【タレントの宝庫】アーセナルのユースアカデミー出身ベストイレブン

企画

サージ・グナブリー(ニャブリ?)の活躍が話題になっていてふと思ったのですが、今既に才能の宝庫となっているアーセナルのユースチームですが、元アーセナルユース出身の選手まで含めると、現在トップリーグで活躍しているレベルの選手だけで11人集まるのではないか?と思ったのでヨーロッパじゅうに散らばるアーセナルで育った選手たちをまとめてみました。

今はアーセナルにいない選手の行方も追っているので、『あの人は今』的に楽しんでいただくこともできるかと思います。

まずいきなり結論から言うと、11人を組もうとすると大体こんな感じになると思う。(アーセナルのユースチームでのプレイ経験がある選手のみを選出、若手でもサリバやマルティネッリなどは含まず。セスクやラムジーは年齢的には微妙だが、なんとなくイメージ的にアーセナルユース出身、という感じではないので除外。)

シュチェスニーとマルティネスとレベルの高い争いが繰り広げられているGKやネルソンがスタメン入りできない前線とは対照的に、CBは層が薄い。まあこれはアーセナルに限らず、ユースから上がってきていきなりトップチームに定着するCB、というのがいないのは世界共通かもしれないが。

それではポジションごとに見ていこう。

GK

Embed from Getty Images

GKの2選手に関しては説明の必要もないかと思うが、数はそこまで多くないものの粒ぞろいだ。シュチェスニーはアーセナルでスタメンを張っていたのはもちろん、特にイタリアに渡って以降その真の才能を開花させ、ローマ時代は現リバプールのアリソンをベンチに追いやり、今はユベントスで押しも押されぬブッフォンの後継者に収まってしまった。

そんな世界でも5本の指くらいには入るであろうGKを10Mで売ってしまったアーセナルさん・・・涙

また、マルティネスもカップ戦では素晴らしい活躍を見せていたし、昨季のレディングでの実績もある。アーセナルでなければ十分にプレミアリーグでスタメンを狙えるクオリティがあるはずだ。

DF

Embed from Getty Images

一方で層が薄めなのが守備陣で、特にCBはその傾向が顕著だった。去年アーセナルを去り2部のダービーで堅実に結果を残しているビエリクはそのうちプレミアリーグに帰ってくるのでは、という気がするが、他には特に目立った人材が見当たらなかった。笑

スペイン4部に一時期在籍したこともあるイグナシ・ミケルは移籍を繰り返してついにスペイン1部で上位を走るヘタフェ移籍を勝ち取っているが、今季ここまで出番を得られていない。

仕方がないので現在ニューカッスルで活躍中のアイザック・ヘイデンにCBを務めてもらうことにした。本来は守備的MFの選手だが、コクランらも含めて、CBはいないのに守備的MFの人材が意外と豊富なのは面白いところ。

ヘイデンも、アーセナルが諦めるのは少し早いのではないか、という声も出ていたが、既にニューカッスルでリーグ70試合以上出場しており、やはり出場機会的に、本人のためには移籍が良い選択だったのではないだろうか。

右サイドバックはもちろんベジェリンだが、左サイドバックがいなかったので我らが神童ブカヨ・サカはここでも左サイドバックを務めてもらうことになった。一応ギブスはいるのだけれど、最近はウエストブロムで2部が主戦場になってしまっている。

もし誰か他に居ればイウォビを押しのけて左ウイングでもよかったのだけれど、まあ仕方ない。笑

MF

Embed from Getty Images

上で守備的MFは豊富、と書いたが豊富とはいえなんとなく渋い人材ばかり(+ヘイデンをCBで起用してしまった)なのでベジェリンに右サイドバックの座を追われたナイルズはこちらで起用。

(渋いというのは、具体的には、アストンヴィラのヘンリー・ランズベリーやレンジャーズで17試合に出場して言うグレン・カマラみたいな感じ。トマス・アイスフェルドもドイツ二部のボーフムで普通にプレイしている。アーセナルユースの在籍期間が短いが、フラン・メリダもセビージャで普通にレギュラー。)

その中で出色の活躍を見せているのがミラン移籍を勝ち取ったベナセールで、アーセナルが転売条項で4Mくらいゲットしたのは記憶に新しいところ。

まだ22歳ながらミランでも今季19試合に出場し、FIFA上でもポテンシャル84とかなりの高評価を受けている。ヘイデンに関しても言えるが、今アーセナルに居たら守備的MFの控え枠として普通に出番がありそう。

トップ下は俺たちのジャック・ウィルシャーとジョー・ウィロックの一騎打ちとなったが、やはりどうしても現在のイメージではウィロックに一日の長があるかと思い、ウィルシャーをベンチにさせてもらった。

クロアチアに移籍したロビー・バートンや、スミス=ロウも将来的にはここに食い込んできてくれるのではないだろうか。

FW

Embed from Getty Images

現役のアーセナルユース出身選手たちの中で最も鮮烈な活躍を見せているのはバイエルンのサージ・グナブリーであることに疑いの余地はないだろう。・・・そんな選手がアーセナルにいないのというのは非常に残念ではあるが。

昨季バイエルンの最優秀選手に選ばれているし、トッテナム戦に続いても昨日のチェルシー戦でも得点と未だにアーセナルの血が流れていることを証明した。そのうちアーセナル相手に大量得点するフラグに見えなくもない。(その前にまずアーセナルがCLに帰らなければならないが。)

今季も21試合で10得点と安定して活躍し、Transfermarkt算出の市場価値は80M€。シュチェスニーと並んでワールドクラスの選手の一角といっていいだろう。まあ今更言っても仕方ないのだけれど、ポジションも市場価値も年齢もペペとほぼ同じ。笑

まあこれはグナブリー側の移籍希望が強かったという話なので、アーセナルにどうこうできたものではないかもしれないが、とはいえピューリス率いるウエストブロムにいきなり送り込まれたら少し親クラブの方針に疑いを抱きたくなる気持ちはわからないではないので、そういう事態にならないようにレンタルマネージャーというポジションが新設されたのだろう。

話が少しそれてしまったが、グナブリーの後ろにはネルソンが控えているし、イウォビもアーセナルエヴァートン両方で普通にスタメンを勝ち取れるナイジェリア代表の選手だ。

トップにはオランダで11得点を挙げているマレンがおり、エンケティアもそろそろ本領発揮ということで追撃の狼煙を上げている。彼らのような才能のある選手がアーセナルアカデミーから輩出されたのは嬉しい限りである。

また、懐かしい顔ぶれであるアクポン(ギリシャのPAOK)やベニク・アフォベ(英二部ブリストル・シティで3得点)といった選手たちもそれなりの活躍を見せているし、これからの活躍次第ではプレミアに帰ってきたりするかもしれない。

まとめ

流石にバルセロナのアカデミーなどと比べると及ばないかもしれないが、近年アーセナルのヘイルエンド・アカデミーは大規模な改革が行われたところで、その成果が既に現在18-21くらいの選手に現れており、今後まだまだアーセナルユースの有望選手はトップチームに羽ばたいていくのではないだろうか。

明日はアーセナルの選手育成長というポジションに就任したオランダ人のルカッセン氏という人がどのようにユースアカデミーを改革したのか、という記事をお届けします。

関連記事(広告含む)

Posted by gern3137