契約延長するべきか、それとも放出するべきか 前編

分析海外記事

COVID-19が世界中のサッカークラブに与える影響は計り知れないが、それでもアーセナルファンは基本的に今回の中断期間を夏のシーズンオフと同じようにとらえ、トーマス・パーティ獲得の噂などに一喜一憂する日々を送っている。

新規獲得と並んで、サポーターのもう一つの関心事が、既にいる選手たちの契約の状況だ。

かつてラウール・サンジェイはインタビューでエジルとサンチェスの契約が陥ったような事態を繰り返してはならず、選手の契約は最終年に突入させるつもりはない、と強く語っていた。

にもかかわらず、サンジェイはその言葉を実行しておらず、ウェルベックがフリーで移籍したのをはじめ、今回もまた、6人の選手の契約切れが1年後に迫っている。今回は、そのうちの3人の選手の契約にどう対処すべきか見ていこう。

ムスタフィ

Shkodran Mustafi playing for Arsenal in the Europa League (2019)

さて、どこから始めようか。

確かに、2017年にアーセナルに加わって以来、ムスタフィは活躍するときもあった。アルテタ監督就任以降もそれなりのパフォーマンスを見せている。

だが、それでもこの活躍が契約延長に値するほどのものだとは言えない。もしアーセナルが契約延長を考慮するとすれば、それはムスタフィの市場価値を引き上げるためだけだろう。

・・・もしかするとムスタフィは性格は良い奴なのかもしれない。・・・もしかすると、ムスタフィは悪気があってミスをしているわけではないかもしれない。・・・もしかすると、ムスタフィは、調子がいい日にはなかなか良いCBかもしれない。

だが、もうもしかするとは十分だといわざるを得ない。もしアーセナルが本当に高みを目指しているのであれば、この選手とは決別すべきだ。

昨年からアーセナルはムスタフィを売却しようとしているとデイビッド・オーンスティンも報じている。アーセン・ベンゲルもムスタフィの獲得はファンをなだめるためのパニックバイだったと少し考えていたようだ。

2018年にはミラン遺跡にも近づいていたが、これは実現しなかった。だが、アーセナルがムスタフィの売却に前向きなのは明らかだ。彼はアーセナルでの2シーズン目だけで失点に直結するミスを5度も犯しており、タックル成功率は45.5%しかなかった。

これは、アーセナルのレギュラーCBが残すべき数字とはとてもではないが言えない。

結論: 売却せよ

メスト・エジル

Mesut Özil signs his new contract at Arsenal with his entourage (February 2018)

2018年の時点では、メスト・エジルの契約延長のニュースはファンから驚きと喜びをもって受け入れられた。結果的にアレクシス・サンチェスはモダンサッカー史上最悪の交換移籍ともいえる取引の末に去ったが、アーセナルは代役としてオーバメヤンを獲得し、そしてもう一人のスター、エジルをクラブに留めることに成功した。

だがそこから二年経った今では、この契約にその価値があったのかとファンの多くは疑問を抱いている。エジルの給料はとんでもなく高く、かつ契約延長以降、彼は一貫したハイパフォーマンスを見せられていない。

その結果として、アーセナルはずっとエジルを移籍させようとしてきた。しかし、彼の天文学的な給与を負担しようというクラブは現れず、ここまでのところそれは成功していない。

アーセン・ベンゲルの時代には、エジルは常にチームの中心だった。2017/18シーズンでさえも、90分当たり0.3アシストのレートで8アシストを記録し、これはチームの成績を考えればそれなりのものだ。

その前のシーズンには10アシストをし、さらにその前には19アシストを記録している。しかし、ベンゲルが去って以降、エジルは2シーズンでたったの4ゴール6アシストしか出来ていない。

エジルはアーセナルのレジェンドかもしれないが、それでも、数字的には、彼のピークは過ぎたと考えざるを得ない。

結論: 夏に売却できるなら売却すべき。不可なら契約満了と共に来年放出

ブカヨ・サカ

Bukayo Saka celebrates his first goal for the club against Frankfurt (2019)

ブカヨ・サカは今季とんでもないシーズンを送っている。エメリのもとで左ウイングとしての素質を見せると、アルテタのもと左サイドバックとして素晴らしい活躍を見せた。

だが、彼の契約状況のせいで、国内外のクラブが触手を伸ばし始めている。もしアーセナルがサカとの契約延長をまとめられなければ、ドルトムント行きが最有力と見られている。

しかし、サカはアーセナルの将来であるだけでなく、既に現状十分に戦力となる選手であり、アーセナルは何が何でも契約延長にこぎつけなくてはならない。

今季サカは3人の異なる監督の下で違う役割をこなしながらも、全コンペティションで3ゴール10アシストという素晴らしい数字を残している。

才能、ハードワーク、クラブのためにプレイする意志と全てを備えた若手で、彼には輝かしい未来が待っている。

結論: 契約延長すべき

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Posted by gern3137