少し遅めのアーセナル・シーズンプレビュー 監督&GK編
シーズンプレビューというかまあ当然もうシーズンは始まってしまっているわけなのだが、開幕後も移籍市場が閉幕するまではスカッドが確定しない、そして開幕から何試合かやらないことにはどの選手がどのような役割を今季期待されているのかも見えづらい、ということで今さらというタイミングになってしまった。
それぞれの選手たちにとっての今季をプレビューしていきたいと思う(振り返る、の逆のことを何と呼べばいいのだろう)
監督
ミケル・アルテタ
いわずと知れたアーセナルの元キャプテンでプレミアリーグ最年少の監督だが、ついにアルテタもアーセナルの監督3シーズン目に突入する。
1シーズン目は監督未経験でのシーズン途中での監督就任、2シーズン目はアルテタだけではなく誰にとってもイレギュラーなシーズンとなったが、今季が満を持してきちんとした準備をして臨めるシーズンとなり、まさに正念場と言っていいだろう。
この夏もクラブは大型補強に踏み出し、アルテタへの信頼を示したが、結果としてバーンリー戦の先発メンバーからもわかる通り、現状契約延長に踏み切ったオーバメヤンやパーティも含め、アルテタが望み、評価した選手が揃いつつある。
何度か4-3-3移行への希望を口にしてきたアルテタだが、その準備も整っているはずで、今季の陣容で結果を出せるかどうかがカギとなる。
過去には選手に対する評価の変遷や獲得方針、交代策など、疑問の余地がある采配を見せたこともあったが、今季の直近の2試合は攻撃こそまだそこまでハマっていないものの、守備は堅く、アルテタが監督就任当初に見せたような良さは見せられているように感じられる。
ここからこの守備を維持しながら攻撃を構築できるかが腕の見せ所だ。
GK
ベルント・レノ
ドイツ代表GKで、ここ数年は移籍直後を除けば常にアーセナルの正GKとして君臨してきたレノだが、夏には移籍の噂が出たりと去就が不透明になっており、それと関連あるのかは不明だが、かつてほどの圧倒的なパフォーマンスを最近は見せられていない。
開幕こそスタメンしたものの、アーセナルがラムズデールを獲得していこうはベンチに下がっており、今すぐスタメンを奪取というイメージはあまり沸かない。
逆襲の一年となるか、と言いたいところだが、このまま移籍が既定路線、という可能性が高そうである。
アーロン・ラムズデール
獲得当初は『移籍金が高すぎる』『降格してばかりではないか』『足元が上手いGKを狙うべきでは』などなど、ありとあらゆる種類の批判を(どちらかというと選手に対してというよりも獲得を決めたクラブに対しての声が多かったが)くらっていたラムズデールだったが、今季移籍後の3試合で素晴らしいパフォーマンスを見せ、既に完全にファンのハートを勝ち取ったように見える。
『イングランド代表の正GK間違いなし!』といった声も上がっており、手のひら返しが得意なサッカーファンではあるとはいえ、アーセナル史上でもまれにみるスピードでの手のひら返しである。
特にロングパスの精度とクロス対応の部分で期待が持てる。リーダーシップ、とはまた少し違うかもしれないが、テンション高く、声を出してチームを引っ張れる選手なのも現状アーセナルにはそのような選手が多くはいないだけに頼もしい所だ。
アーサー・オコンクォ&カール・ハイン
静かに第3GK争いを繰り広げているのがそれぞれ20歳と19歳のオコンクォとハインの二人だ。
ハインに関しては去就が不透明となっており、今季はこのままオコンクォが第3GKに収まるのかと思われたが、先日クラブはハインとも契約延長を発表した。
2人ともホームグロウン枠の選手であり、それに関しては条件は同じだが、ハインの方がエストニアA代表での経験があり、昨季を見る限りは序列が高そうだった。
今季に関しては、オコンクォがシティ戦でファーストチームのベンチ入りを果たしているが、先日のU-23のチェルシー戦でGKを務めたのはハインであり、明確にどちらかが第3GKである、という決断は今の所まだなされていないようだ。
彼ら二人の成長のことを考えると、第3GKがどちらになるにせよ、もう一人をローンに出したいところでもあるが、同時にU-23のGKも誰かは確保しなくてはならず、なかなか難しい。
2人とも才能のあるGKだけに、マット・メイシーのように、ずっと第3GKを務め続けるという所は見たくないような気もするが、レノの去就と今季の活躍次第で何か動きがあるだろうか。
ディスカッション
コメント一覧
アルテタが奥深い考えの持ち主であることは解った。まだ疑念はある。しかし、離婚の原因など第三者には永遠にわからない、と同じと取っていいと考えられる。か。選手のやる気。私はそれを最大限に重視し、観る。それさえあれば。1,2戦は辛いものがあった。正直に言えば前シーズンの終盤も。バーンリー戦はようやく、何か一歩前進したと思った。…タイムリーと思います。
エストニア、、プームさん以来
めちゃ飛びますね、これは練習で何とかなるもんじゃない
アルテタもセッパつまってましたから案外決断が早かった
状態や相手によって研究戦い方変えようといくらハードワークしても、実際はリカバリー詰め込みすぎイレギュラーがあったりで
だったら自分たちらしく試合を動かしていく、対策も講じるが度合いを微調整したんすかね
今シーズンもプレミアのレベルは高い、上位下位の一部以外はすべて中間層
一旦調子を崩せば取り返しがつかない
経験不足融通がきかない、おそらくそうでしょう
反省もあるでしょう
でもクラブ全体に対して責任を全うしようと最善を尽くしている人に対しては
暖かく見守ることしかできない