アーロン・ラムズデールが違いを生み出す
アーセナルのGK事情は興味深いトピックだ。2018年にアーセナルに加わったレノが最近は正GKをずっと務めてきたが、クラブはこの夏シェフィールド・ユナイテッドからかなり高額な移籍金を支払ってアーロン・ラムズデールの獲得を決めた。
移籍金に伴ってプレイのハードルも高かったラムズデールのはずだが、ここまでの3試合では彼はアーセナルでロケットスタートを切ったといっていいだろう。
ビルドアップのカギとなる
シェフィールド・ユナイテッド時代は、チームのスタイルのおかげで、ラムズデールの足元のうまさを測るのは非常に難しかった。
ボーンマス時代のプレイをアーセナルの分析チームは参考にしたに違いない。
少なくともここまで出場した試合ではラムズデールは素晴らしいボール配給能力を見せている。ライン間を狙ったパスやより長いハーフスペースへのパスでラムズデールは相手のプレスを無力化でき、これによりアルテタの選択肢はより幅広くなっているはずだ。
飛び出し
ラムズデールはスキルを備えているだけではなく、アグレッシブかつアクティブなプレイ選択をできるメンタリティの持ち主なのも頼もしい。
バックラインが高い位置をとっているときに危険があるとみるや飛び出していき、ボールをクリアする落ち着きも持ち合わせている。
空中戦
プレミアリーグではフィジカルで押してくる相手に対して空中戦で負けないことがGKには求められる。この点はラムズデールは得意としているといっていいだろう。
彼はオープンプレイであろうとセットプレイであろうと、クロスが放り込まれた場面で輝く選手で、バーンリー戦でも何度もその力を見せた。
スタッツ的に見ても昨季のラムズデールのクロスストップ率は9.5%と高い水準の数字を残している。
Shot stopping
今の時代のGKというのはボール前進に関連するクオリティが注目を集めがちだが、当然ながらシュートストップも非常に重要だ。
昨季の数字で見るとラムズデールのセーブ率はそこまで目を引くものではないが、71.7%というのは欧州トップ23%の数字で、悪くないものだ。
まとめ
獲得当初、ラムズデールの獲得は懐疑的な目で見られていた。そして、まだまだ最終的な判断を下すには早い。
だが、最近のプレイを見る限り、既に2年のプレミアリーグ経験があり、まだ23歳のこの若者は、モダンサッカーに完璧に適応できる能力を備えているようだ。
彼は北ロンドンで成功を収めることが出来るかもしれない。
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コメント一覧
英国人に金を出す。この決定を支持します。残念ながらベンゲルは育てられなかった。独立独歩の彼らと、日本人が補い合うという夢か幻の状況に驚き、心を動かされてます。通用する、しない以上に意味がある。
ラムズデールについてはやはり独立独歩、世界基準のキーパーに一人でなった印象(実際はともかく)を受けます。