独断と偏見によるアーセナルの移籍市場予想 去就編その1
いよいよ移籍市場が公式に開幕となったが、今回は移籍市場スペシャルということで、アーセナルの今年の移籍市場での動きを去就予想と獲得予想に分けて、タイトルの通り、独断と偏見に基づいてアーセナルの選手の去就とどのような新加入選手が加わるかを予想していこう。
レノ: 残留
レノ自身が残留にも移籍にもオープンだ、という何とも言えないコメントを残したこともあり、去就が騒がれている。その後はアーセナルでハッピーだ、と言ったりもしていたので心の内まではわからないものの、どうやら現時点で契約延長を行う気がないのは事実のようで、かつアーセナルはGK獲得に動いているようだ。
アーセナルでハッピーだとしても、もしレノ側に契約延長の気がないのであれば、アーセナルとしては放出に動かなくてはならないのは当然と言えば当然だろう。
ただ、興味深いのはアーセナルがレノの代役として白羽の矢を立てているのがどうやらアヤックスのアンドレ・オナナのようだという点で、彼はドーピングの処罰で今すぐにはプレイできない可能性が高い。
だとすると、この夏アーセナルはレノを放出するわけにはいかないし、そもそもレノ自身が積極的に移籍を望んでいるというわけでもなさそうだし、市場の動向的に来年の方が好オファーは届きそうだ、という条件も重なって、今年は残留、来年の状況次第で移籍、となるのではないだろうか。
コラシナツ: 移籍
アーセナルに現状左サイドバックの控えがいないことを考えると、残留の可能性は0ではないとは思うが、これまでのアルテタのコメントを見る限り、恐らく移籍だろう。
理想を言えばシャルケがブンデスリーガ残留を果たしそのまま完全移籍、という流れだったと思うがそれは難しくなってしまった。トルコ方面からの興味も噂されているが、契約解除による移籍、あるいは移籍金がついても~5m€程度だろうか。
ベジェリン: 移籍
ベジェリンについても、昨夏の時点で移籍を望んでおり、アルテタが翌年の移籍許可を条件に慰留した、というのは広く報じられている。そのため、オファーが来れば今年はベジェリンの移籍は許可することになるのだろう。
昨季の後半ベジェリンがメンバーを外れがちだったのはそれもあってのことだったのかもしれない。
スペイン方面の噂が多く、本人はアーセナルへの忠誠心からプレミア移籍を拒否しているという話も出ている。直近ではビジャレアルやセビージャといったクラブが興味を示しているという噂があるが、まだ具体的なオファーといった段階には至っていないようだ。
サリバ: ???
予想とタイトルに銘打っておいて???というのも何なのだが、サリバを巡る状況は正直かなり不可解なものになっている。
アルテタはプレシーズンで判断する、と言っているが、先日のarsecastでも勝たれていた通り、そもそもここまでフランスで実績を残していたサリバをプレシーズンのフレンドリーマッチで試して何かこれまでわからなかったことがわかるのだろうか?というのは不思議なところだ。
パフォーマンス面というよりも練習態度などといった点が気になっているのかもしれないが、その辺りは特に報道に出ていないので、何かアルテタが懸念している点があるのだろうか。
通常であれば、将来有望な若手CB、まさにアーセナルに足りないものをもたらしてくれそうな選手で、しかもこの年齢のCBとしては破格の移籍金で獲得してきた選手がアーセナルでチャンスを与えられないまま移籍、というのはありえないのだが、これまでの経緯には若干不穏なというかファンを不安にさせるものがありよくわからない。
チェンバース: 残留
まさかここまでチェンバースのアーセナルでのキャリアが長いものになるとは、最近のチェンバースを見ていて予想は出来なかったが、直近のパフォーマンスを見るに残留の可能性は大いにありそうだ。
残り契約が一年となっているため、本来はアーセナルは売却を考慮すべき時期だが、どうやら報道によるとクラブ側が行使できる1年の契約延長オプション、というのが存在しているらしい。
右サイドバック獲得の報道も出ており、理想を言えばクラブはハイレベルな右サイドバックを獲得してチェンバース/セドリックに控えを務めさせる、というのを考えているかもしれないが、この夏にアーセナルが実現させなくてはいけない取引の数を考えると、とりあえず一旦契約延長を行いチェンバースの去就は来年判断、というのは賢明な策ではないだろうか。
もし冬あるいは来夏のどこかのタイミングで獲得できそうな右サイドバックがいれば考慮しても良いし、あるいは翌シーズンの1年でチェンバースが大躍進する、という可能性もある。
ポリバレントな選手でもあるし、チェンバースのプロフィールを考えれば契約残り1年時点で放出となったとしても、移籍金はそれなりに付くだろう。
クラブ側としては契約延長オプションを行使しない手はないように感じられる。
ナイルズ: 移籍
サイドバックであればそれなりに出番はありそうだが・・・という感じだがそもそもウエストブロム移籍の経緯を見るに、ナイルズ自身の中で中盤でのプレー機会は譲れないポイントであるようだ。
一方でアルテタはナイルズを中盤で起用した回数は非常に少なく、だとすれば、プレミアでの実績豊富で、まだ若く、ホームグロウンと移籍金がそれなりに得られる条件はそろっているので、アーセナルとしても売却を考慮するのではないだろうか。
とはいえ、ちょっと前にはナイルズはウイングになりたい!と語っていたので意外と心変わりするかもしれないし、そもそも現状アーセナルのCMFはパーティ以外全員に放出の可能性がある、といった状況なので、放出の動向によっては控えMFとして残る、という可能性もなくもないかもしれない。
放出にしても残留にしても、そこまで明確な材料が揃っているわけではないので言い切るのは難しいが、移籍市場が始まる前からインタビューで、ナイルズが公の場で明確に決断してほしい、としびれを切らしたようなコメントを出していたし、プレミアリーグでの実績がかなりありホームグロウンであるという点、契約残り年数(2年)を鑑みて、プレミアリーグのクラブであればそれなりの移籍金を用意してのオファーがいくつか届く可能性はそれなりにありそうだ、というのを考えると最終的には移籍の方に傾くのではないか、と予想する。
(去就編その2に続きます)
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