アーセナルに関して楽観的になれる7つの理由

分析海外記事

移籍市場に関してはそこまで大きく進んでいないが、プレシーズンが始まり、いくつかのポジティブな兆候も見え始めている。今回は特に好ましいいくつかの点を挙げてみよう。

オーバが再び微笑んでいる

この世界には、その振る舞い次第で部屋の空気を変えてしまえるような人が一定数いるものだ。我々のキャプテン、オーバメヤンもその一人で、彼は昨季悲しげな様子を見せることが多かった。もしかすると、コロナのパンデミックの影響を誰よりも色濃く受けていたのかもしれない。

彼はワールドクラスのストライカーだが、昨季は期待通りの活躍を見せられなかった。先日のプレシーズンマッチで見せたオーバーヘッドが彼が今季より良いシーズンを送ってくれる合図だと願おうではないか。

彼が自身をサポートしてくれ、ボールを届けてくれるチームメイトに囲まれている状態を作り出せれば、昨季とは異なる姿を見せてくれるだろう。

サンビ・ロコンガという大器

中盤の底でサンビ・ロコンガがいきなりインパクトを残した。彼はいろいろなポジションでプレイできる選手だが、アンカーとしての適性もあるようだ。プレシーズンマッチではパーティより低い位置でプレイし、彼の獲得をなぜクラブが行ったのかは一目瞭然だった。

彼のワンタッチパスとスペースへの賢い動き、そして多彩なプレイはチームに違いをもたらした。彼は中央でプレイしていたかと思うとボールを持って走り、常にボールを受けられる角度を保つことを心掛けていた。

もちろんプレミアリーグの相手とミルウォールの間には差があるが、将来性のある選手をアーセナルが獲得したことは間違いない。試合後のインタビューで彼は若手を中心のチーム作りをしているのでアーセナルに移籍した、とコメントしたが。

これこそまさにクラブが行うべきことだ。ロコンガの出だしは上々で、1月には素晴らしいプレイを見せてくれることを願おう。

さらに、彼は人格的にも素晴らしい人物のようで、インタビューを聞く限り既に英語もかなり話せているし、魅力が感じられる。

違いを見せるフォラリン・バログン

いきなり彼がプレミア開幕戦で先発すべきだといいたいわけではないが、彼は間違いなく現状のアーセナルの前線にかけているものをもたらせる。電撃のような走力をもち、中距離のスピードは素晴らしい、美しい斜めの乱から得点を決めた。彼には今季チームで居場所があることだろう。

ラカゼットは良い選手だ

今に始まったことではないが、ラカゼットは非常に良い選手だ。もし契約が残り1年となっていなければ、彼をもう1年チームにとどめるのがプラスであるのは間違いない。

彼のポストプレイと献身性はチーム随一だし、昨季のチーム内得点王でおもあった。ラカゼットはオーバメヤンにはできないやり方でスミスロウやサカ、ペペをオープンにしてくれる。

もちろん、アーセナルがラカゼットを放出して代わりにエイブラハムを獲得するというのであれば、それは悪くないとは思う。彼は非常に若くポテンシャルのある選手だ。だが、ラカゼットが英国外のクラブで現状と同水準の給与のオファーを見つけられるか、私には確信が持てない。

放出が進んでいる兆候?

ミルウォール戦をベジェリンとコラシナツ、ウィロックは欠場していた。これは彼らが移籍に近づいていることを意味しているかもしれない。アーセナルではローテーション要因の選手にニューカッスルが25m£出す用意があるというのであれば、ユース卒の選手に対してこれは素晴らしいリターンだといえるだろう。

ほかの二人については、アーセナルに将来がないことは明らかだ。ジャカの移籍先も早めに見つかることを祈ろう。

右サイドバック

どうやらこの夏セドリックとチェンバースの移籍はないようだ。だがそうだとしても、それはそこまで悪いニュースではない。既ににチェンバースはチームの一員で役割を担っているし、これまでのパフォーマンスは落胆させるようなものではなかった。彼のクロス精度はスペシャルだ。

また、セドリックも悪い選手というわけではない。どちらかというと彼の問題はフィジカル面で、バックアップとしては悪くないし、集中力を欠いているようにも見えない。

プレシーズンでこの二人はゴールに関わっていた。

また、チェンバースに関して言えば、彼はロッカールームで人気のある選手のようだ。もちろんこれがどこまで影響を与えるかはわからないが、ある程度価値があることには違いない。

見える改善

これもまた言うまでもないことだが、プレシーズンにおいて重要なのはコンディション調整と新しいアイディアを試すことだ。

チームのムードは良くなっているように見えるし、新加入の選手たちはチームに新しいものをもたらしている。

新しいアイディアがチームに浸透しつつあるか迄を判別するのは現時点では難しいが、サッカーの内容はより自由で、上向いていて、ボールをより素早く前に進められるようになってきているように見える。

サッカーの世界というのは過酷で、監督というのはすぐ交代するのでチームにアイディアが植えつけられる過程をファンが見られるのは珍しい。

例えばチェルシーの監督であれば、新たな戦術的なアイディアが機能しなければすぐに解雇されるだろう。他の多くのクラブに関してもそれは言える。

アーセナルはより長期的なプロジェクトに投資することを決め、それは少しずつ前に進み始めている。アルテタは面白いサッカーを展開することができないなどといった主張は的外れで、その兆しが少しずつ見え始めている。

アーセナルの守備はうまくいっており、打ち破るのがより難しいチームになった。あとはより素早く、野心的にボールを動かせる選手がいればパフォーマンスは良くなるだろう。ロコンガのような選手がそれをもたらしてくれるに違いない。

ここにより素早くボールを前に運べるCBが加わり、得点やアシストができる攻撃的MFが加わったらと想像したら?ワクワクしないだろうか?

また、アーセナルが実現させようとしているものが複雑なものであるという点も考慮すべきだろう。ついにそれが機能しつつあり、より効率的で、すべてのアクションが目的に基づき、基本が押さえられた自然と流れるようなサッカーが行われてくれるだろう。

少なくとも、それがビジョンのはずだ。よりハングリーな若手の方がこれらのアイディアに適応が早いに違いない。移籍市場はまだうまく締めくくる必要があるが、私は少なくともここまでの動きには満足している。昨夏からエドゥとアルテタが学んでくれた様子なのは非常にうれしい限りだ。

source:

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137