第3GKの座を争うアーセナルユースのGKたち4人
ヨーロッパリーグのベンチ人数が拡大されたことを受けて、ベンフィカ戦のファーストレグではアーセナルユースのカール・ハインがメンバー入りを果たした。
12人もの選手を置けるので、多くのクラブで緊急事態に備えて2人GKをベンチに置くのが一般的になっている。だが、現在のアーセナルにはシニアレベルで起用できるGKが二人しかおらず、3人目はユースの選手から選ぶ必要がある。
もちろん現状レノがファーストチョイスでマット・ライアンが第2GKというのは揺らがないが、ルナルソンとイリエフの二人はホームグロウンの枠の関係でELメンバーを登録外となっているからだ。
今までであれば第3GKはマット・メイシーが務めていたが、彼は既にアーセナルを去った。
この結果、アーセナルはユースチームの4人のGKをヨーロッパリーグのスカッドに登録している。このうちBリストに登録されているのが3人で、ジェームズ・ヒルソンはホームグロウンだ。
今回は、この4人のうちアーセナルの第3GKに最も近いのが誰なのか見ていこう。
カール・ハイン(18歳 193cm)
現時点でどうやら最もファーストチームに近い選手なのがこちらのハインだ。ベンフィカ戦でベンチ入りをしており、マンチェスターシティ戦でもファーストチームの練習に帯同し、レノ・ライアンと一緒にウォームアップに参加していた。
彼は193cmとなかなか上背もあり、反射神経が素晴らしい。彼はポテンシャルがあるが、状況判断に若干難があるという意味では、過去のボイチェフ・シュチェスニーを思い起こさせるものがある。
ハインのアーセナルユースチームでのプレイはすでにエストニアサッカー協会に見いだされており、2020年以降既に6試合でエストニア代表の正GKを務めている。
ジェームズ・ヒルソン(20歳 180cm)
現在二十歳のヒルソンはこの中では最も年齢が上だが、U-23でそこまで多くの出場機会を得られていない。今季の出場は1試合のみだ。
彼は、この4人の中で最も背が低いGKでもある。したがって、彼の経験の不足と合わせて考えると、他の3人よりも一歩前に出る可能性はあまり高くなさそうだ。
だが、最近アーセナルは彼と契約延長を行っているため、完全に戦力外というわけではないだろう。
アーサー・オコンクォ(19歳 195cm)
恐らく、現状カール・ハインの座を脅かす可能性が最も高いのはこのイングランドU-18代表GKでもあるオコンクォだろう。
昨年態度面の問題で1か月チームを外れたりという事件もあったが、今季すでにアンダー世代で6試合に出場している。
長くに渡ってアーセナルユースのGKたちの中では最もポテンシャルがある選手という評判で、彼はハインよりもさらに背が高い。これによりセービングやクロス対応はかなり有利になる。
だが、彼もまたハインと同じくまだ完成した選手ではなく、ミスもそれなりにある
最近のU-23のマンチェスター・ユナイテッド戦がいい例で、彼はPKのセーブを含めた素晴らしいセーブをいくつか見せたが、比較的簡単なシュートから2失点してしまった。
また、彼は次の夏で契約切れになりフリー移籍になるという噂もあり、もしかするとこのため彼はファーストチームではなくU-23でプレイしているのかもしれない。当初は、ルナルソンに代わって第3GKを務めるのはオコンクォなのではないか、という話だった。
能力面ではハインとオコンクォは非常に僅差のはずで、恐らくスタイルや好みの問題になってくるはずだ。
トム・スミス(19歳 188cm)
スミスの今季のU-23での出場はEFLトロフィーのイプスウィッチタウン戦のみだが、これはドーバー・アスレティックに短期ローンに出ていたことも影響している。
4人の序列という点では、現状ファーストチームに帯同しているのがハイン、U-23で試合に出ているのがオコンクォで、ヒルソンではなくトム・スミスが基本的にU-23のベンチに座るため、3番手という見方が出来るだろう。
ロックダウンのせいで私はトム・スミスのドーバーでのプレイを見ることが出来ず、彼の能力に関して正確にコメントすることは難しい。
とはいえ、基本的にはアーセナルの第3GKのポジションは、カール・ハインとアーサー・オコンクォの二人で今季争われることになりそうだ。
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