キーラン・ティアニーのバーンリー戦後のコメント
ここ50年間で最悪レベルの絶不調に陥り(ちなみにアーセナルは74/75、75/76シーズンをそれぞれ16位と17位で終えたことがあります)、内部からのリーク記事が出たりと、大混乱に陥っているアーセナルですが、その最中にプロフェッショナルで模範的な姿勢を貫き続けるキーラン・ティアニーのことを孫子の代まで語り継いでいく決意を固めましたので、今日はバーンリー戦後の彼のコメントを紹介したいと思います。
(試合前にスタンドを訪れファンのサポートへの感謝を表明するティアニー)
『こんなことではだめだ。誤魔化したってしょうがない、正直に言って、ひどいものだ。クラブとして、チームとして、絶対にもっとできるはずだ。
ファンには申し訳ないし、監督やフロントにも申し訳ない。責任を負うべきは俺たち選手だ。
アーセナルには偉大な監督がいて、俺たちはアルテタのことを信じている、100%だ。責められるべきは俺たちで、ほかの誰でもない。
全てがうまく行っていない。練習では正しい態度で正しいことを行っている。それなのに、失敗する可能性ががあることがすべて失敗してしまっている。
もちろん、これはサッカーでは時々あることだ。選手たちみんなにとって恐らく今がキャリア最悪の時だろう。だけど、だからといって、自分自身で立ち上がらなくては、誰かがここから連れ出してくれたりはしない。
だからこそ、俺たちは信じ続けて、ずっとポジティブでいなければならない。
それは簡単なことじゃないし、ファンはこのようなパフォーマンスを見せられるべきではない。俺に出来るのは、サポーター全員に謝ることくらいだけだ。
ハードワークを続けなくてはならない。
“もっと良いプレイを見せたい"と口で言うのは簡単だが、実際にピッチ上でそれを見せなくてはならない。
レッドカードが試合を変えるのは事実で、特にとてもフィジカルなバーンリーのチーム相手に試合は非常に難しくなった。
でも、そもそも退場者が出た時点で本当なら試合をリードしていなくてはいけなかった。チャンスを決めなくては。我々は十分に得点が挙げられていない。
自信というのサッカーにとって非常に重要で、外部の人々が隙あらば自分を批判しようとしているような状態では自信を持つことは難しい。
だけど、そんなことに影響されているようではだめだ。それを言い訳にするわけにはいかない。
俺たちはアーセナルなんだからね。
今のパフォーマンスは全く持ってアーセナルの基準に達していない。90分通してもっと良いパフォーマンスを見せなくては。チャンスを決めて、得点しなくては。
アーセナルなんだからね。今の状態はアーセナルにふさわしくないよ。』
ディスカッション
コメント一覧
丁寧な翻訳.ありがとうございますと、言わせてください。そして残念なことに、私は、ティアニーのコメントを受け入れられないという事が、解りました。もう少し前線の選手に、気を配って欲しかった,(ホールディングよりはましですが)負けるというのは、これほど辛い事なのかと感じています。エメリの時はそうでもなかった。それだけアルテタを信じていた、という事ですが、今揺らいでいます。勝てばなんとかなるという状態は過ぎてしまった。アルテタが正しいのなら、やはり走り方ひとつでわかる。私は次もまた、この見方をします。
加入して2年にも満たない若手のティアニーがこんな発言ができるのは尊敬するとしか言えない。いまのアーセナルに必要なのは戦術でも補強でもなくティアニーのようなメンタリティだと思う。ハードワークする、責任を負うというメンタルだ。フロント、監督が必要なのはそのメンタリティを支えられる環境作りなんじゃないかと思う。もちろん前線のクリエィティビティもたりてないし、アンバランスな起用はある。それより先に改善すべき点はこのサイトでよく書かれているフェアで激しい競争だ。アーセナルは他に見劣りしない選手が揃っているし、そんな選手が良いメンタルで戦えればきっと改善されるし勝てなくても応援できるチームにはなると思う。
長文、乱筆失礼しました。