマンス的には8位よりもさらに下のレベル、8位でも少しラッキーだった。今季はパフォーマンス的には5,6位レベルで、もし今季4位を獲得できれば幸運ということになるだろう。パフォーマンスだけ見ると、昨季と比べて今季は改善がみられている。この前進幅が充分であるかどうかをどう判断するかは人それぞれだが。』と結論付けています。

データを見ずとも、同じような結論に達していた方も多いかもしれませんが、やはり来季この上向きのトレンドを継続させ、さらなる上積みを見せられるかどうか、アルテタの正念場となりそうです。

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Posted by gern3137