データグラフィックで見るエミール・スミスロウ パス&守備編
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スミスロウのパス能力
今季のスミスロウに関して、今後の改善の余地があるのがパスだ。
今の彼のパスが悪いというわけではないのだが、彼の技術の高さを活かせば、もう少し危険なエリアにボールを送り込むことが出来るはずだ。
現状スミスロウは90分当たりのディープコンプリーション(ゴールから20m以内にパスを届けた本数・クロスを除く)数ではチーム5位となっているが、サカやウーデゴールと同水準の数字を残せるだけのポテンシャルはあるはずだ。
彼のディープコンプリーションはボックス近くにボールを届けることが多く、これは彼のスタイルを反映している。彼はワンツーも駆使しながら非常に素早くこれらのエリアにパスを出せるのが特長で、これ自体は非常に素晴らしい事なのだが、よりゆったりとしたテンポでボールを保持している際にも、前へのパスを狙えるのではないかと思う。
以下のダッシュボードを見れば、スミスロウの今後の改善ポイントがどこなのかは明白だ。
スミスロウはそもそものパス数が平均よりも少なく、もちろん今のスミスロウはそれを補って余りある得点とドリブルによるボール前進での貢献があるが、彼の能力を考えればもう少しパスを出しても良いはずだ。
どちらかというとスミスロウはパスの成功率が高く、比較的簡単なパスが多い。ただし、これらのパスを期待値を上回って成功させているため、もっとハイリスクハイリターン型のパスにも多く挑戦してもいいかもしれない。
守備アクション
守備に関しては、スミスロウは十分自身の仕事を果たしていると言えるが、一方で現在の彼の攻撃面で非常に大きな貢献を見るに、彼のは4-3-3における8番というよりも、今のハイブリッド型の攻撃的MFお位置の方が向いているかもしれない。
ただ、プレスに関してはガブリエル・マルティネッリがとんでもない数字をたたき出しているのとは対照的に、そこまで秀でているとは言えない。むしろ、これはスミスロウが平均を下回っているエリアの一つだ。
総合的に見て
スミスロウは今季著しい成長を見せている。彼のシュートとドリブルは素晴らしく、特に欠点となる部分もない。彼はチームに勝ち点をもたらすことに直結する部分での貢献が非常に大きい。
ここまでの数字を見るに、もしかするとスミスロウはラカゼットの代役として、トップ下の様ににプレイしつつ、タイミングを見てボックス内にも走り込めるタイプのストライカーとしてプレイできるかもしれない。
上はストライカー用の調整を行ってスミスロウのスタッツをグラフにしたものだが、なかなかソリッドに見える。もちろん不安な点もいくつかあるので、緊急時限定とはなるだろうが、スミスロウは前線であれば左右、中央、そしてトップさえもこなせる選手になれる可能性はありそうだ。
アーセナルには才能ある若手が多く揃っているが、チームにもたらすものという意味ではスミスロウは特にユニークなものがあり、今後の彼の成長が非常に楽しみだ。
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