【アーセナルのターゲット】マニュエル・ロカテッリとは?

移籍

ユベントスがサッスオーロの要求額を満たせなかった場合、という条件付きではあるものの、アーセナルが興味を示していると報じられているロカテッリですが、今回は彼がどんな選手なのかまとめてみました。

ロカテッリの基本プロフィール

年齢: 23歳
国籍: イタリア(2020年A代表デビュー)
所属クラブ: サッスオーロ
ポジション: MF
利き足: 右
契約満了: 2023年
Transfermarkt算出の市場価値: 35m€
FIFAレーティング: 80(ポテンシャル86)

ロカテッリの特徴・経歴

現在進行形でユーロのメンバーにも選出されており、既に2得点の活躍を見せているロカテッリですが、もともとはACミランユース出身で、そのままミランのAチームに昇格、50試合以上に出場したものの最終的にミランでポジションを失ったところをサッスオーロにローンに出され、そのままサッスオーロに完全移籍というキャリアを辿っています。

サッスオーロでは完全復活を遂げ、直近の3シーズンは安定してセリエAで30試合近くに出場、23歳の若さで既にセリエA140試合以上を誇る実績抜群のMFです。

ミラン時代にはヨーロッパリーグにも出場しており、高いレベルでの経験もありますし、今回のユーロでの活躍が一流の舞台で十分に出来る選手であることを示しています。

アーセナルにとっての懸念としてはやはりイタリアからイングランドに移籍する選手はそこまで成功するイメージがない点、また言語面など適応にある程度時間がかかる可能性が高そうなところでしょうか。

イタリア人、ということでいうとヴィト・マンノーネあたりまで遡らなければアーセナルでプレイした選手はいませんし、彼も成功を収めたとは言えません。最近で言うとセリエAからやってきたトレイラが結局ポジションを失ってしまうという例もありました。

ロカテッリのスタッツ・プレースタイル

中盤の低めの位置でプレイする選手で、スピードと敏捷性はあまりないもののショートパスロングパス共に得意で、ビルドアップへの貢献度が高く出場試合でパス数が非常に多い傾向にある、というのは利き足こそ違うものの、ジャカと似ているところがあるでしょうか。恐らくアーセナルはジャカの代役として考えているのでしょう。

FBrefが出しているスタッツの傾向としてはロドリやフェルナンジーニョ、そしてセバージョスと似ています。昨季はセリエA34試合で4ゴール3アシストを記録していますので、ジャカやセバージョスより若干ではありますが得点への貢献も出来るタイプの選手のようです。4得点のうち2点がPKなのですが、PKのキッカーを任されるという事はそれだけ決定力があるという評価なのでしょう。

PKを除いたxGについても例えばジャカが90分当たり0.03に対してロカテッリは0.08なので、その分チャンスに顔を出す頻度も多少高いですね。

ショートパスの成功率は93%超えと非常に高く、90分当たりのプログレッシブパス数は5試合以上出場がある選手では、ルイス・アルベルトに次いでリーグ2位(8.31本)と驚異の数字を残しています。

その分ロングパスの成功率は71%とそこまで高くないため、野心的なパスにも挑戦していくタイプの選手なのでしょう。

長身で空中戦勝率もそれなりに高いですし、タックル数など守備面でのスタッツもそこまで抜きんでているわけではないものの、平均以上のものがありますし、ドリブルや持ち上がりもリーグの違いがあるので一概には言えま、現行のアーセナルのMFよりも高めの水準です。

まとめ

アーセナルどころかそもそもイタリア人選手が国外に出ていく、というケースが稀なため、適応面で若干の不安はあるものの、まだ23歳で将来性もある選手が報道通り35-40m€程度で獲得可能ということであれば、ルーベン・ネヴェスやビスマらと並んでアーセナルにとっては十分に考慮するに値する中盤のオプションとなるのではないでしょうか。

今回のユーロのスカッドで言うと、国外クラブに所属している選手はヴェラッティとジョルジーニョあたりで他の選手は基本的にセリエA所属なのですが、ふたりとも中盤の選手なのは少し興味深いところです。

おそらく全てはまずジャカの去就が決まってから、ということで中盤の補強はストップがかかっていた感があるので、そろそろアーセナルの中盤の最優先ターゲットが明らかになりそうです。

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Posted by gern3137