アーセナルが欧州の舞台で戦うために必要なスカッド作り 後編
前編はこちら!
ヌノ・タヴァレスの獲得に関して言えば、彼は当初から、かつてのアーセン・ベンゲルのヘイル・メリー移籍ギャンブル(訳注: ヘイルメリーパスとはアメフトで一発逆転を狙って放たれる成功の見込みは低いものの通れば大チャンスになるような山なりのロングパスのこと)のような雰囲気はあった。
問題は彼がコロ・トゥーレなのか、それともイゴルス・ステパノフスなのかだ。ここから彼が、グリマンディやジョエル・キャンベルのように、話題になるほどではないがそこまで悪くない、という評判を確立するところはイメージできない。
ただし、ブライトン戦のメンバー選考に関しては、アルテタはまだマシなオプションを選ぶ必要があった、という状況だったことは強調しておくべきだろう。彼はいくつも魅力的なオプションを抱えていたわけではなかった。
もしかすると、アルテタが土曜日にタヴァレスを先発に起用していた、パラレルワールドの世界線が存在していたとしても、そこでは彼が非常に残念なパフォーマンスを見せ、ファンから『自信を喪失している選手を何故この試合で起用したのだ。ジャカを左サイドバックに置く、あるいはセドリックを左サイドバックで起用するべきだった』というファンからの批判が飛んできている可能性もある。
今のアーセナルは似たジレンマに最前線でも直面している。ラカゼットが今その場にとどまっているのは、他に有用なオプションが理由に他ならない。
恐らくマルティネッリやエンケティアをワントップに起用したところで、チームが見違え直なるということはないだろう。それでも、監督はまだそこまで悪くないオプションを選ばなくてはならないのだ。
それとは別に、ヌノ・タヴァレスのアーセナルでの今後に関しても注目が集まっている。
土曜日のサウサンプトン戦でアルテタは再び彼をチームに戻す決断をするのだろうか?もちろん、選手の自信を取り戻すのに、彼らを試合に出場させるのは一つの手だ。だが、それを行うのに最善だったのはブライトン戦だったはずで、ブライトン戦でアルテタがタヴァレスを外した以上、次戦で彼が出場する可能性も低いように思える。
だが、もしタヴァレスが今季今後出場がないのだとすれば、彼のアーセナルのキャリアはここで終わりということになってしまうだろう。既にアルテタが彼の能力に疑いを抱いているのは明らかだし、ブライトン戦で彼を起用しなかったのを見るに、その信頼はもう回復することは難しいようだ。
そうなると、アーセナルは夏に再び控えの左サイドバックを獲得する必要があるが、今度はアーセナルはヘイルメリー型のギャンブルを行う余裕はない。ティアニーは怪我での欠場が多く、もう少しトップレベルの経験が豊富な左サイドバックの控えが必要だ。
アーセナルが大型ストライカーの補強を夏に狙っていることを考慮すると、移籍市場で控え左サイドバック用の移籍金を捻出するのは中々タフな仕事になりそうだ。
今の所のアーセナルは、理想の11人が揃った場合は素晴らしいプレイが見せられるが、アルテタはそれ以外の状況で苦戦する傾向にあり、プランBはあまり固まっていない。これが監督に原因があるのか、それとも単に選手層の問題なのかは議論の余地がある。
来季アーセナルがより監督が好むローテーション要員を揃えることが出来れば、この結論はより明確になるだろう。
とはいえ、ルナルソン、マリ、タヴァレスの獲得にはアルテタもGOサインを出しているはずなのだが。もしかすると彼らは3人ともこの夏に売却となるかもしれない。
他にもローンでクラブを離れている選手もおり、トレイラやゲンドゥージが今アーセナルに居れば非常に有用なオプションになったに違いない。
アルテタはもう少し妥協した選手のマネージメント手法を学ぶ余地はあるように思う。アルテタの信念は素晴らしいが、キャプテン候補となれるような素晴らしい人格の持ち主ではない選手の能力も彼は引き出す必要がある。
だからこそ、タヴァレスを後退させ、その後の試合で出場をさせなかったのは非常に大きな決断だったように感じられる。実質的にこれは獲得は失敗だった、彼をコーチングで今後修正することも出来ないと認めるようなものだからだ(もちろん、それが事実である可能性もある)。
これにより、アルテタとエドゥは夏の移籍市場のプランの再考を強いられる。ミスの余地はもうない。最近のアーセナルの改善のほとんどすべてが移籍市場、そしてアカデミーから新たな選手を投入することでもたらされた。
今後の課題は、アルテタが完ぺきではないローテーション要員の選手もコーチングにより改善することが出来るかという点になるだろう。
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ディスカッション
コメント一覧
あの迫力ある持ち上がりを忘れたんか、、
あと地味にクサビの縦パスつけるのも上手い
リバプールでのやらかしで一歩後退自信も揺らぐ
そうやって少しずつ成長してく
最初から出来るのはサカぐらいです
当然ティアニーの壁は厚い、でもティアニーですら簡単には戻れなかった訳ですから
アルテタを納得させるだけの反応が必要、ガビみたく
厳しい終盤で勝てる可能性の高いスカッドを送り出さなければならない
1失点目のシーンなんかはカラダが反応してない
切り返しの状況判断だったり
シャープさもあまり感じない
準備が整ってないと判断されても仕方ない
タバレスの反応次第
若手の自信まんまんの時のあの勢いをまた見せてチームを助けてくれ!