アーセナルの第二次プロジェクト・ユース 前編

語ってみたTim Stillman,海外記事

この夏のアーセナルの選手獲得の方針は、大いに議論を呼んだ。

ホワイト(23)、ウーデゴール(22)、冨安(22)、タヴァレス(21)、ロコンガ(21)、ラムズデール(23)の6人がアーセナルにやってきたが、アーセナルがスカッドの若返りを図っているのは明らかだ。

テクニカルディレクターのエドゥが自らインタビューで『我々は23歳以下の選手を6人獲得し、これは我々のプランにおいて大きな意味を持つ。なぜこのような獲得を行ったかというと、我々は再び良い基礎を作る必要があるからだ。』

スカッドの平均年齢を下げるというのはシンプルで良いアイディアだ。セドリックやウィリアンといった選手たちに長期契約を与えるのを避ければよく、これが悪いアイディアだったのは明らかだが、一旦この話は置いておこう。

アーセナルは若手中心のチーム作りを過去にも行ったことがある。

だが、エミレーツスタジアム時代の前半、アーセン・ヴェンゲルがスタジアム建設の負債を抱えながらトップチームで戦うには世界中から若手を呼び集めるしかないという結論に至った前回とは現在は事情が少し違う。

この時の若手は、トップレベルでの経験がほとんどないようなティーンエイジャーが多かった。この夏に関しては、アーセナルが補強した選手は20代前半で、この時ほど若いわけではなく、彼らは皆ある程度のトップレベルでのプレイ経験がある。

とはいえ、今回のプロジェクトにも金銭的な理由があるのは間違いないだろう。

若手は一般的に言って給与が安いものだし、この夏の補強には給与体系の平準化の意図が少し感じられる。そして、この方針は筋が通っている。

だがもちろん、チームの平均年齢をただやみくもに下げればいいのであれば簡単だが、最も難しいのは、アーセン・ヴェンゲルが発見した通り、彼らのポテンシャルをきちんと測ることだ。

アーセナルがこの夏獲得した6人の選手はまだキャリアのピークに達していない。

さらに、恐らくミケル・アルテタに監督としてどれだけの時間の猶予が与えられるかと、彼ら6人が完全に成長を遂げるまでの期間は一致しない。

これは当然テクニカルディレクターが心配すべきことではなく、彼はクラブの将来を考えればよいわけだ。とはいえ、エドゥの将来もアルテタと一蓮托生というほどではないが、アルテタ将来に対する判断と似たタイミングで下されることになるのではないだろうか。

問題は、チームをただ若くするだけではなく、同時によりよくすることだ。若手がどんなプレイを結果的に見せるかというのはかなり幅があり、以前のアーセナルのプロジェクトユースから分かった通り、どんなに才能のある若手もいろいろな要因からそのポテンシャルを発揮しきれないことはある。

(後編に続きます)

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Posted by gern3137