マルティネッリのセンターフォワード起用の時は満ちた

分析海外記事

先日ドバイでのキャンプでアーセナルがマルティネッリのセンターフォワードとしての起用をアーセナルは試しているようだ、とFootball Londonのカヤック記者が報じていた。

冬の移籍市場閉幕後、バログン、そしてオーバメヤンがチームを去ったアーセナルは残りのプレミアリーグを戦う上でストライカーのオプションが二人しかいない。

そして、このラカゼットエンケティアの二人は数か月後にはアーセナを退団するし、加えて最近はあまりゴールを決められていない。

もちろん夏の移籍市場ではこのエリアで大きな動きがあるだろうと予期されており、イサクやカルバート=ルインといったターゲットの報道も出ている。

だが同時にアルテタは今季ここから5月までの期間に欧州コンペティションの出場権を確保する必要がある。だからこそ、現状のアーセナルでトップクラスのフィニッシャーであるマルティネッリをよりゴールで近い位置でプレイさせるためのシステムが練習で試されていたのだろう。

さらに、この形でのメリットはマルティネッリとサカ、スミスロウを同時に起用できるという点だ。現状アーセナルではスミスロウが後半から登場するスーパーサブとして用いられることが多いが、クロイドンのデブライネを試合開始から見たいと望むファンも多いはずだ。

私もその一人だが、だが同時に、彼の代わりにマルティネッリやウーデゴールがベンチに下がるところは見たくないと思っているし、サカなしのチームなど考えられない。

問題は、マルティネッリは典型的なセンターフォワードタイプではないことで、クラブはオーバメヤンでも似たような問題を抱えていた。何度かオーバメヤンの左サイドでの起用も試したし、オーバメヤンの強みを活かすために3バックへの意向も行ったりもした。

今度はアルテタはオーバメヤンではなく今のチームで最も得点力が高いマルティネッリの嗅覚を活かすために、チームをいじってみるべきかもしれない。少なくとも、夏の大型補強の前に、この形が機能するかどうか試すくらいはするべきだろう。

4-4-2はベンゲル時代の遺物で、現在では機能しないと思われていたが、最近オーバメヤンとラカゼットのツートップに近い形を試していた。ベンゲルやファーガソンの時代に証明された通り、これが機能するためにはハードワークが出来るサイドの選手と、恐らく視野の広いセカンドストライカーが必要だ。

マルティネッリと同じくティエリ・アンリもまたイギリスで言う所の典型的なストリカータイプではなかったが、ベンゲルのアーセナルでは圧倒的な得点力を誇った。マルティネッリやオーバメヤンと同じように、アンリも恐らくもっとも自然にプレイできたのは左サイドだが、フリーロールを与えられれば、どこへでも相手にとって脅威となる場所に走り込んだ。

5月までは同じような形をマルティネッリで試す価値はあるはずだ。

ジャカとパーティが規律を保つことができ、どちらかが低い位置に構える。スミスロウとサカはピレスとユングベリだ。クリエイティブでエキサイティングだが、90分間守備時にサイドバックをサポートしながらハードワークをこなせる選手たちだ。

そして、スルーパスの達人ウーデゴールが一歩下がったツートップの一角/トップ下のような位置でベルカンプと似た役割を果たし、メインのストライカー、マルティネッリが、前線を自由に動き回り、裏へのスペースに走り込み、決定力を発揮する。

アーセナルはこの4人を先発で同時起用する形を試してみるべきだし、このような流動的な4-4-1-1をアルテタが試してみる所を見たいと思う。

この形ならボール非保持時に4-2-3-1と同じプレイをすることが出来るし、ハイプレスも得意で、素晴らしい視野の広さを持つウーデゴールならマルティネッリに最高のボールを供給するとともに、ヘイルエンドの2人のスターを輝かせることも出来るだろう。

もしこのシステムが機能すれば、アーセナルは夏の移籍市場でのプランを修正したり、あるいはターゲットとするストライカーのタイプを変更する必要もあるかもしれない。

確かに現代のサッカーにおいてスカッドの層の厚さとローテーションは重要だが、ウーデゴールとスミスロウはかなりタイプが異なる選手であり、このような才能あふれる選手を先発に起用するのはどちらか一人に限定する必要はない。今のアーセナルの若き4人のスターを全員先発させてみるのも良いはずだ。

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Posted by gern3137